2017年5月6日土曜日

【2019】ムーヴキャンバス vs ルーミー・タンク 徹底比較まとめ【どっちがおすすめのスライドドアか?】

トヨタの人気コンパクトミニバンが「ルーミー・タンク」。ダイハツが開発生産しているものの、新型ルーミーと新型タンクの2017年3月の販売台数は両者で1万5000台前後と大人気。

タンク ルーミー vs ムーヴキャンバス 比較画像
そこで今回はトヨタ新型ルーミー・タンクとダイハツ新型ムーヴキャンバスを徹底的に比較してみました。

ムーヴキャンバスは超背高ハイト系ワゴンとは一線を画して、ムーヴやワゴンR並のサイズでスライドドア化した軽自動車。まさにニッチさ・選択の妙も手伝って人気。【人気】おすすめダイハツ軽自動車ランキングも参照。

果たしてコンパクトカーと軽自動車の「人気スライドドア系」はどっちがおすすめなのか?どっちがお買い得なんでしょうか?ぜひ車選びの参考にしてください。



キャンバスとルーミータンクの基本スペックの違いを比較


まずは「車体サイズの違い」から比較。軽自動車のムーヴキャンバスとコンパクトカーのルーミー・タンクはどれだけ大きさが異なるのか

タンク(ルーミー)が3715×1670×1735mm(全長×全幅×全高)。一方、ムーヴキャンバスが3395×1475×1655mm(全長×全幅×全高)。やはりというか、全長も全幅も全高もすべてタンクとルーミーがキャンバスよりデカい。

ただ、意外にもホイールベースに関してはあまり大差がない。タンク(ルーミー)が2490mmに対して、ムーヴキャンバスが2455mm。じゃあ「室内空間」はどっちが広いのか気になりますが後述。

一方、車重はタンク(ルーミー)が1070kgに対して、ムーヴキャンバスが920kgと100kg以上の体重差が見られます。タンク(ルーミー)にはターボエンジンモデルが用意されてるんですが、その車重は+数十kg程度加算されます。

そこでエンジンも比較しておくと、タンク(ルーミー)が1000cc直3NA直エンジン。最高出力が69PS/6000rpm。最大トルクが9.4kgm/4400rpm。また1000cc直3ターボエンジンは、最高出力が98PS/6000rpm。最大トルクが14.3kgm/2400~4400rpm。

ムーヴキャンバスのエンジンは660cc直3NAエンジン。最高出力が52PS/6800rpm。最大トルクが6.1kgm/5200rpm。残念ながらターボエンジンは搭載されていません。走りや実燃費の比較はやはり後述。

ムーヴキャンバスの見た目は「1パターン」のみ


ムーヴキャンバスは搭載エンジンが一種類のみということからも、かなり商品選択の幅は狭い車種。随分前にルーミー vs タンク vs トールの比較記事も執筆しましたが、一方でルーミーとタンクはグレード展開が豊富。

ニューモデル速報 2017年コンパクトカーのすべて
他にもダイハツから販売されているトールも含めると、ルーミーやタンクはムーヴキャンバスと比較すると比較的デザインが豊富。とはいえルーミーもタンクもデザインは実質2パターンですが…

カッコいいデザインを選ぶならルーミー・タンク。可愛いデザインならムーヴキャンバスといった選び方をするのがセオリーか。ここらへんは好みか。

室内荷室の広さはやはりタンクとルーミーがおすすめ


続いては「室内空間の広さ」を比較。

やはりルーミー・タンクは白ナンバーだけあって、黄色ナンバーの軽自動車のムーヴキャンバスよりサイズがハッキリ大きい。じゃあ室内空間の広さも同様にルーミーとタンクが広いのか?

結論から先に書くと、やはり答えはYES。

タンク ルーミー vs ムーヴキャンバス 室内 後席シートの広さ 比較
ベストカー4月10日号
例えば、後席シートもヒザ周りこそムーヴキャンバスは健闘しているものの、やはり室内幅があるルーミー・タンクが体感的にも室内の広さを感じるはず。どうしても軽自動車とコンパクトカーの埋められない差がある。

タンク ルーミー vs ムーヴキャンバス 荷室ラゲッジの広さ 比較
ベストカー4月10日号
また荷室に関してもやはりルーミー・タンクが圧倒。赤枠を囲ってるのがムーヴキャンバスとタンク。

タンクは後席シートを前に動かさない状態でも荷室は広く、後席シートのスライド量も多いため、ムーヴキャンバスよりも積載性に優れてることが画像の比較から分かります。またルーミー・タンクは荷室開口部も低いので荷物の上げ下ろしもしやすい。

そのため総合的な室内の広さはタンク・ルーミーに軍配が上がります。

ただし、後席シートの乗り心地はどっちもイマイチ。価格差も意外と少ないため、コンパクトカーだからといって、少なくともタンクやルーミーの乗り味がムーヴキャンバスより特別快適ということはない。

ニースペースを確保しようとした結果か、ムーヴキャンバスはシートの座面高や座面長が短い。またルーミー・タンクに関しても、シートそのものの柔軟性も足りないといった比較記事をよく目にします。

走りや加速性能はタンクとルーミーの圧勝


続いては「走り」「加速性能」について比較。

基本スペックは先程のデータを参照してもらうとして、ムーヴキャンバスは軽自動車だけあってルーミーより軽量だったわけですが、果たして走りはどっちが優れているのか?

