2016年8月23日火曜日

軽トラックおすすめメーカー比較まとめ!農業や引越業者が買うならどれが良い?【口コミ 評判 評価】(2017 2018 2019 2020)

日本が誇る自動車文化といえば、軽トラック。農家をやられている方も多いですから、収穫した農作物を運ぶ場面では大活躍。軽トラック全体で毎月1万数千台以上は最低でも販売されているそう。

ただ国内で実質的に軽トラックを生産しているメーカーは3つ。スズキ、ダイハツ、ホンダ。スバルやマツダ、トヨタも軽トラックを販売してますが、それら三社からOEM供給を受けているだけ。具体的にはマツダ・スクラムトラックと三菱自・ミニキャブトラックはスズキのキャリイ、トヨタ・ピクシストラックとスバル・サンバートラックはダイハツのハイゼットトラック。

おすすめ軽トラック比較 キャリイ ハイゼット アクティ
ベストカー8月10日号
そこで軽トラックメーカーのおすすめはどこなのか、スズキ、ダイハツ、ホンダの三社を比較してみました。画像を見る限り、見た目にほとんど違いはなく「間違い探しかよ」って感じですが、果たしてどの軽トラックがおすすめなのか?




キャリイ VS ハイゼット VS アクティ

簡単に三車種の情報をおさらいしておくと、スズキのキャリイは2013年8月にフルモデルチェンジ。ダイハツのハイゼットトラックは2014年9月にフルモデルチェンジ。ホンダのアクティトラックは2009年にフルモデルチェンジ。だからダイハツ・ハイゼットトラックが一番が新しく、ホンダ・アクティトラックが一番古い。

ただ軽トラックのモデルチェンジ周期は長いので、ほとんど年式の違いはないと考えて構いません。おそらく三車が次にフルモデルチェンジするのは2030年前後だと考えられるので、このおすすめ記事はかなり未来においてまで参考になるはずです。


オートマでも軽トラックは運転可能?

ちなみに「MT車ばかり」というイメージが強い軽トラックですが、基本的にはオートマモデルも用意されているので、運転免許は「AT限定」でも基本的に運転が可能です。

後述しますが、スズキ・キャリイにある変速機「AGS」はセミオートマ。だからMTではないので、オートマ限定免許でも乗ることが可能です。もちろん購入するときにはMTかオートマなのかチェックしてください。


荷台の横幅など容積・最大積載量

まずは何といっても積載性能。果たして荷台にどれだけ荷物の量を積み込めるのか。どれも最大積載量は「350kg」と同じなんですが、荷台の大きさは意外に違うらしい。

おすすめ軽トラック 荷台比較 キャリイ ハイゼット アクティ
具体的に荷台の横幅などを実際に寸法してみると、キャリイは縦1942mm×横幅1401mmハイゼットが縦1936mm×横幅1400mmアクティは縦1920mm×横幅1410mm

おすすめ軽トラック 荷台えぐれ比較 キャリイ ハイゼット アクティ
ただ運転席背面などには画像のような「えぐれ具合」があります。このえぐれが一番大きいのが、やはりキャリイで7cm。ハイゼットトラックが5cm。アクティトラックに至ってはゼロcm。

このえぐれも加味した上での荷台スペックは、キャリイは縦2080mm×横幅1460mmハイゼットが縦2060mm×横幅1460mmアクティは縦1950mm×横幅1470mm。横幅はアクティに負けてますがキャリイの荷台が一番広いと結論付けられます。

また荷台高もキャリイが290mmに対して、ハイゼットトラックが285cm。荷台床面地上高もキャリイが650mmに対して、ハイゼットトラックは660mm。積載性能という点では、やはりキャリイが優勢

実際メーカーが公表してる具体例を見てみると、キャリイは「みかんコンテナが54個」「りんごコンテナが48個」「ビールケースが60個」「20Lポリタンクが40個」を積載することが可能だそう。

ハイゼットトラックは「みかんコンテナが54個」「りんごコンテナが48個」「20Lポリタンクが40個」。ビールケースが載っていないので、もしかしたらキャリイより下回ってる可能性が高そう。

アクティトラックに至っては、「りんごコンテナこそ両者と同じく48個」ですが「みかんコンテナだと52個」まで減ります。ちなみに、どの軽トラックでも畳は縦置きでも可能。

またキャリイは荷台だけを取り外して交換できるなど、引越業者さんなど商用目的で使う上でも便利。例えば果実や野菜などは土だらけだったりして、荷台が汚れやすいはず。海産物は言うまでもなく、そうするとサビにも繋がる。荷台だけ交換できればわざわざ買い換える費用が不要になるので、商用目的だとこういった配慮は嬉しい。


