2017年3月5日日曜日

【2019】新型スイフト vs デミオ 徹底比較まとめ【どっちがおすすめか決めたった】

遅ればせながら2017年1月にフルモデルチェンジした新型スイフト。スイフトと言えば、操舵性や乗り心地などに優れてるコンパクトカー。でも走りに定評があるといえば、マツダ・デミオだって負けてません。

スズキ スイフト vs マツダ デミオ 徹底比較まとめ
そこで自動車雑誌「driver」さんの比較記事を参考に、新型スイフトとデミオを比較してみました。果たして走りの点でどっちに軍配が上がるのかッッ!!??是非スイフトとデミオ購入時の参考にしてください。




新型スイフトとデミオの見た目の違いを比較


まずは「見た目」の違い。

デザイン性に関しては、フロントマスクはスイフトが若干「薄味」、デミオが「濃い味」といったところ。人の好みはぞれぞれなので一概に評価することは難しいですが、個人的にはデミオの方がカッコイイかな。

塗装の質感はスイフトより高めか。

新型スイフト デミオ サイド画像 比較
driver4月号 八重洲出版
実際、そう感じてしまう根拠がサイド画像を比較すると見えてきます。上がスイフト、下がデミオ。

実はデミオは全長が4メートルを超えてるだけあって、スタイリングはスイフトよりも伸びやかで映える。窓ガラスも直線的ではなく、地味に湾曲してる。バンパーガーニッシュやシャークフィンアンテナも備えるなど、デザイン全体の完成度で比較するとデミオに軍配が上がるか。

スイフトは新型モデルでは全長がむしろ短くなってるのが痛い。デミオのようにもう少しフロントノーズを長く鋭敏にさせたら、もっと新型スイフトもカッコ良くなったはず。全長が伸びれば室内空間が広がるだけではなく、デザインの幅だって広がる。

ここの判断に関しては、新型スイフトは確実にミスったと未だに思ってます。




内装インパネの比較ではデミオがややおすすめ


続いて内装やインパネの質感を比較。

新型スイフト デミオ 内装インパネ 比較
driver4月号 八重洲出版
上が新型スイフト、下がデミオの内装インパネになります。どっちの内装もコンパクトカーとしては質感が高め

新型スイフトはメーターパネルがスピンドル加工されており、ステアリングはD型デザインでスポーティー。メーター中央の液晶ディスプレイには前号左右Gやアクセルとブレーキの操作量といった情報も表示してくれるなど、運転の楽しみも提供してくれる。

一方、デミオは全体的にゴチャゴチャしておらず、スッキリとしたまとまりあるデザインで落ち着く。アクセルペダルにオルガン式を採用するなど個性も見せる。それでいてシフトレバーの位置など扱いやすい場所に配置されるなど、実用面でも高い。

ただデミオの方が価格が張ることもあって、上質な素材を採用するデミオの内装の方が質感は高いと自動車雑誌の比較記事の多くでは評価されている気がします。気になる方は、実際にデミオや新型スイフトの内装をチェックしてください。

室内の広さや実用性の比較ではスイフトに軍配が?


新型スイフト デミオ 運転席シート 比較
driver4月号 八重洲出版
ついでに前席シートの「広さ」を比較すると、こんな感じ。

新型スイフトもデミオも広さ的にはどっちもどっち。ただ新型モデルで着座位置を低くしたことで、新型スイフトの方が乗降性は高い。デミオはルーフが低くて、結構屈まないと頭が当たってしまう。

また収納場所もデミオは少なく、新型スイフトには設置されてるアームレストがないなど全体的には新型スイフトに軍配が上がるか。デミオのシートの見た目は質感こそ高いもののやや小ぶりであることを考えると、ホールド性や座り心地などではスイフトが有利か。

ちなみにデミオは割高なこともあって、運転席のみシートヒーターが設置されてるスイフトに対して、デミオは助手席にもシートヒーターが設置されています。




後席シートなど室内空間はどっちが広い?


続いて今度は「後席シート」の広さの比較。両者も室内の広さを売りにしてるコンパクトカーではありませんが、果たして新型スイフトとデミオはどっちが広いのか?

