2014年5月26日月曜日

日産 新型スカイライン2.0Lターボ 二つの残念ポイント

日産は、高出力・低燃費・軽量なターボチャージャー付ガソリンエンジンを搭載した「 スカイライン 200GT-t(次世代ターボ車)」を追加し、6月5日より発売を開始する。
http://autoc-one.jp/news/1770243/
日産から2.0リッターエンジンを積んだ新型スカイラインが、6月5日に発売されることが決定。確か5月中に発売されるというウワサでしたが、少し伸びた模様。

2.5リッターモデルからの、いわゆるダウンサイジングというやつですが、今回積んできたのがターボエンジンがメルセデス製。しかもEクラスという高級グレード仕様。だから、結構良さそうなエンジン。

そして気になる燃費は、リッター13.6キロ。やや「ん?」という感じ。


スカイラインがベンツEクラスより燃費が悪い理由

何故なら、メルセデスベンツEクラス(E250)の燃費は、リッター15.5キロだから。同じスペックのエンジンを積んでるのに、ここまで燃費に差が生まれてしまうのか。

最大トルクを見てみると、トルクの太さ自体は同じだけど、回転数がやや違う。新型スカイラインターボ 200GT-tの方が1,250-3,500rpmですが、メルセデスベンツEクラスが1,200-4,000rpmと高回転仕様。それだけ新型スカイラインは走行性能に重心を置いてきた模様。

ただ、それでもEクラス(E250)の方が車重が重かったりするので、ここまで差がつく?っていう。個人的には、最低でもEクラスの燃費は超えてくると期待してただけに、正直少し期待外れ。

ハイブリッド版スカイラインと比較すると

現行のハイブリッドモデルと比較しても、350GT HYBRIDはリッター18.4キロだから、今回の200GT-tの燃費リッター13.6キロは見劣り。

スペックを比較してみる。200GT-tの最高出力は211PS/5500rpm、最大トルクは35.7kgf・m/1250-3500rpm。350GT HYBRIDの最高出力は306PS/6800rpm、最大トルクは35.7kgf・m/5000rpm。

排気量の差があるので、最高出力は歴然としてる。ただトルクに関して言えば、2.0リッターターボエンジンは健闘。ほぼ同じで、回転数を考慮するとむしろハイブリッド超え。ターボエンジンのスゴさが分かる。

スカイライン2.0Lターボエンジンは、ハイオクのみ

ただ燃費以外でもう一つ残念なのが、というより注意したいのが、レギュラーガソリンは使えないこと。燃費は13km/L台と月並みな数字であるにも関わらず、経済性を蔑ろにされてる部分は残念。

200GT-tの価格は383万円。350GT HYBRIDの価格は、462万円。約80万円ほどお安くなってる。「スカイラインが300万円台から購入できる」という点では、大きな意味があるモデル。

ただもっと実用面で競争力を高めてくると思ってただけに、少し肩透かし。もちろん400万円近い価格がするクルマを買う人が、いちいち気にする程でもないと思いますが、この出来であれば無理してでもハイブリッドモデルを買う人の方が多いと思う。月販目標台数200台ぐらいは十分達成できるでしょうが。

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