内装やシートスライドや乗り心地

続いて内装面の比較。

例えば運転席のシートスライド量にも違いがあります。キャリイもハイゼットも140mmですが、キャリイの方が14段階に細かく調節可能。アクティトラックは110mmとやや寂しい。

最小回転半径はどれも3.6メートルと運転しやすいですが、ホイールベースに違いがあります。キャリイのホイールベースは1905mm、ハイゼットトラックのホイールベースは1900mm、アクティトラックのホイールベースは1900mm。キャリイの荷台が広いのも納得。

後述する「価格」のクダリで装備面に言及しますが、ドリンクホルダーや小物入れなどはどの軽トラックでも比較的充実しています。もちろん質感や乗り心地については、推して知るべし。

室内高を比較すると、キャリイが975mm、ハイゼットが990mm、アクティが975mmとハイゼットトラックが優勢。またハイゼットにはハイルーフ仕様があって、更に+90mm確保されたモデルもあります。そこまで身長が高い人が乗り込むかはさておき、室内空間はハイゼットが優勢


開口部や乗り降りのしやすさ

続いて乗り降りのしやすさ。軽トラックユーザーの年齢層を考えると、やはり乗り降りしやすいに越したことはありません。例えば最低地上高を見てみると、キャリイとハイゼットが同じく160mm。それに対してアクティトラックが185mm。アクティがちょっと不利なように思えます。

軽トラック 乗り降り 開口部比較 キャリイ ハイゼット アクティ
キャリイ アクティ ハイゼット
そこでドアの開口部を比較してみると、こんな感じ。左からキャリイ、アクティ、ハイゼットの順番。男性女性という違いはありますが、キャリイのドアが一番ぐわっと開いている印象を受けます。だから一人だけドアに手が届いてない。

ヒップポイント高やフロア高の具体的な数字がメーカーサイトでは記載されてないんですが、女性の方が男性より小さいと思われるので、そう考えたら片足がしっかり地面に付いてるキャリイは乗り降りしやすそう。


エンジン・動力性能

続いてエンジンスペック。軽トラックは積載車ですから、重い荷物を大量に運ぶ場合において、動力性能は大事です。結論から書くと、スペックだけではキャリイが優勢。

スズキ・キャリイは最高出力が37kW(50PS)/5700rpm、最大トルクが63Nm(6.4kgm)/3500rpm
ダイハツ・ハイゼットトラックは最高出力が5MTだと34kW(46PS)/5700rpm、4ATだと39kW(53PS)/7200rpm。最大トルクが60Nm(6.1kgm)/4000rpm
ホンダ・アクティトラックは最高出力が33kW(45PS)/5500rpm。最大トルクが59Nm(6.0kgm)/5000rpm

ただアクティトラックは唯一のMR方式。エンジン位置はやや後方に配置されています。また4WDのシステムもキャリイもハイゼットもパートタイム4WDを採用してるのに対して、アクティトラックだけはリアルタイム4WDを採用してる。前者のパートタイムは2WDと4WDを手動で切り替えるのに対して、後者のリアルタイムは自動的に2WDと4WDを調整してくれる。

だから一概に走り心地や乗り味では評価しづらいんですが、鈴木直也という自動車ジャーナリストによれば「アクティ>キャリイ>ハイゼット」の順番でおすすめらしい。


燃費・航続距離

続いて燃費性能。軽トラックは当然経済性も重要になってくるのでパワフルなだけでは意味がありません。

スズキ・キャリイのカタログ燃費は5MTが19.8km/L、3ATが17.2km/L、5AGSが20.2km/L。4WDモデルはそれぞれから0.2km/Lずつマイナス。ホンダ・アクティトラックのカタログ燃費は5MTが18.4km/L、3ATが16.2km/L、4WDが18.2km/L。

ダイハツ・ハイゼットトラックのカタログ燃費は、エアコンパワステなしモデルはMTが19.6km/L、ATが18.4km/L。エアコンパワステありだと19.0km/L。車重が重い「ジャンボ」や「ハイルーフ仕様」はMTが18.6km/L、ATが17.4km/L。

ハイゼットトラックは唯一4速ATを採用してるので燃費面で貢献しそうですが、ハイゼットトラックが農業モデルだと810kgに対して、キャリイは740kg。この差を考えると、キャリイの実燃費が一番優れている結果になりそう。とは言えハイブリッドのような飛び道具もありませんから、基本的に大差は見られないと考えられます。

