driver4月号 写真:山内潤也 |
スイフトとフィットの購入する時の参考に使ってください。
新型スイフトとフィットの見た目を比較
まずは見た目の比較。先程の画像を参考にしていただくと、ホンダ・フィットの方がより丸みを帯びた流線型の卵型デザイン。一方、新型スイフトは欧州車風のスポーティーハッチバックな出で立ち。
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まず個人的な印象としては室内が広い広いとは言われつつも、意外とフィットの車体はそこまで大きくないと思った。新型スイフトと比較しても、そこまで見た目の存在感や圧迫感は良くも悪くもほとんどない。
デザインは好みの問題なので評価はしづらいですが、フィットは決してダサくはないもののホンダ車全般が「フィット顔」をしてるため、どうしても見飽きた感が強い。敢えて比較するなら、欧州車風の新型スイフトに軍配を上げたいと思います。
内装インパネの質感比較ではスイフトがややおすすめ
続いて内装やインパネの質感の比較。画像上が新型スイフト、下がホンダ・フィットになります。
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またナビの扱いやすさやコストパフォーマンスなどを考慮すると、個人的には新型スイフトに軍配を上げたいと思います。
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新型スイフトは着座位置を下げたことで頭上空間がアップし、前席シートの広さはフィットと大差ありません。乗降性の差もほとんどないでしょう。
シートのホールド感は若干フィットが勝ってそうですが、シートヒーターは新型スイフトのみ。雪国に住まわれている方であれば新型スイフトの方が選びやすいか。
後席シートなど室内空間はどっちが広い?
前席シートを比較したので、続いては後席シートの比較。果たして新型スイフトとフィットのどっちが広いのか?
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新型スイフトもモデルチェンジで室内空間が拡大されたので、後席シートは決して狭くはないものの、やはりフィットと比較すると写真からも割りと差が見て取れます。サイドウィンドウもフィットは大きく、圧迫感や開放感など居住性でも新型スイフトが不利という結果。
ただ意外にも(?)後席頭上スペースに関しては、フィットはそこまでスペースはなし。新型スイフトと比較してもさほど違いはありません。
荷室ラゲッジスペースの広さ比較ではフィットがおすすめ
ということで既に結果はある程度見えてる気がしますが、続いて荷室ラゲッジスペースの広さを比較したいと思います。上が新型スイフト、下がフィットになります。driver4月号 |
またフィットはシートアレンジにも優れてる。写真画像を見てもらうと後席シートを前に倒すと、フィットはほぼ完全なフルフラット空間ができるあがる一方、新型スイフトは大きめの段差ができてしまう。
他にもフィットの後席シートにはリクライニング機構が備わるなど、まさにフィットは「Bセグメントのベンチマーク」と表現されるのもうなずける使い勝手の良さを実現。むしろ新型スイフトの荷室スペースはコンパクトカーの中だと広めですが、やはり王者たるフィットに勝つのは難しいらしい。
スイフトとフィットの走りや乗り心地の比較してみる
続いて走りや乗り心地の比較。既に新型スイフトの試乗インプレッションはまとめましたが、果たしてフィットと比較してどっちが上なのか?
ガソリン車同士での比較であれば、やはり走りは新型スイフトに軍配。何故なら新型スイフトの車重がフィットより100kg以上軽量。エンジンパワーこそフィットの方がやや上回ってるものの、この車重差を埋めるまでには至らない。
取り回し性能に関しても、新型スイフトの最小回転半径が4.8メートルとAセグメントレベルに対して、フィットは4.9メートル。操舵性やハンドリング性能の点でもやや新型スイフトが上回ると言えます。
ただホンダにはハイブリッドモデルが用意されてる。車重こそ重くなるものの電池残量さえ残っていれば、フィットハイブリッドの加速感は実にパワフル。発進もスムーズで軽やか。変速機DCTも相まって高速巡航にも優れてる。
スイフトのハイブリッドとモーターの力が10倍違うので、ホンダが「スポーツハイブリッド」と表現するのもむべなるかな(トヨタと比較するとアレですがw)。強いて言えば、パドルシフトが設定されていないなど、フィットハイブリッドも所詮は燃費仕様グレードという感も拭えない。
乗り心地や静粛性については、新型スイフトは大幅に軽量化されたこともあって、現在ではフィットとそこまで大差はないでしょう。
実燃費や維持費の比較では意外と新型スイフトが健闘?
