2015年4月17日金曜日

自動車メーカーの研究開発費が3兆円超えでダントツ多い件!

自動車業界 研究開発費 3兆円超え
椿山和雄(総務省)
平成25年度の「自動車」分野への研究費の支出は3兆2448億円。 次いで「情報通信機械器具・電子部品」(2兆5110億円)、「医薬品」(1兆4721億円)。
http://www.stat.go.jp/data/kagaku/kekka/topics/topics88.htm
総務省の発表によると、自動車分野が研究費を一番支出してるらしい。その金額がなんと3兆円。常に新薬を開発してるイメージがある製薬業界ですら1兆円台半ばですから、自動車分野の研究開発費の高さがいかに顕著か分かる。しかも4年連続で一位。


医薬品分野の研究費の倍

やはり個人的に意外だったのが、医薬品分野よりも高かったこと。

この研究開発費には、民間企業以外でも大学の研究開発費も全て含んだ数字。だから大学でも製薬研究は結構力が入ってる分野のはず。ましてや製薬会社の数は自動車メーカーよりも多いはずですし、業界規模だって10兆円近くある。

それにも関わらず、自動車業界の研究費と2兆円近い差が生まれるのは意外。もしかすると、世界的に突出した日本の製薬メーカーが少ないということもあるのかも。

「情報通信機械器具・電子部品」の研究費も意外にも多いですが、スマートフォンといった身近な電子機器の進化が顕著なことから、これは末端の消費者にも実感がわく。

自動車分野は裾野が広いから?

確かに自動車メーカーでも新製品が登場するものの、いわゆるフルモデルチェンジやマイナーチェンジは3年から8年単位の長期的なスパン。だから消費者からすると、そこまで頻繁に技術革新が行われているイメージがない。

カタログ燃費がグッと上がることもありますが、エンジンや車体重量や骨格プラットフォームなどは見えない部分。トヨタの新型プリウスには「TNGA」という新しいプラットフォームが採用されるそうですが、消費者としては研究費がかかってると言われても実感はあまり乏しい。

ただ考えてみると、自動車には様々な部品がある。エンジンといった心臓部以外でも、ハイブリッドのモーターやバッテリー、CVTといった変速機やブレーキ、エアバッグ、タイヤなど多岐にわたる。

自動ブレーキなんかだと最たる例かも知れない。最近だと更に進化したスバルのEyeSight (ver.3)が好例かも。。ちなみに赤外線・ミリ波・カメラの自動ブレーキの違いを説明した記事はこちら。

そういった自動車の部品メーカーなども含んだ上での数字のはずだから、きっと3兆円以上という莫大な研究費になるんだと思う。ちょいちょいリコールが発生してる部分でもありますが、それだけ時間と労力が必要なんだろうなーと。

だから、一部改良や特別仕様車でお茶を濁してると思っていた自分が恥ずかしい。改めて最先端技術が詰まってる自動車に感謝。

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