そこで同じく人気SUVであるマツダ・CX-5とSUBARU・フォレスターを比較してみた。価格や燃費など総合的に比較してみると、意外な車種がお買い得かも知れないと思った。
グレードは日産エクストレイルが「20X HYBRID “エマージェンシーブレーキ パッケージ” 」、マツダCX-5が「XD」、SUBARU・フォレスターが「2.0i-L EyeSight」。CX-5はいわゆるクリーンディーゼルで、フォレスターはAWDという駆動方式。
メルセデスベンツのGLAクラスやレクサスNXとも比較しようと思ったんですが、ボリュームが増えすぎるのでやめました。
車体スペック比較
まずはそれぞれの車体スペックを比較。◆日産・エクストレイル
4640×1820×1715mm(全長×全幅×全高)
車重…1570kg
◆マツダ・CX-5
4540×1840×1705mm(全長×全幅×全高)
車重…1560kg
◆スバル・フォレスター
4595×1795×1735mm(全長×全幅×全高)
車重…1480kg
エクストレイルは全長が長め、CX-5は全幅が広め、フォレスターは全高が高め。それぞれの特徴が出てて面白い。ただトータル的にはエクストレイルの車体サイズが一番大きそう。
車重はハイブリッドのエクストレイル、クリーンディーゼルのCX-5がやはり重い。とはいえ、その二車種よりも80kg以上も軽いフォレスター。走行性能という面では差が出てきそうな雰囲気も。
エンジンスペック比較
続いてエンジンスペック。◆日産・エクストレイル
最高出力…108kW(147PS)/6000rpm
最大トルク…207N・m(21.1kgfm)/4400rpm
モーター部分
最高出力…30kW(41PS)
最大トルク…160N・m(16.3kgf・m)
◆マツダ・CX-5
最高出力…129kW(175PS)/4500rpm
最大トルク…420N・m(42.8kgfm)/2000rpm
◆SUBARU・フォレスター
最高出力…109kW(148PS)/6200rpm
最大トルク…196N・m(20.0kgfm)/4200rpm
やはりクリーンディーゼル+2.2Lターボエンジンだけあって、マツダのCX-5がダントツのエンジンスペック。他の排気量は2.0Lということもありますが、トルクの太さがハンパない。一方、エクストレイルとフォレスターのエンジンスペックはほぼ同等。
ただエクストレイルはハイブリッドのモーターがある分、少し抜きん出る。単純に合算すると、CX-5のエンジンスペックとは見劣りしないレベルにまで。先ほどフォレスターが80kg以上軽いから走行性能でも…と書きましたが、このエンジンスペックの差を考えると、基本的に影響はなさそう。
燃費比較
エンジンスペックを見たので、次は燃費性能。◆エクストレイル
燃費…リッター20.6キロ
4WDモデルは少し燃費が下がってリッター20.0キロ。ちなみにガソリンモデル(20S)の燃費はリッター16.0キロ。1.5トン近い車重を考えると、ハイブリッドの効果が現れてる印象。
◆CX-5
燃費…リッター18.4キロ
4WDモデルだとリッター18.0キロ。エクストレイルでも言えますが、クリーンディーゼルやハイブリッドだと駆動方式の違いによる燃費差が生まれにくい?
◆フォレスター
燃費…リッター15.2キロ
一番車重が軽かったフォレスターですが、燃費性能ではビリ。実燃費では大きく差は出ないだろうとは言え、やはりハイブリッドやディーゼルといった飛び道具の強さが目立つ。
価格比較
ラストは価格の比較。フォレスターなどSUBARU車はAWDモデルしか用意されてないので、一応エクストレイルとCX-5も4WDモデルを載せてます。◆エクストレイル
2WD…280万円
4WD…301万円
◆CX-5
2WD…283万円
4WD…306万円
◆フォレスター
AWD…258万円
フォレスターの割安感が際立つ。しかもEyeSight装着車。ただ少し注意したいのは記事を書いてる段階では、最新のバージョン3ではなく、古いバージョン2のEyeSight。それを考慮しても割安感がある。
スバル車は高価格なイメージがあるんですが、実はインプレッサG4など割安なコンパクトセダン車とか販売してる。他の自動車メーカーの価格がどんどん上がっていく中、スバル車のお手頃感も目立つようになった印象。
そしてエクストレイルとCX-5の価格を見てみると、ほぼ同価格帯。ただエクストレイルのハイブリッドはエマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)が標準搭載。一方CX-5はアイアクティブセンスが付かない。それを考慮するとエクストレイルの価格にはお手頃感を感じる。
徹底比較まとめ
最後にざっくりまとめると、SUBARU・フォレスターは一番割安感があってお買い得ですが、エンジンスペックや燃費性能では他よりやや劣る。自動ブレーキなどが標準搭載されてることは嬉しいですが、EyeSight2という古さも地味に気になる。MAZDA・CX-5はパワフルで一番SUVらしさはあるものの、自動ブレーキがオプションなど割高感は否めない。クリーンディーゼルという価値にどこまで評価を置くかによる。ただ燃費性能ではエクストレイルに迫る勢い。
しかも燃料はガソリンではなく、割安な軽油。それを考慮すると、CX-5のトータル維持費はハイブリッド(エクストレイル)を軽く上回る可能性が実はある。
そしてハイブリッドモデルが追加されるNISSAN・エクストレイルですが、燃費性能ではトップ。エンジンスペックでもCX-5に大きく見劣りはしない。価格は決して安くないものの、自動ブレーキが標準搭載されてるなどエクストレイルは商品として一番魅力がありそう。
ちなみに2018年現在、マツダ新型CX-5(試乗レビュー)は更に進化。またスバル新型フォレスターもフルモデルチェンジを行っており、 比較すべき対象や条件が異なっております。
また当ブログは既に自動車比較ブログ「カーギーク」に移行しているため、改めていずれ新しい比較記事を執筆したいと思います。
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