2015年7月3日金曜日

スズキ ハスラーとジムニーの違いとは?

スズキ ハスラーとジムニーの違いとは?
スズキの軽自動車ハスラーが2014年1月に発売されて、そろそろ1年半が経過。最近では進化版Sエネチャージシステムを搭載したことで燃費も大幅アップ。ただ最大の魅力は、SUVチックかつ可愛らしい見た目のデザイン。

でもSUVでいえば、同じスズキのジムニーも忘れてはいけません。コンスタントに毎月1000台前後売れてる根強い人気車種。同じSUVということで、もしかしてハスラーはジムニーベース?

そこで今回は両者の違いを比べてみたいと思います。実は構造からしてハスラーとジムニーは全然違う。

車体や骨格フレームの違い

まずは車体の骨格フレームといった構造の違い。

実はハスラーはジムニーではなく、ワゴンRベース。だから他の軽自動車と同じく、車体にはモノコックボディーを採用してる。フレームとボディーが一体型になった車体で、現在の大半の市販車がこれ。室内空間を広く取れて車重も軽く設計できるので、高い燃費性能を求められる最近の自動車には必須。モノコック構造の強度自体は弱いものの、全体で衝撃を分散させる方法を取っています。

ジムニーの骨格はラダーフレーム
一方、ジムニーの車体フレームはラダーフレーム。見た目の特徴から「はしご型フレーム」と言われたりもします。強度の確保が容易でいわゆる剛性感をアップさせやすい。だから悪路の衝撃だって難なく受け止めることが可能。大型トラックやトヨタ・タンドラといった本格的なSUVにも採用されてたりします。

ただデメリットとしては、車内の空間を広く取るのが難しく、大きい衝撃こそ吸収するものの細かい不快な振動が発生しやすい。またハスラーとはサスペンション形式も違うなど、ジムニーの乗り心地は一般的に劣る。またラダーフレームの価格も割高。

要するに、ハスラーはあくまで街乗り仕様で、ジムニーの方が完全なオフロード仕様ということ。でも次期ジムニーのフルモデルチェンジ時には、このラダーフレームがなくなるという噂も?真偽の程も含めて吉と出るか凶と出るかは分かりませんが、新型ジムニーでは汎用性をある程度は重視してくるのかも知れません。

アプローチアングルとディパーチャーアングル

SUVとして欠かせないのが、タイヤとフロントバンパーとの角度。いわゆる『アプローチアングル』。ここの角度が急なほど障害物とぶつからないので「オフロード走行」という面では無視できない。また逆にタイヤとリヤバンパーとの角度は『ディパーチャーアングル』と言います。

ジムニーのアプローチアングルとディパーチャーアングル
ジムニーのアプローチアングルが49度。ディパーチャーアングルが50度

ハスラーのアプローチアングルとディパーチャーアングル
一方ハスラーのアプローチアングルは28度、デパーチャーアングルが46度。ディパーチャーアングルこそハスラーは健闘してますが、アプローチアングルに至ってはジムニーの完勝。フロント部分のデザインが影響してか、ジムニーのようにはいかない。

だからハスラーは一見するとオフロードをブイブイ走破できそうですが少し難しそう。昔ハスラーが小川を走ってる画像を見ましたが、車高の高さも考慮すると止めた方が良い。一言で表現するなら、ジムニーは「オフロード仕様」ハスラーは「オフロード風」といったところ。

駆動方式

エンジンの駆動方式も全然違います。ハスラーがFF方式に対して、ジムニーがFR方式。またハスラーには2WDと4WDの両方のモデルが用意されてますが、ジムニーには4WDモデルのみ。

つまり完全にジムニーの方が「オフロード仕様」に目的を割り切ってる。ちなみに「ドライブアクション4×4」という種類らしく、これは2WDにスイッチすることも可能だそう。

燃費性能

ジムニーには4WDモデルしか用意されてないということは、当然カタログ燃費の性能も異なります。しかもジムニーはターボエンジンのみということで、最大で燃費は14.8キロしかない。

一方、冒頭でも触れましたが最近Sエネチャージが搭載されたこともあって、ハスラーは最大で燃費リッター32キロ。ハイブリッドカーと比較しても遜色がない。2WDと4WDの違いや、NAエンジンとターボのエンジンはどうしても埋められない。

ただ少しカラクリもあって、両者は燃料タンク容量も違う。ハスラーが27Lに対して、ジムニーは40Lも確保されてる。このジムニーの「タンク容量40L」という数字は普通車以上。遠出ドライブするときではジムニーは全然困らないどころか、航続距離だけだったらハスラーには負けないはず。

