2014年5月15日木曜日

自動車任意保険 「等級」の上げ方

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自動車保険には、自賠責保険と任意保険の二種類がある。

今回は「等級」がある任意保険について取り上げたいと思う。

 

自動車任意保険における「等級」の意味

そもそも任意保険に関する話に、よく登場する「等級」とは何なのか。簡単に言えば、ランクやグレード。これが優秀な人ほど、収める保険料が少なくなる。

一般的に、1等級から20等級まで存在。新規契約した時点では6等級から始まる。一年ごとに7等級8等級と、1つずつ等級がアップしていく。

つまり1等級が一番下で、最高が20等級。6等級から下はデメリット契約と呼ばれ、保険料が割高になる。逆に7等級から上は保険料が割安になって、メリット契約とか呼ばれてるらしい。

ちなみに別の損保会社に移ったとしても、そのまま等級は引き継ぐことが可能

交通事故を一度起こすと、3等級ダウン

任意保険に加入してるドライバーがもし交通事故を起こせば、損保会社はそのドライバーに保険金を支払うことになる。いわば、損保会社は負担を背負うことになる。損保会社としてはドライバーに何度も交通事故を繰り返されると、正直たまったもんではない。

だからこそ、契約してるドライバーにはペナルティーとして、「等級ダウン」という措置が下される。交通事故を起こして保険金の支払いが行われると、原則的に等級が3つランクダウンする。

つまりもし初めて任意保険に加入した人が、一年に二度起こすだけで、最低ランクの1等級にダウンしてしまう。若者は事故を起こしやすいので、こんなドライバーは少なくなさそう。

また一年ごとに等級はアップしていくということは、交通事故を一度も起こさなかったとしても20等級に至るまでにおよそ14年かかってしまう。

だから交通事故を一回でも起こすことが、どれだけの負担に繋がるかが分かるはず。もし等級ダウンが頻繁に行われてる場合、結果それが積み重なって「新車一台分」ぐらいの負担差は生まれてきそう。無謀運転がいかにバカバカしいか、ということ。

無事故こそが、等級アップへの近道

ではこの等級をアップさせたい場合、どうすればいいのか?

それはシンプル。ひたすら「無事故を貫く」しかない。逆に言えば、交通事故さえ起こさなければ自然とアップしていくのだ。もちろん言うは易く行うは難し。

でも優良ドライバーであれば、かなり高い確率で確実にアップしていく。ゴールド免許者であれば、それだけで保険料の割引されることも当たり前。

むしろ警察のネズミ捕りのような姑息な罠が少ない分、そのゴールド免許を取得するよりかは楽かも知れない。もちろん交通事故はいくら注意しても起きる時は起きてしまうので、等級がダウンしても落ち込むこともないが、残念ながら等級アップに裏ワザは存在しない

ノーカウント事故は、等級が下がらない

ただドライバーが交通事故を起こしても、等級が下がらない場合がある。それが一般的には『ノーカウント事故』『等級据え置き事故』と呼ぶそう。

それが同乗者が自動車を降りる時に足を踏み外してケガをしたり、ドアに指を挟んで骨折したりという些細な事故。厳密に言えば、「搭乗者傷害保険のみ」で保険金が支払われるケース。保険会社によって微妙に異なるかも知れませんが、基本的に、こういう場合は等級がダウンすることはないそう。

ただ、そんな些細な事故でも頻繁に起こして保険金を支払わせてると、保険会社から契約更新を拒否される可能性も高いので注意。さすがにそこまでドン臭い人は少ないと思いますが、高齢のご両親がいる方などは少し注意したいところ。

他には1等級しか下がらない事故もある。例えば、台風や洪水などの災害で、車両保険金を支払ってもらう場合など。自分にほとんど責任や過失がない場合、多くの損保会社でそれが適用されてると思う。

感覚的には「走行中に起きてない事故」と解釈するのが妥当で、厳密に言えば「交通事故とは呼べない事故」の部類に入るんだと思う。

ロードサービスも、等級が下がらない

また損保会社には、等級がダウンしないサービスが用意されてることもある。

例えば、「ロードサービス」。要するに、自動車が故障をした時にレッカー搬送などの救援をしてくれるサービス。チューリッヒ保険やアメリカンホームダイレクトなど、通販型のダイレクト系でも当然のように充実。

ただ保険会社によって、提供してもらえる作業が細かく違ってたりするので注意。バッテリー上がりに無料で対応してもらえても、ある保険会社では「年一回」という条件が付いていたり、レッカー移動も修理工場までの距離が各保険会社で異なることもザラ。

各社によって用意してるサービスが微妙に異なるので、自動車保険選びはかなり複雑で参ってしまいますが、それでも自分が将来に被害者・加害者になるかも知れないことなので、契約前には細かくいろいろ確認しておきたいところ。

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