ただ航続距離では明確な違いが出るでしょう。何故なら燃料タンク容量が違うから。具体的にはキャリイが34L、ハイゼットが38L、アクティが37L。実燃費で大きな違いが出たとしても、航続距離ではハイゼットが一番長距離を走れると考えられます。


価格・維持費はほとんど違いはなし

維持費については同じ軽トラックという枠ですから、税金面では違いは出ません。また前述のように燃料費でも大きな差は生まれないでしょう。そこでラストは価格の比較。

キャリイは「KC」というグレードが68万円から購入できますが、パワーステアリングやエアコンが搭載されてません。ハイゼットトラックでも似たような廉価グレードが設定されていて、単にモノを運ぶだけの軽トラックには必要ない機能らしい。

パワステが設定されると87万円(4WD・5MT)に価格がアップ。意外とパワステのお値段って高いんだなーと痛感させられます。更にエアコンが搭載されると95万円(4WD・5MT)に価格がアップ。ちなみにエアコン・パワステ付きでも、2WD・5MTだと80万円、2WD・3ATが88万円、4WD3ATが103万円という価格設定になります。

農業向けモデルの「KC 農繁仕様」は4WDの5速MTのみに限定されて、価格は約90万円から。エアコン付きだと98万円から。近年は猛暑日が続くのでエアコンは是非搭載しておきたい所。

ハイゼットトラックはエアコンパワステレスの「スタンダード」は5MTが65万円、4ATが75万円。4WDモデルは15万円アップ。エアコン+パワステ付きは更に価格が15万円アップされます。農業用の「スタンダード農用スペシャル」は同じく4WDの5速MTで98万円。エアコンやパワステやUVガラスが標準装備。

キャリイとハイゼットと比較するとハイゼットの方がやや割安ですが、農家向けのグレードに限ると価格差はほとんどありません

一方、アクティトラックの廉価グレードの「STD」は79万円から。「ATTACK」という農業向けモデルは99万円(4WDの5MT)から。明らかにキャリイとハイゼットより割高なんですが、アクティは全グレードで電動パワーステアリングが標準装備されてるから。つまり装備をガッツリと省いた最廉価グレードがないというだけで、やはりアクティもキャリイとハイゼットと価格差は見られないと言えます。


キャリイが若干お買い得?

強いて言えば、キャリイは若干お買い得。何故ならボディー表面積全てに防錆鋼板(亜鉛メッキ加工)を採用されているから。しっかり中塗りもプラスした三層塗装でがっちりサビ対策が行われてる代物らしい。

しかもサビ保障は3年間と充実。アクティもサビ保障は3年ですが、防錆鋼板は荷台やドア部分など70%程度に留まっています。特に漁師さんなどが軽トラックを利用する場合、キャリイのサビ対策は心強いと考えられます。一応、ハイゼットも充実したサビ対策はあるもののセットオプションというのが残念。

また安全性能も基本的に大きな違いはありません。全車56km/hオフセットに対応。4WDモデルにはリアデフロックなども標準装備。助手席エアバッグやABSが用意されてるものの、どの軽トラックもセットオプション。自動ブレーキはどれも設定なし。

ただスズキ・キャリイはサイドドアビームを採用するなど、サイドからの衝撃は若干他より安全性が高いと言えます。またヒルホールドコントロールを採用してるのもキャリイだけ。坂道発進時においてブレーキペダルからアクセルペダルに踏みかえる数秒間、自動的にブレーキが効いた状態を維持してくれる機能(ただしAGSのみ)。

ダイハツ・ハイゼットトラックは8色から選択可能なのが嬉しい。キャリイは5色、アクティトラックは4色からしか選択できません。


総合評価・評判・口コミ

以上、おすすめの軽トラックを見てきたわけですが、基本的に甲乙はつけがたい。見た目と同じく、中身もそこまで大きな違いはありません。

◆積載性能や乗り降りのしやすさ、コスパの高さでは、スズキ・キャリイ(マツダ・三菱自)
◆乗り味や走行性能では、ホンダ・アクティトラック
◆航続距離やカラーバリエーションや室内空間では、ダイハツ・ハイゼットトラック(トヨタ・スバル)
ただ敢えて分かりやすく区別化してみると、こんな感じになるはず。農業や引越業者など商用目的で使うのであれば、何となくキャリイが最適解のような気はします。

でもカラーバリエーションが豊富など、仕事目的以外で日常的に軽トラックを使うのであればハイゼットトラックも魅力的と言えます。

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