ハスラーの4WDターボエンジンの燃費がリッター25.0キロということを考慮すれば、ジムニーの燃費が一概に悪いとまでは言えなさそう。

取り回し性能の違い

ハンドルの取り回しも違います。いわゆる最小回転半径。車体の構造が違うので当たり前っちゃ当たり前ですが、ハスラーの最小回転半径が4.6mに対して、ジムニーの最小回転半径が4.8m。オフロードを走行するなら気にする差ではないかも知れませんが、街乗りではハスラーが有利。

3ドアか5ドアかなど見た目の違い

あとは言うまでもなく、見た目も違う。

スズキ・ジムニーは3ドア
例えばジムニーは今どき3ドア。ジムニーの清々しいほどの割り切りはデザインにも現れてます。ちなみにもちろんハスラーは5ドア。

あとは車体カラーも大きく違う。ジムニーの車体カラーは三種類のみ。ノクターンブルーパール、シルキーシルバーメタリック、スペリアホワイト。

ただハスラーの車体カラーは10種類から選択可能。パッションオレンジホワイトツートン、サマーブルーメタリックホワイトツートン、キャンディピンクメタリックホワイトツートン、フェニックスレッドパールブラックツートン、クリスタルホワイトパールブラックツートン、クールカーキメタリックなど。

どのカラーが人気かは、ハスラーの大規模アンケートを参照してみて下さい。地味にカーキ色が人気だったりします。またツートンカラーが支持されているように、オプションでデカールを貼れるなどデザインのカスタマイズ性が豊富。見た目に関しては、ハスラーがジムニーを圧倒してると言わざるを得ません。個人的にジムニーはもっとゴリゴリした男らしいデザインであってほしいかも。

室内空間や車内空間

続いて室内空間や車内空間。

前述の通り、ジムニーではラダーフレーム、FR方式、3ドアを採用してる。だからジムニーの車内空間は狭く、また後部座席への乗降性も悪い。その割にスーパーに買い物とか行くと、ジムニーには主婦さんが乗ってるイメージがありますが。

一方、ハスラーはワゴンRベースということもあって、室内空間はそれなりに広い。両者の全高はほとんど変わらないにも関わらず、ジムニーの車高が高い。敢えて詳しく比較するまでもなく、ハスラーが車内空間では上回ります。

自動ブレーキなど安全性能の違い

最近は自動ブレーキといった予防安全性能が注目を浴びてますが、この点も両者は大きく違います。

ハスラーには赤外線方式のレーダーブレーキサポートが標準装備されてるものの、ジムニーにはオプションですら搭載できない。この差が小さいと言えばウソになります。ハスラーにはいずれデュアルカメラブレーキサポートを搭載してくるはずなので、今後この差は広がることはあっても縮まることはなさそう。

またハスラーには「ヒルクルーズコントロール」といった機能が付いてる。坂道発進するときにアクセルに踏み替える瞬間、自動的にブレーキが作動したままの状態が2秒続く。だから坂道で後退しないので安全。また「ヒルディセントコントロール」も付いてて、これは急坂な下り坂でブレーキ操作をしなくても自動で低速走行してくれる。

他にも雪道といったぬかるんだ道でタイヤが空転しても大丈夫な「グリップコントロール」が搭載されてるなど、安全性能ではハスラーに圧倒的に有利。いくらジムニーの車体が頑丈とは言っても、ここまで安全に関する最新装備が付いてないのは痛い。

価格面

ラストは価格面。ジムニーのラインナップはFR方式の4WDターボのみということで、全体的に価格は割高。具体的に見ると129万6000円から169万1280円。

一方、ハスラーは最上位モデルこそ162万1080円とジムニーと価格差はないものの、エントリーグレードは107万8920円からと購入ハードルは低め。車体カラーの豊富さも含めて、幅広いユーザー層に対応してるのがハスラーと言えそう。

ただ前述のハスラーユーザー大規模アンケートを見る限り、実はハスラーは上級グレードXが一番人気。逆に言うと安いエントリーグレードはあまり支持されてない。ハスラーの上級グレードXが評価されてる理由を参照。

だからジムニーの方が全体的に割高なものの、実際の売れ筋グレードを比較すると両者にそこまで差はなさそう。しかもハスラーにはオプション装備が豊富なので、もろもろを追加していくとジムニーの方が割安になるパターンも?

去年から記事化しようと考えてたんですが、やっと書き終えました。ジムニーのフルモデルチェンジ予想記事を去年の3月に書きましたが、一向に動きらしい動きが全くない。ハスラーも一部改良したばかりなので、以上の情報は今後しばらくは急激に変わることはないと思われます(;´Д`)多分

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