2017年9月24日日曜日

【試乗】ランドローバー新型ディスカバリー評価まとめ【インプレッション感想レビュー】

つい先日、イギリスの高級車ブランド・ランドローバーから発売されてる新型ディスカバリーが待望のフルモデルチェンジを行いました。外車や輸入車の新型車の場合、どうしても日本国内への投入は遅れるものの新型ディスカバリーはほぼほぼ世界と同時期にフルモデルチェンジ。中でも新型ディスカバリーに初めてディーゼルエンジン搭載車が投入されたことが話題に。

ランドローバー新型ディスカバリー 試乗インプレッション 評価まとめ
そこで今回はランドローバーの新型ディスカバリーの試乗インプレッションを徹底的にまとめてみました。新型ディスカバリーの価格帯が価格帯ではあるものの、もし購入に迷っている方がいれば試乗評価を参考にしてみるのもいいのかも知れません。



新型ディスカバリーの内外装をチェック


最初は適当に新型ディスカバリーの内外装をチェックしたいと思います。果たしてフルモデルチェンジで何がどう変更したんでしょうか?

新型ディスカバリー ファーストエディション
まずは新型ディスカバリーの見た目。今回のフルモデルチェンジでディスカバリースポーツやレンジローバースポーツと似たようなエクステリアに変更されました。先代ディスカバリーのヘッドライトは四角くオフロード感が強かったですが、今回の新型からより都会感が増しました。見分けが付かないといった批判的な評価もありますが、良い意味でランドローバーさが出た印象です。

ジープ新型チェロキーのフルモデルチェンジ情報でも触れましたが、エクステリアの統一感を出すことでブランド全体の向上を図っていこうという狙いや目的が最近の外車・輸入車メーカーを筆頭に読み取れます。ランドローバーの中でディスカバリーが少し異質だったので、今回のフルモデルチェンジの方向性は個人的に良かったと思います。

ちなみに画像は新型ディスカバリーの限定モデル「ファーストエディション」のため欲しい方は早めに購入しておきましょう。

新型ディスカバリー 内装インパネ
新型ディスカバリーの内装インパネはこんなデザインになります。清潔感もあって相変わらず質感が高いのではないでしょうか。インテリアカラーは合計5色ほどから選択できる模様。

新型ディスカバリー パノラミックルーフ
新型ディスカバリーはセットオプションでパノラミックルーフや、フロントシート背面にも液晶パネルを装着することが可能。他にも全席にはUSBの差込口が標準装備されており、充電だけではなくWi-Fiスポット化もできるなどTHE今風。収納性も至って高く、説明すればキリがない。

新型ディスカバリー 三列シートはオプション設定
他にも先代モデルでは標準装備だったと思いますが、今回の新型ディスカバリーから三列シート(7シート)はオプション化されました。価格は+30万円程度。限定モデルのファーストエディションこそ標準装備化されてますが、もし三列シート版が欲しい方は注意しましょう。

ちなみに【おすすめ比較】ファミリーカーにはミニバンか?SUVか?の考察記事も興味がある方はあとで御覧ください。

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ガソリン車は先代ディスカバリーと比べてどうなのか?


まずは新型ディスカバリーのガソリンモデルの試乗から見たいと思います。「3.0L V6スーパーチャージャーエンジン」と変速機は8速ATと組み合わされたモデルになります。先代ディスカバリーと同じガソリンエンジンが引き続き採用。

だからわざわざ試乗するほど何か大きな違いが生まれてないかと思いきや、NON。相変わらず車重は重い(今回の新型ディスカバリーは約2.4トン)ものの、何故なら車体の85%にアルミ素材を採用してるため、先代ディスカバリーより最大360kg程度軽量化されてるから。

そのため新型ディスカバリーはガソリンモデルでも出足の鈍さは一切ない。8速ATとフル電子制御の4WDシステムのおかげで初速も鋭く加速し、少なくとも先代ディスカバリーと比べて鈍重さは間違いなく軽減されてるはず。後述するディーゼルターボエンジンの試乗と比べても、幅広い面で見劣り感はなし。

そして新型ディスカバリーは抜群のライントレース性能を高次元で実現。コーナーではロールが少なく、ワインディングロードでもらくらく走行できてしまう。また2メートルの車体幅がありながら見切りのいいデザインで視界にも優れており、新型ディスカバリーは狭い道での取り回しも意外と楽とのこと。

特にガソリンモデルは加減速のレスポンスが優れてるため、後述するディーゼルターボよりワインディングロードといったコーナーの連続が強いられる場面では実に軽快に走ってくれる。

またスーパーチャージャーは有効回転域も広いため、加速そのものの伸びに優れているため高速走行もお手の物。GENROQの試乗記事では「加速の息が長く気持ち良い」と新型ディスカバリーのガソリンモデルを評価。こういったポテンシャルが高さが、新型ディスカバリーのガソリンモデルの魅力と言えそう。

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ディーゼルターボの走りはどうなのか?