タンク ルーミー vs ムーヴキャンバス 加速性能 比較
ベストカー4月10日号
結論から書くと、タンク(ルーミー)がムーヴキャンバスより加速性能に優れてるという結果。

例えば、0-50km/h加速がタンクが5秒91だったのに対して、ムーヴキャンバスは7秒03と一秒以上も突き放されてる。特に50km/h以上からの加速の伸びに至っては、まさにタンクが圧勝と呼べるレベル。

やはりタンク(ルーミー)はNAエンジンとは言っても、スペック的には軽自動車のターボエンジン並。いくらムーヴキャンバスが軽量とはいえ、想像してる以上にやはり15馬力以上の差は無視できないらしい。

また新型ルーミー・タンクはローギアード化されてることも好作用しており、ターボエンジンでは更にムーヴキャンバスを突き離すに違いない。

走りそのものに関しても、タンク(ルーミー)の方が安定感があります。

どっちも高重心ボディーではあるものの、車幅がある分だけまだ軽自動車のキャンバスより安定。余裕感があるエンジンも「重厚感」に寄与。ムーヴキャンバスは非力なだけではなく、ややエンジンがうるさい。

ただタンク(ルーミー)は空気圧が高く、乗り心地はやや固め。だから乗り心地全般という点で比較すると、言ってもムーヴキャンバスとさほど違いはないか。

実燃費や維持費ならムーヴキャンバスがおすすめ


ラストは実燃費や維持費の比較。

タンク ルーミー vs ムーヴキャンバス 実燃費 比較
ベストカー4月10日号
結論から書くと、ムーヴキャンバスの実燃費がルーミー・タンクより優秀

走りこそルーミー・タンクが上回っていたものの、やはり100kg以上の車重差を埋めることはできなかったのか、特に高速燃費ではムーヴキャンバスが5km/L以上も上回るという結果。とはいえ市街地燃費ではどっちも14km/L台を確保しているなど、ルーミーやタンクも日常で使う分では特に気になる燃料費の違いは出ないか。

ただ軽自動車とコンパクトカーでは、やはり税金面で違いが出てしまいます。ムーヴキャンバスが年額1万円程度の軽自動車税が課されるのに対して、ルーミー・タンクは年額3万円近い自動車税が課されます。両者で2万円近い負担の差。

また自動車重量税に関しても、ムーヴキャンバスは9900円に対して、ルーミー・タンクは車重が1トンを超えてるので2万4600円。つまり合計でムーヴキャンバスとルーミー・タンクの強制的に負担する維持費の差は3.5万円程度の違いが発生します。

コロコロと変わるエコカー減税による負担減は除いてますが、どのみちご想像どおりの結果。燃料費も考慮すると、ムーヴキャンバスの方が総合的に維持費は安く済みます。

新型ムーヴキャンバスとタンク・ルーミーの違い比較まとめ(評価評判口コミ)


以上、ダイハツ新型ムーヴキャンバスとトヨタ新型タンクとルーミーの徹底比較まとめでした。

結論をまとめると、やはり軽自動車とコンパクトカーの違いはそれなりに大きいという印象。

つまり、トヨタ新型ルーミーとタンクの方が全般的におすすめだと思います。価格差を無視するのであれば、やはりタンクやルーミーが軽自動車を上回る質感や商品力が全体で確保されてる。

もちろんムーヴキャンバスの価格帯は約120~170万円、タンクとルーミーの価格帯は約150~200万円という違いも無視できない。また維持費の面でもデメリットはあるものの、負担相応の価値が後者にはあります。

軽自動車やコンパクトカーを選ぶような層からすると、この違いを総合的にどう評価するか。

ただ軽自動車(黄色ナンバー)がイヤという理由だけでコンパクトカーを選ぶ人も多いと思いますが、少なくともトヨタ・パッソなどと比較すると今回のルーミー・タンクは確実に失敗感はない。やはりパッソあたりは小さすぎる。

ちなみに【比較】ソリオvsルーミー・タンク【比較】ムーヴキャンバス vs 新型ワゴンR【比較】ムーヴキャンバス vs タント【比較】ルーミー・タンク vs パッソとなども併せてご参照ください。

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