走りを比較したので、続いては実燃費。
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高速道路や山岳道路でこそ大きな違いはありませんが、一般道の実燃費差は顕著。ただフィットハイブリッドのカタログ燃費は33.6km/Lと結構盛ってる。燃費達成度で言えば、むしろ新型スイフトハイブリッドの方が上回る結果。
また新型スイフトハイブリッドの車体価格とフィットハイブリッドを比較すると、両者の価格差は30~40万円超。コンパクトカー同士の比較ではなかなか無視できない金額か。フィットにも車体価格がお安いガソリン車も設定されてますが、間違いなくハイブリッド車の実燃費より下回る。
トータル的なコストパフォーマンスやランニングコストの安さでは、意外とスイフトハイブリッドが大健闘。むしろフィットの方が見劣りする?
自動ブレーキや予防安全性はどっちが優秀?
ラストは「自動ブレーキ」の比較。各々の自動ブレーキの違いを簡単にまとめると、新型スイフトは赤外線レーザー+単眼カメラの併用タイプ。一方、フィットは赤外線レーザーのみ。
結論から書いてしまうと、新型フィットの自動ブレーキの方がおすすめ。
2017年当時はスイフトが赤外線レーザー+単眼カメラ方式、フィットは赤外線レーザー方式の自動ブレーキシステムを採用していた。そのためスイフトの自動ブレーキシステムの方がおすすめと評価してました。
でも2019年時点では、既にフィットはホンダセンシングを採用。ミリ波レーダー+単眼カメラ方式の自動ブレーキシステムの「ホンダセンシング」をほぼ標準搭載。ACC(追従クルーズコントロール)機能も搭載するなど、コンパクトカーとしては非常に優秀。
ただ新型スイフトの自動ブレーキがそこまで顕著に劣ってるわけではなく、どっちの自動ブレーキシステムも歩行者も認識できるため高性能。
またスイフトにもフィットに「サイドカーテンエアバッグ」が標準装備されており、どっちも衝突安全性の面で安心。基本的にフィットの方が安全性は高いものの、どっちもコンパクトカーとしてはおすすめできます。
【総括】新型スイフトとフィットの比較まとめ
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結論からまとめると、既にモデル末期ではあるものの使い勝手の良さや実用性の高さでフィットがスイフトより断然優位と評価できそうです。
フィットのシートアレンジ力はまさに脱帽ものでしょう。とはいえ今冬のフルモデルチェンジで、新型スイフトの荷室も大幅アップ。フィットと比較しても、そこまで見劣りしてないとは思います。
ただ画像を見ても分かるように、フィットも所詮は「良くも悪くもコンパクトカー」。荷室や室内空間が広いといっても所詮知れてる気はします。
またフィットはハイブリッド車の方が割合的に売れてるものの、車体価格は新型スイフトと比較すると10~40万円ほど割高。じゃあ、この価格差は埋めるほど「フィットはスイフトを圧倒してる部分」が何かあるかと言えば、荷室以外で探すのは難しいか。
だから荷室の広さや使い勝手を最重視しないのであれば、自動ブレーキや内装など正直新型スイフトの方が全然お得と言える部分も目立ちます。
ちなみに自動車最新情報サイト・カーギークの【ホンダ】新型フィットフルモデルチェンジ最新情報まとめなどもご参照。 2019年中にフルモデルチェンジするとかしないとか。
また【比較】フィット vs ノート vs アクア(ハイブリッド車)や【比較】新型スイフト vs デミオ、【比較】新型スイフト vs ノートなどもよろしかったらご参照ください。
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