2017年5月26日金曜日

【2018】新型XV vs CX-3 徹底比較まとめ【おすすめSUVの違い】

最近はコンパクトSUVが人気。北朝鮮の角刈り王子様もSUVが大好きだとか。だから日本の自動車メーカーも数多くのSUVを投入。

新型XV CX-3 車体画像比較
そこで今回はスバル新型XVとマツダ・CX-3を徹底比較してみたいと思います。

 スバル・XVは「SGP」と呼ばれる新型プラットフォームを採用し、走りや静粛性が飛躍的に向上。地味に内装の質感もアップ。ただ質感の高さならマツダ・CX-3も忘れてはいけません。国産車らしからぬ見た目のカッコ良さとパワフルなクリーンディーゼルが魅力。

果たしてどっちのコンパクトSUVがお買い得なのか。ご購入の参考にしてみてください。ちなみにおすすめコンパクトSUVランキングなどもご参照。




見た目やエクステリアの違いを比較


まずは「内外装」を比較したいと思います。

新型XV CX-3 エクステリア 写真比較
上:スバル XV、下:マツダ CX-3
改めて先程貼った比較画像を確認すると、写真の撮り方やライティングによる部分もあると思いますが、デザイン的にはマツダ・CX-3の方が質感は高い印象。XVは良くも悪くも落ち着いたデザイン。パット見はそこまで欲しいとは思わせません。

ちなみに、全長は20cmほどXVが長く、全高も4cmほどCX-3よりも高め。また最低地上高もCX-3より高い。

そのためXVはややもすると「車高が高いハッチバック」といった見方もできるか。CX-3は良くも悪くも流行りのオンロード仕様のSUVといった雰囲気。だから「SUVらしいデザイン性」ではCX-3に軍配が上がりそうです。

このデザインの違いが走りや室内の広さにどう影響しているんでしょうか?それは後述。



【比較】内装の質感はXVがおすすめか


続いて「内装やインパネ周り」を比較したいと思います。果たしてどっちの質感が高いのか?

新型XV CX-3 内装インテリア 写真比較
上:XV、下:CX-3
結論からまとめるとどちらも甲乙付けがたい質感を誇っておりますが、個人的にはスバル新型XVの内装の方が質感は高いような気はします。

もちろんCX-3の内装も同コンパクトクロスオーバーの中では質感が高い部類に入ると思うんですが、あくまで内装のベースがデミオ。一方、XVの内装のベースはインプレッサ。やはりこの両者の違いは大きい。

何故なら、100万円台のBセグメントカー(デミオ)と200万円台のCセグメントカー(インプレッサ)の内装の質感が同じはずがない。ベース車両の価格や質感を考慮すると、そこにいくら肉付けしたとしても差が簡単に埋まることはないか。

ということで敢えて比較するとしたら、やはり質感的にはXVの内装の方がおすすめできる気がします。


室内はXVとCX-3のどっちが広い?


内装やインパネ周りを比較したので、続いては「室内の広さ」はどっちが大きいのか比べたいと思います。先程はXVの全長が20cmほど長いと書きましたが、そのことが室内の広さにどう影響しているのか。

新型XV CX-3 後席室内の広さ 写真比較
driver6月号 山内潤也 八重洲出版
結論から書くとご想像どおり、室内の広さはスバル・XVに軍配が上がります。

具体的には、後席シートのニースペースは拳一個分ほどCX-3より広い。ざっくり7~8cm程度の差ですから、XVとCX-3の室内空間の広さは想像以上に違いが出たなと言う印象。

やはり全長20cm近い差…というよりベースがBセグとCセグの違いがCX-3に不利に働いているのが現実らしい。

とりわけCX-3は見た目のデザインを重視したSUVなので、その他の車両よりも中身の実用性で犠牲になってる部分も多い。またCX-3はニースペースを確保しようとした結果、座面長もやや短めに仕上がってるのも難。

ただし、シートの座り心地に関してはややCX-3の方がGood。

XVのシートはやや固く、お尻部分のフィット感がイマイチ。後方視界性も意識したのか、シート背もたれ高もXVはやや短め。居住性や快適性も込みで比較すると、若干XVとの差は縮まるのかも知れない。



