2014年10月23日木曜日

新型デミオvsスイフト比較 燃費や値引きなど12項目

マツダ新型デミオが発売されて、約1ヶ月。そして、デミオクリーンディーゼルが今日23日にようやく発売。そして同じく熱い支持を受けてるコンパクトカーと言えば、スズキ・スイフト。

そこで燃費、自動ブレーキの有無、ラゲッジスペースなどなど、色々まとめて新型デミオとスイフトを比較して勝敗を付けてみた。

自動ブレーキといった安全性能ではデミオ完勝

デミオの自動ブレーキは、赤外線レーザー方式。時速30kmまでだったら、自動的に停止してくれる。また誤発進抑制システムもあるので、アクセルの踏み間違い事故がデミオでは起きづらい。

またデミオのフロントガラス上部にはカメラが搭載されていて、そこで車線を越えようとする警告してくれる(ただしハンドル操作は自分で行う)。他にも後方から後続車が近づいてきても警告(LDWS)してくれたり、ハイビーム時も自動的に調整してくれる。

いわゆる「i-ACTIVSENSE」が搭載されたことで、新型デミオの安全性能は格段にアップ。このクラスのコンパクトカーだとトップの安全性能でしょう。

一方スイフトには、自動ブレーキが未搭載。スズキの軽自動車(ワゴンRやハスラーなど)には「レーダーブレーキサポート」なるものが標準搭載、ソリオに至っては更に性能が良いミリ波レーダーの自動ブレーキが搭載。それにも関わらずスイフトには…。自動ブレーキなどでは、デミオの完勝と表現していい。

ただエアバッグを比較してみると、デミオ・スイフトともに充実してる(左スイフト右デミオ)。

車体サイズはデミオの方が長い

スイフトのボディーサイズは、3,850×1,695×1,500mm(全長×全幅×全高)。新型デミオのボディーサイズは、4,060×1,695×1,500mm(全長×全幅×全高)

この場合、どちらが勝ったか負けたかは判別しづらいですが、とにかく新型デミオはボディーサイズがアップして全長4000mm超え。もともと先代デミオからスイフトより少し長かったんですが、更に差が生まれたカタチ。

室内空間はデミオもスイフトも同じぐらい?

続いて室内寸法を見てみると、スイフトが1,905×1,385×1,225mm(室内長×室内幅×室内高)。一方、デミオが1,805×1,445×1,210mm(室内長×室内幅×室内高)

室内幅ではデミオが勝ってるものの、それ以外ではスイフトの方がちょっとデカい。トータルでは、両者ともどっこいどっこい?車体サイズはデミオの方がスイフトより大きかったので、少し意外な結果。

ちなみに内装の質感を比較すると、価格帯を考えると両方とも質感は悪くない(左スイフト右デミオ)。ただ右のデミオの内装はかなりシンプル。逆に冒険したデザインで面白い。

ラゲッジスペースではデミオに軍配

室内空間を見たので、次はラゲッジスペース。デミオもスイフトも、どちらもコンパクトカー。あまり期待できる部分でもないですが、結構大差が出てる。

スイフトのラゲッジスペースの容量が「210L」に対して、デミオの容量は「280L」。何故ここまで差が生まれたのかは知りませんが、デミオは実用面でもなかなか良い線を行ってそう。

取り回しの良さではデミオ勝利

グレードによって最小回転半径が各々少し違うものの、一番最小サイズで比較すると、スイフトが4.8メートルデミオが4.7

だから取り回し性能の良さでは、デミオにやや軍配が上がる。車体サイズではスイフトよりデミオの方が大きかったので、これもやや意外な結果か。

燃費はスイフト、エンジンスペックはデミオがやや勝利

続いて燃費面や動力性能などを見ていきます。

まずは燃費面では、スイフトの勝利。スイフト(XG-DJE)がリッター26.4kmに対して、デミオ(13C)がリッター24.6km。ただ燃料タンク容量がスイフト42Lに対してデミオが44Lなので、同条件だとやや差は縮まるはず。

そして、エンジンスペックではデミオの勝利。スイフト(XG-DJE)の最高出力が91PS/6,000rpm、最大トルクが118Nm/4,400rpmデミオ(13C)の最高出力が92PS/6,000rpm、最大トルクが121Nm/4,400rpm

ただし、スイフトのエンジン排気量は1200ccに対して、デミオの排気量は1300cc。この程度であれば妥当な差。むしりスイフトはやや健闘してるか。

スイフトスポーツとデミオクリーンディーゼルを比較

以上の比較は、あくまでガソリンエンジン車同士の比較。何と言っても、今日から発売されるデミオ・クリーンディーゼルエンジンを忘れてはいけない。

ただ素のスイフトと比較しても差が歴然としすぎるので、排気量1600ccのスイフトスポーツと比較してみたいと思う。

まずはクリーンディーゼルエンジンを積んだデミオ(XD)の燃費。それがリッター26.6km。ただしi-ELOOP(スズキで言うところのエネチャージシステム)を未装着だとリッター0.2km分下がり、スイフト(XG-DJE)と全く同じ24.4kmになる。

