そこで気になるのが5MT車の存在。今回も最廉価グレード(F)とバン(VP)のみに採用されてるものの、扱いがかなり雑。
MT車は吸気VVTもなければ出力も大幅低下
http://bbs44.meiwasuisan.com/car/img/14160581980193.jpg新型アルトのカタログを見る限り、旧型アルトでは採用されてたF(5MT車)には吸気VVTすら消滅。
圧縮比こそ旧型の10.5から11.5にアップしてるものの、エンジンスペックは大幅に低下。旧型ではアルトエコの方がスペックが低かったものの、新型アルトでは5MT車は最高出力が40kWから36kWまで減少。トルクは63Nmから58Nmまで減少。
新しい変速機AGSを搭載した新型アルト
そこで気になるのが、同じFグレードにある見慣れない「5AGS車」の存在。実はこれは海外向けにスズキが開発した新しい変速機。セレリオという車種に既に搭載。そして今年8月ぐらいにマイナーチェンジした軽トラ・キャリィにも搭載。https://www.youtube.com/watch?v=yU8azdC4Ggc
要するに、CVTやATの働きもMTの働きも可能な変速機。普段はシフトレバーDにやってて、マニュアルモードで運転したい時は左のMを使う。そこでシフトレバーを上や下にやることでギアを変えられる。
この5AGSについては、CVTと同じように吸排気VVTを採用。エンジンスペックもCVTと同じで燃費は確実に5MT車よりは上。ただしFグレードにはS-エネチャージが搭載できないので、燃費37キロは達成できないはず。おそらく5AGS車は燃費30~33キロぐらいに収まりそう。
キャリイAGS 新アルトAGS 新アルトMT
kW/rpm 37/5,700 38/6,500 36/6,500
N・m/rpm 63/3,500 63/4,000 58/4,000
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/kcar/1418640916/394
キャリィのAGSなどとも比較してみると、いかに新型アルトの5MT車が不遇な扱いを受けてるか分かる。
おそらくAGSを実験的に搭載してその評判が良かったら、MT車からフェードアウトしたいという意図が読み取れなくはない。海外での展開も含めて、AGSという変速機に統一できるとかなりコストカットできるんだろうなーと。今後はワゴンRなどでもこの変速機が搭載される可能性も。
新型R06A型エンジンにクールドEGR採用へ!
ちなみに新型アルトのR06A型エンジンでは、既にダイハツやトヨタのコンパクトカーのエンジンに採用されてる「クールドEGRシステム」を採用したそう。ダイハツのお株が奪われた?ってのは大袈裟か。新型アルトでは車重の軽減だけではない模様。【スポンサーリンク】