続いてはフルモデルチェンジの目玉。今回5代目にあたる新型ディスカバリーから新たに追加された3.0L V6ディーゼルターボエンジン(ちなみに既に海外では4代目以前のディスカバリーから導入済み)。果たして、この評価はどうなのか?

まずディーゼルターボのスペックを確認しておくと、最高出力は258PS/3750rpm。ガソリンのスーパーチャージャーより80馬力ほど見劣りするものの、最大トルクは600Nm(61.2kgm)/1750~2250rpm。まさに低速域からの極太トルクを発生するモンスターエンジン。ちなみにガソリン車と同様に、変速機は8速ATと組み合わせ。

だから新型ディスカバリーの車重は2.4トンとめちゃめちゃ重いものの、ディーゼルターボの走りや加速感は至って力強い。前述のガソリンモデルの新型ディスカバリーと比べるまでもないほど。driverの試乗では「底力が違う感じ」と新型ディスカバリーのディーゼルターボを評価されているのも納得。

そして、新型ディスカバリーのディーゼルターボで注目したいのが実は「静粛性」。一般的にディーゼルエンジンは騒音(いわゆるノック音など)や振動がガソリンエンジンよりも目立つ。特に高級車ブランドを選択する消費者には気になる人も多そう。

ただ新型ディスカバリーのディーゼルモデルは、全速域においてガソリン車よりも実は静からしい。アイドリングの振動や騒音すら気になることもなく、新型ディスカバリーは車体の剛性感や静粛性を高めているせいか車内車外を問わず静か。様々な試乗記事で概ね似たような感想が書かれており、信憑性は高いはず。

新型ディスカバリーは様々な点で高級車らしい上質なディーゼルを体現されている様子。

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新型ディスカバリーの乗り心地は極上なプレミアムセダン


ラストはランドローバー新型ディスカバリーの乗り心地の評価で締めたいと思います。結論から書くと、乗り心地の評判は上々。

例えば「高速道路での振る舞いは洗練されていて乗り心地は極上」と新型ディスカバリーを評価するのは、自動車雑誌・GENROQの試乗記事。新型ディスカバリーの乗り味については、ガソリン車もディーゼル車もほぼ大きな違いはありません。

走り出した瞬間から(中略)上質で滑らかな乗り味であることに驚かされる」と評価するのはカートップの試乗記事。新型ディスカバリーは大型SUVであることは言わずもがなですが、さながら欧州プレミアムブランドの高級セダン車であるかのよう、とのこと。

オフロード車というより、最上級モデルのレンジローバーと似たようなゆったりとした挙動は似ている模様。高剛性のプラットフォームとエアーサスペンションの組み合わせがなせるわざなのか。今後はランドローバーのような高級車だけではなく、今後は国産車でもエアサスを導入する車種も増えそう。

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新型ディスカバリー試乗インプレッション・口コミ評判まとめ


以上、ランドローバー新型ディスカバリーの試乗インプレッションまとめでした。一言で言えば、至って評判は上々だと思います。

中でもディーゼルターボエンジンが高評価。ガソリンエンジンも評判は良かったですが、「誰がディスカバリーで山道を攻めるのか?」とGENROQの試乗記事では街中走行など総合力ではディーゼルに軍配を上げておられます。

確かにディーゼルモデルはガソリンモデルより+20万円高になってしまうものの、ランドローバーを購入する層を考えたら大して気になる金額差ではないでしょう。ましてやディーゼルは軽油による維持費の安さというメリットが有る。

しかもエコカー減税も2017年9月時点で100%免税される点も踏まえると、車両価格の割高さは余裕で元が取れると考えられます。driverの試乗でも「価格差以上の価値がある」と新型ディスカバリーのディーゼルターボエンジンを評価するのも納得。もし新型ディスカバリーを購入するのであればディーゼル一択か。

ただ唯一残念な点は、新型ディスカバリーは自動ブレーキシステムもオプション設定にされてること。

新型レンジローバーヴェラールですら、一応自動ブレーキシステムそのものは全グレードに標準装備されてる。残念ながらACC(追従クルーズコントロール)こそ最上級モデルのみしか標準装備されてませんでしたが、それでも価格帯を考えたら新型ディスカバリーも同様に全グレード標準装備でも構わないはず。

ちなみにランドローバーから同じく最近発売された【評価】新型レンジローバーヴェラールの試乗記事も興味がある方は御覧ください。

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