井戸敏三・兵庫県知事は20日、自転車の購入者に自転車保険の加入を義務づける条例案を来年2月にも県議会に提案すると表明兵庫県では来年以降、自転車保険が義務化されるかも知れないらしい。ちなみに「自動車」ではなく、「自転車(チャリンコ)」。ここはクルマのブログですが、自転車は道交法で「軽車両」扱いなので何となく記事化。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141021-00000012-asahi-soci
来年兵庫県では自転車保険が義務化されると、気になるのは罰則。もし無保険だった場合、自動車保険と同様に罰金刑などはあるのか?
自転車保険未加入でも罰則はない
自転車は自動車と違い、運転者や所有者の把握が難しいため、罰則規定は設けない。答えは、無保険だったとしても問題ない。逮捕されたり罰金刑を受けることはないのでご安心を。どの自転車(チャリンコ)を誰が所有してて、普段は誰が乗ってるかを把握するのは困難ってことらしい。
ただ自転車には防犯登録するのが既に義務化されてるはずだから、この言い分はどうなんだろう?
昔、学生の頃、自分の自転車が盗まれてどっか行っちゃった。でもそれがどこぞで放置されてたらしく、数年後、その防犯登録証を手がかりに警察から電話が掛かってきた。一瞬「防犯登録証スゲー!」と思ったんですが、その時には自転車が必要な生活をしてなかったので、警察まで取りに行くのがめちゃめちゃ面倒くさかった記憶が(^_^;)
自転車保険が義務化される背景
自転車保険の必要性が最近盛んに叫ばれてる閉経には、単純に自転車と歩行者による事故が増えたのが一因。例えば兵庫県の場合、10年前の2004年から、自転車による事故はほぼ二倍の1.9倍増。また裁判で事故を起こした加害者に対する、賠償金額が跳ね上がりつつある。例えば、2013年の神戸地裁では賠償金9500万円の支払い命令判決が出た。ただ自転車を運転してたのは未成年だったため、その保護者が支払わなきゃいけなくなった。
もし自分の子供が自転車事故を起こして、加害者になって数千万円多額の賠償金を求められた場合。将来通えたはずの大学や専門学校に進学できなくなるかも知れない。
下手すると、高校中退なんてことも。周りの子供は学校に楽しく通ってる中、自分の子供だけは寂しくハローワークに通って必死に求人を探す。できれば、こんな想像はしたくない。
つまり自動車の交通事故に求められる責任と、なんら変わらない状態。そこで「もしもの時」に無保険であることは、自転車でも非常に怖い時代。
いっそ法律で自転車保険加入を義務化すべし?
考えてみると、日本の自転車保有台数は9000万台近い。世界的に見ても、自転車普及率が高い国。今回自転車保険が義務化される兵庫県以外だと、京都府や東京都ではあくまで自転車保険の加入は「努力義務」。ただ自動車保険と同じく、自転車保険も無保険だったら乗れないように、国で法改正しても良いぐらい。兵庫県の場合、保険料は年間2000円未満に抑えるそうだから、決して高額の保険料とは言えない。もしこの金額も払えないなら、自転車は乗るべきじゃない。
自動車保険と同じく、無保険だと加害者になっても被害者になってもお互いが不幸になる。特にお子さんの年齢が中高生だとブイブイ自転車で飛ばしがちなので、自動車保険と変わらないぐらい自転車保険は必須と言えるのかも。
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