新型スイフト デミオ 室内空間の広さ 比較
driver4月号 八重洲出版
結論から書くと、室内空間はやはり新型スイフトの方が広い。上が新型スイフト、下がデミオになります。

スイフトは新型モデルで室内が拡大したことで、「前後に180cmの乗員が乗り込んでも、後席ニールームにはやや余裕」があるレベル。逆に全長が長いはずのデミオはニースペースに余裕がない。画像を見るとハッキリ明らかにデミオが狭い。

先程はデミオの見た目がやや勝ると評価しましたが、どうしてもデザインに重点を置いたせいで室内が犠牲になってる模様。もちろん新型スイフトもそこまで広いとは言わないものの、デミオと比較すると頭上スペースだって広い。

他にもデミオの後席シートの背もたれも角度が直角気味だったり、サイドウィンドウの面積もスイフトよりかなり小さい。居住性という点でも、デミオは新型スイフトよりやや劣る。トータルのパッケージング力では新型スイフトが有利と評価していいでしょう。




荷室ラゲッジスペースの広さで比較してみる


続いて荷室空間の比較。ラゲッジスペースはどちらが広いのか?

新型スイフト デミオ 荷室ラゲッジスペース 比較
driver4月号 八重洲出版
結論から書くと、荷室容量の広さ的には新型スイフトもデミオも良い勝負。まさに互角。新型モデルでスイフトは荷室容量が55Lも増加させたことが功を奏してます。

ただデミオはやはりデザインに割り切ってるせいで、荷室開口部がスイフトより狭い。新型スイフトはスクエア型の開口部に対して、デミオの開口部は下部にかけてすぼまってる。その分だけ実際の載せ降ろしではやや不利。

広さ的にはどっちも大差ありませんが、荷室の使い勝手の良さも考慮すると新型スイフトに軍配を上げたいと結論付けます。




新型スイフトとデミオの走りや乗り心地を比較してみる


続いて走りや乗り心地の比較。既に新型スイフトの試乗インプレッションはまとめましたが、果たしてデミオと比較してどうなのか?

大雑把に評価するなら、加速性能であればデミオディーゼルハンドリング性能であれば新型スイフト

パワー感に関しては新型スイフトRStもデミオディーゼルも互角ですが、やはり低速トルクの太さが全然違う。スイフトRStは1500ccガソリンエンジン並に対して、デミオディーゼルは2500ccガソリンエンジン並。出だしの加速感は敢えて多くを語る必要はないでしょう。

スイフトは新型モデルということもあってか、エンジンフィーリングや6速ATとの兼ね合いなど、まだまだ1.0Lターボは熟成不足という評価も目立ちます。でもデミオの価格面を考えると、そこまでスポーティーではなく中途半端という意見も。

ただハンドリング性能であれば、新型スイフトがまだまだ強みがありそう。

例えば取り回し性能も新型スイフトの最小回転半径が4.8メートルに対して、デミオは4.9メートルの差がある。デミオは年次改良でGベクタリングコントロールが標準装備されたものの、新型スイフトとの圧倒的な車重差まではカバーできるには至ってない。

でも乗り味に関しては、デミオの方がやや重厚でスイフトを上回るという結果。

新型スイフトは100kg以上の軽量化も相まって、やや剛性感が先代と比較して足りなくなったという指摘もチラホラ。新型スイフトのステアリングに伝わる振動や遮音性も気になる人は気になるようで、どちらかと言えばデミオの方がやや欧州車に近いかも知れない。

それでも新型スイフトもデミオも高いレベルでの争い。普通に乗ってる分には気付かない差か。




実燃費や維持費の比較ではデミオがおすすめ


続いて実燃費や維持費の比較。比較車種はスイフトがハイブリッドRS、デミオがディーゼルターボになります。

新型スイフト デミオ 実燃費 比較
driver4月号 八重洲出版
結論から書くと、デミオディーゼルの方が実燃費は圧倒的に優秀

山岳道路でこそ大差はないものの、高速道路や一般道路での実燃費は、どちらもデミオディーゼルがスイフトハイブリッドを圧倒。当然ガソリンより軽油の方がリッター10円近く安いので、維持費やランニングコストでもデミオディーゼルに軍配が上がります。

ちなみにスイフトハイブリッドとデミオディーゼルの価格差は最大40万円程度。さすがにコンパクトカーとして考えると無視できない金額。いくら軽油が燃料とはいえ、実燃費だけで埋めるには大変だと思います。そこら辺の判断は各自に任せますです。




新型スイフトとデミオの自動ブレーキの違いを比較


ということでラストは自動ブレーキの違い。各々が採用してる自動ブレーキの種類を簡単に解説したいと思います。

まず新型スイフトは単眼カメラ+赤外線センサーを組み合わせた自動ブレーキ。一方のデミオはミリ波レーダーのみの自動ブレーキになります。じゃあどっちの性能が優れてるのか?