荷室ラゲッジの大きさはXVが優勢だが…


室内の広さを比較したので、続いて「荷室ラゲッジの大きさ」を確認したいと思います。やはりコチラでもXVが優勢なのか。

新型XV CX-3 荷室ラゲッジスペースの大きさ 写真比較
driver6月号 山内潤也 八重洲出版
結論から書くと、やはり荷室ラゲッジの大きさでもXVがおすすめ

例えば、通常時の荷室容量はXVが385Lに対して、CX-3は350L。数字上の比較でもハッキリとした差が現れます。特に荷室幅に関しては、XVの方が水タンク一個分の余裕があるらしい。

うーん、ここらへんもベース車両のセグメントの違いを考えたら致し方なしか。

ただCX-3の荷室空間は同じBセグの中ではかなり大きい部類に入ります。室内空間の広さが若干犠牲になってた分だけ、CX3の荷室ラゲッジスペースは「むしろ大きい」と表現してもいいぐらいか。



走りや動力性能はXVがおすすめ


続いては走りや動力性能を比較したいと思います。スバルが誇るプラットフォーム「SGP」とマツダが誇るクリーンディーゼルエンジンはどっちが優れているのか。

結論から書くと、走りではスバル新型XVに軍配が上がります。

詳しくは【評判】新型XVの試乗インプレッションでも読んでいただくとして、カートップさんの比較記事では「BRZのSUV版」と走りの質感の高さが評価。最低地上高こそXVより低いですが、敢えて比較したらCX3は悪い意味でSUVらしさは残るか。

とにかくXVは走りの素性が良く、どこにも欠点らしい欠点がない。

ハンドリングも素直で、サスペンションもしなやか。2.0L NAエンジンも吹き上がりが気持ちよく、トルクフル。静粛性も抜群。サーキット走行でもエンジンスペックがXVを上回る車種と比較しても、タイムはほぼ同じ。

それだけXVはまんべんなく機能性能が高い証拠

特にフォレスターにも採用されている「Xモード」が全グレードに標準装備されてることが、どのシーンにおいても走りに奏功か。これはクラス唯一のフルタイム4WD。とにかくタイヤが空転せず、全輪が無駄なく仕事してくれてる。

○XVとCX-3の走りはどこがどう違うのか?


CX-3の加速感はややもすると上品で面白味に欠ける。

昔ながらのドッカンターボではないので、スピードを出す場面ではもう少しトルク感が欲しくなるという評価も。確かにディーゼルエンジン車は同時に車重も重くなるので、そこら辺とのバランスもあってCX-3は言うほどスポーティーには走れない。

とはいえ、それでもCX-3の上質な走りはBセグSUVのそれを凌駕してます。

そのためCX-3は街乗りメインであれば車体の剛性感も十分に高く、サスペンションのいなし方も快適。決してスポーティーではないものの、ハンドリング性能も素直に曲がり「人馬一体感」を演出。年次改良で遮音材が頻繁に追加されるなど静粛性も高め。

そのため色んな比較記事では「XVのXモードが上」という評価も目立ちますが、マツダが誇る「i-AWD」と呼ばれる4WDシステムもフルタイム式ではないものの、駆動力の制御は緻密で安定感は高い。

そのためCX-3の4WDも日常生活で使う分には必要十分以上にレベルは高く、某国沢氏などはCX-3の4WDシステムに対して「世界一」と評価されています。



燃費性能や維持費は断然CX-3がおすすめ


続いては「燃費性能」や維持費を比較したいと思います。

結論から書くと、言うまでもなく燃費性能はCX-3の方が優秀。安定して20km/L前後を確保するCX-3に対して、XVは下手したら10km/L台前半を確保するのが精一杯。特にXVは4WDオンリーというのも不利に働くか。

また、CX-3の排気量1800ccのクリーンディーゼルエンジンは「軽油」で走る。下手するとガソリン料金は軽油料金よりリッター20円ぐらい安いので、維持費という点でもXVより断然有利に働く。

またXVの売れ筋グレードは2000ccエンジンのため、CX-3と比べると自動車税という点でも負担額(年5000円程度)が増えてしまう。そのためトータルの維持費で比較しても、やはりCX-3がおすすめと言えそう。

