2017年3月1日水曜日

【疑問】ボンネットが黒い車があるけど何かメリットや意味ってあるん?アレなんなん?

レクサスRC F
たまに街中でボンネットが黒い自動車を見かけることがあります。最近でこそルーフをブラックに塗装した「ツートンカラー」が流行ってますが、黒いボンネットの車はそれ以前から頻繁に見かけることが多かった。いち早く流行に乗っていただけ?

既に理由をご存知の方も多そうですが、自動車のボンネットを黒くするメリットなどを簡単に解説してみました。



ボンネットが黒い理由は「カーボン素材」を使ってるから


結論から書くと、ボンネットが黒い理由はカーボン素材を使用してるから。正確にはCFRP(炭素繊維強化樹脂・プラスチック)という名前ですが、簡単に言うとアルミなどより軽量で丈夫な素材

だからボンネットをツートンカラーのルーフのように別に黒く塗装してるわけではない。タイヤをわざわざレッドやブルーに塗装しないように、カーボン素材そのものが黒いだけ。


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車体前方の重量を軽くするのが狙い


じゃあボンネットにカーボン素材を使用する狙いやメリットは何なのか?

自動車は前輪タイヤの向きを動かすことで、曲がりたい方向に車体を変える。当然、一般的に自動車は前方にエンジンが配置されてるので、クルマの鼻先が軽いほうが車体はキビキビ軽快に曲がってくれる。

特に大排気量のエンジンを搭載したスポーツカーやディーゼルエンジン車などは前軸重量が重くなってしまうので、野太い加速感や軽快な走りを得る代わりに操舵安定性やハンドリングが犠牲になりがち。

もちろん一個人でエンジンを軽量化させる手段はないので、そこで個人ができる範囲となるとボンネットフードにカーボン素材を使用すること。スポーツカーほどボンネットフードが大きいため、その分だけ効果としては有用で軽快なハンドリングの恩恵を得られやすい


結論まとめ


だから「ボンネットフードが黒い理由」をまとめると、決して見た目や見栄えをカッコ良くさせるためではなく、あくまでクルマの性能を向上させるための手段として結果的に黒くなってる。

当然カーボン素材は高級車以外ではまず使われないほど高価。ましてやオーダーメイド。まさに「本当のクルマ好き」の証と言えましょう。

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