結論から書くと、新型スイフトの自動ブレーキの方がデミオよりやや優秀。具体的には前方停止車両に対する自動ブレーキの作動速度。新型スイフトが時速50km/hまでに対応してるものの、デミオは時速30km/h程度まで。

またデミオの自動ブレーキは現段階で「歩行者」に対応してないのも痛い。いずれJNCAPでも試験されるので近々対応してくると思いますが、現状として自動ブレーキの性能自体は新型スイフトがデミオよりややリードといった感じです。

ただデミオは後方車へも対応したり、スイフトにはない機能でカバー。またデミオの自動でハイビームとロービームを切り替えてくれる機能は優秀。デミオはヘッドライトを11分割に細かく配光できるので、実質的には常時ハイビームが可能。一方、新型スイフトのオートハイビーム機能はオンオフの二者択一のみで古い。

だからか、デミオはLEDヘッドランプが廉価グレードは以外はほぼ標準装備されてるなど装備面もお得。ただ逆にスイフトはリモート電動格納ミラーがほぼ標準装備されてるなど、先進的なアイテムはどっちも良い勝負か。

新型スイフトもデミオもヒルホールドコントロールやサイドカーテンエアバッグが標準装備されていたり、歩行者保護を意識した車体設計など基本的にどっちも安全性能に優れたコンパクトカーだと言えます。




ACC(追従クルーズコントロール)機能の性能はデミオが勝るが…


他にもスイフトにはない追従クルーズコントロールも設定されるなど、自動ブレーキ以外の性能や機能面に関してはスイフトより魅力的と言えますと書きましたが、すいません間違い。既にコメント欄で間違いの指摘がありましたが、スイフトにもACCが設定されてます。

スイフトの公式サイトでは「安全装備」の項目をずっと探してたんですが、「快適装備」にしっかり書かれてました。エスクードやバレーノのミリ波レーダー式自動ブレーキにはACCがあったのでおかしいなぁとは思ってました…と下手な言い訳をしてみる(^_^;)

既にコメント欄で解説していただいてますが、ACCの性能で比較するとデミオが若干スイフトを上回ります。スイフトの設定速度が40km/h~100km/hに対して、デミオの設定速度が30km/h~100km/h。それだけデミオの方がより低速の範囲でも追従してくれる。

ただスイフトの方がACCの価格はデミオより半分以下。コメント欄で指摘されましたが、スイフトは「セーフティーパッケージ」という半強制的に全方位モニターもセットで買わされる。この価格が9万円強。スイフトの場合は、ここにACC機能も付いてくるカタチ。

でもデミオはACC機能を付ける場合は「セーフティクルーズパッケージ ○○用 CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー(フルセグ)」というメーカーオプションを付ける必要がある。

ノリ的にはスイフトと同じ半強制的に他のものを買わされるわけですが、デミオはフルセグチューナーだけあってか、この価格がなんと20万円前後。

もしACC機能が欲しい場合、デミオはスイフトより倍の金額(+10万円)が必要となる。性能的にはデミオの自動ブレーキがスイフトよりやや勝ってると思いますが、じゃあ10万円の価格差があるかと考えると…?




新型スイフトとデミオの違い比較まとめ(口コミ評判評価)



ということで長々と比較しましたが、締めのまとめに入りたいと思います。

新型スイフトは圧倒的にコストパフォーマンスに優れてる。フルモデルチェンジ後は欠点らしい欠点が見事に消滅。もちろん改善点はなくはないものの、それでも「スズキ車」ということで敬遠していた方でも十分恥ずかしくなく購入できる水準にまで達したはず。

一方、デミオの質感の高さはコンパクトカーの中でもトップクラス。もはやトップ(頂点)と評価してもいいぐらい。でも反面として、室内の狭さは逆にコンパクトカーの中でもワーストクラスなど実用面は…。

またデミオはディーゼルターボ仕様やプレミアムガソリン仕様など選択の幅は広いものの、新型スイフトと比較すると特に価格の割高感は否めない。例えばアイドリングストップ機能を付加するだけで+5万6万円程度ですから…実際には「i-ELOOP(スズキでいうところのエネチャージシステム)」の間違いでした。コメント感謝です。

だから、もし同じ価格帯で勝負した場合、デミオより新型スイフトが勝るパターンが多いかも知れない。

どっちも色んな意味で「割り切り」が求められる良いコンパクトカーだと思いますが、デミオは良くも悪くも「更なる割り切りが求められる良い車」といった印象です。お金があって贅沢したいならデミオ一択か。

ちなみに【比較】デミオディーゼル vs 日産ノートe-POWER【比較】新型スイフト vs 日産ノート【比較】新型スイフト vs ホンダ・フィットなどは既に比較済みなのであとで良かったらどうぞ。

また自動車情報サイト・カーギークでは【最新情報】新型デミオ フルモデルチェンジまとめ【最新情報】 新型CX-3 フルモデルチェンジまとめなども執筆済みなので、興味があれば併せてご覧ください。

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