ただし、一回の給油で走れる航続距離に関してはどっちもほぼ同じぐらいかも知れない。

何故なら燃料タンク容量がXVが63Lもあるのに対して、CX-3は44Lしかないから。さすがにタンク容量が20Lも大きいことを考えると、むしろXVの方が航続距離は長く走ることができそうです。


自動ブレーキや安全性能の比較


続いては「自動ブレーキの性能」を比較したいと思います。どっちも標準装備されてるんですが、XVとCX-3で何か違いがあるんでしょうか。

結論から書くと、やはりXVの自動ブレーキ「EyeSight3」の方がやや優秀

CX-3の「i-Activesense」でもACC(追従クルーズコントロール)機能や歩行者相手に自動ブレーキが作動するものの、作動速度域など一つ一つの性能差はEyeSightの方が若干上回っています。

ただマツダ・CX-3には面白い機能があって、それが「アダプティブLEDヘッドライト」。自動的にハイビーム・ロービームを切り替えるのではなく、11個配置されたLEDランプを自動的に配光して照射範囲を分割してくれる。

残念ながら標準装備ではなくセットオプションではあるものの、数年前に高級車ブランドのアウディの最上級モデルにも搭載されたことが話題になった代物。CX-3のようなコンパクトSUVに設置するというのは、まさに大胆不敵。

もしお金があれば是非搭載したいオプションです。

ちなみに最新新車情報サイト・カーギーク【最新情報】アイサイト4.5まとめもご参照ください。



XVとCX3の価格帯やコスパを比較


最後の比較は「価格帯やコストパフォーマンス」で締めたいと思います。BセグメントのCX-3とCセグメントのXVとでは価格帯が異なるのか?

結論から書くと、全体の価格帯だけで比べるとほぼどっちも同じぐらいですが、ややCX-3の割高感は否めません。

具体的に見てみると、CX-3の価格帯は212万~306万円に対して、一方のXVの価格帯は213万~267万円。CX3は2017年にガソリンエンジンが投入されたことで、エントリーグレードの価格帯は下がったものの、それでも最上級グレードはXVより数十万円ほど割高。

しかも、XVは全グレードが4WD。またCX-3にはない「歩行者エアバッグ」なども標準装備されてることも考えると、いくらガソリン車が投入されたからと言って割高感が相殺されない。

ただ、CX-3の内外装の質感は非常に高い。割高なら割高なりにちゃんと理由がある。しっかり値段が高くても満足感はある。

だからこれまで総合的に中身を比較した上で言うのであれば、逆に「XVの割安感」が際立つだけなのかも知れないと思いました。どっちも燃費性能以外では良い勝負しており、今回の比較記事ではXVのコスパの良さだけが印象付けられた印象。



【比較】スバル・XVとマツダ・CX3の評価・評判・口コミ総括


以上、スバル新型XVとCX-3の比較記事でした。そこそこの長文でしたが我ながら割りと無難にまとめられたのではないか。

結論をまとめると、XVもCX-3も非常にレベルが高い国産SUVだと思います。個人的な評価を述べると、まさにどっちも甲乙付けがたいものがあります。

CX-3は見た目の質感の高さにまず魅了されます。コンパクトSUVの中では輸入車を含めても、CX-3に勝てる車種は少ないか。また走りや乗り心地は同クラスのコンパクトSUVの中ではまさに上質。地味に燃費性能や維持費の良さも魅力。

ただ具体的に中身まで見ていくと、新型XVは様々な部分が高次元で実現されておりCX-3でもなかなか太刀打ちは…?また価格とのバランスも考慮すると、XVはサッカーでいうところのイタリアのような手堅い実力があります。

パット見の引きの弱さはあるものの、XVはきっとクルマ好きにはたまらない仕上がりになってる印象です。どっちも価格帯的に違いは少ないので、最終的には「車両の大きさ」で車選びしてもいいかも知れない。

他には【比較】新型XV vs 新型C-HR【比較】新型XV vs ヴェゼル【比較】新型XV vs 新型CX-5【比較】XV vs インプレッサ【比較】XV vs エクストレイルなども既に比較済み。

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