デミオ(XD)のエンジンスペックを見ると、排気量が1500cc。最高出力が105PS/6,000rpm。最大トルクが250Nm/4,400rpm

そして、スイフトスポーツ。まず燃費を見てみると、それがリッター15.6 km(CVT車)。最高出力が136PS/6,900rpm、最大トルクが160Nm/4,400rpm

スイフトスポーツは最大トルクで完敗。デミオ…というよりディーゼルエンジンのスゴさをまざまざと見せつけられる感じ。

ただスイフトスポーツは最高出力でデミオに勝ってるので、それだけデミオよりスピードの伸び代はある。だから高速道路などスピードを出す場面ではスイスポにやや軍配が上がるか。

でも、スイフトスポーツはハイオク仕様。普通のガソリンよりも高価。ましてやディーゼルエンジンは軽油。この経済面の差は無視できないので、トータルではデミオクリーンディーゼルに軍配を上げたくなるのが本音。

アイドリングストップはスイフトに軍配?

デミオのアイドリングストップは、0km/h時にブレーキを強めに踏まないと作動しないタイプ。スイフトのアイドリングストップは13km/h以下になると、エンジンが自動的に止まるタイプ。

だからアイドリングストップでは、スイフトの方に軍配が上がる。デミオの燃費が思ったほど?と思ったのは、アイドリングストップに原因があるのかも。

ちなみにどちらも「ブレーキを離した瞬間」にエンジンが再始動するので、ちょっとデミオ・スイフトともに操作しづらいか。

ただスイフトのアイドリングストップは改善したという噂もあるので、ハスラーなどと同様ブレーキを離してもすぐエンジンは作動しないようにした、事実だったらその点でもスイフトの方が上。

コストパフォーマンスではデミオに軍配

スイフト(XG-DJE)…143.7万円
スイフトスポーツ…172.8万円

デミオ(13C)…135.0万円
デミオ(XD)…178.2万円

価格を見ると、デミオもスイフトも同じぐらい。

ただコストパフォーマンスを考えると、デミオに軍配が上がってしまうか。デミオクリーンディーゼルは178万円と、スイスポより6万円ぐらい高価格。ただデミオ(XD)の燃費がリッター26km以上で、しかも軽油。長く乗れば乗るほど維持費に差が生まれそう。

ガソリンエンジン車では逆に、スイフトの価格が高くなる。デュアルジェットエンジンが未搭載のスイフトは、デミオ(13C)より価格は安くなるが、燃費面でガクンと見劣りする。

だからトータルで判断すると、ディーゼル車ガソリン車ともにデミオに軍配が上がってしまうか。

リセールバリューではデミオ、値引き額ではスイフト?

中古車店に売る時のリセールバリューは、高確率でデミオに軍配が上がる。現状ですらスイフトの中古車はお手頃価格で販売されてる。つまり、それだけスイフトが中古車ディーラーに引き取ってもらう時の金額が安い。

新型デミオでは、更にその差が付いてしまうと容易に想像が可能。新型デミオの中古車市場でもはきっと引く手数多だから、それだけ新型デミオは中古車ディーラーに対して高く売れるはず。

ただ別の観点で考えると、新車のスイフトはきっと値引率が高いと考えられる。安い中古車のスイフトが販売されてる、新型デミオという強力ライバルも登場、じゃあ定価通りに販売して売れるか?的な。

一方、いくら消費増税で新車市場が冷え込んでるとは言え、ここまで前評判も高く人気が出てしまうと、新型デミオの値引きは一切無いレベルでしょう。

だからさっき「コスパはデミオの方が優れてる」と書いたばかりですが、値引きを考慮するとスイフトの方がお得になることも。

デミオスイフト比較まとめ

他にもハンドリング性能や機敏性、エンジン音、シートの質感など客観的に比較しにくい項目もある。特にそういう項目で、スズキ・スイフトは根強い支持を得てる。「コンパクトカーとしては高級感ある走り」などの意見があるぐらい、実際スイフトはユーザー満足度が高め。

ただ、そのスイフトの評判も呑み込んじゃうぐらいの勢いが、新型デミオにはある印象。このクラスでクリーンディーゼルを持ってきたのは、それだけインパクトが大きい。だからスイフトには「ダウンサイジングターボ」のいち早い搭載が待たれるところ(*´ω`*)

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