イモビライザーの意味を説明
イモビライザーとは、自動車の盗難を防止する電子チップが内蔵されたキーのこと。電子チップ(トランスポンダ)に設定されたIDコードと車両側に設定されたIDコードが一致しない限り、エンジンを始動させることはできない。
このIDコードは複雑に暗号化されており複製は難しいとされ、たとえ合鍵を作成したとしてもIDコードが電子的には一致しないためエンジンを始動できない。このため自動車の盗難被害防止には一定の効果があると考えられている。
義務化
イモビライザー装着の義務化は、1990年代からヨーロッパでは義務化されている。自動車の盗難被害は結果として、ピーク時の半分以下にまで減少したという報告もある。一方、日本では2015年4月現在、イモビライザーの義務化はされていない。ただしヨーロッパにならって法整備の議論が進んでおり、近い将来において日本国内でもイモビライザーの義務化される方向にある。
自動車保険の割引
また自動車保険には「やさしい運転」をすると保険料がキャッシュバックされるサービスなどがあるが、イモビライザーにもイモビライザー割引(盗難防止割引)といったサービスがある。ただしイモビライザーでも、レッカー車などを用いた車両ごと持ち去る窃盗には効果がない。また「イモビライザー破り」といった手法も登場するなど、イモビライザーの盗難防止効果も限定的である。
しかしイモビライザーの効果を過大に評価した自動車保険会社による保険金の不払いも起きたが、裁判では保険金の不払いは不当であるという判決が出ている。
ちなみにキーレスエントリーとスマートキーの違いはこちら。
【スポンサーリンク】