2015年5月26日火曜日

コペンとS660の違いを比較して分かったメリット・デメリット

コペンとS660を比較してみた
ホンダの軽オープンカー・S660が発売されてそろそろ2ヶ月。受注も好調らしくS660の納期も当分先だとか。

そこで同じく軽オープンカーであるダイハツ・コペンと比較してみた。実は両者には結構違いが多い。

デザイン

まずはデザインの比較。

コペンとS660を横から画像比較
一見するとあまり違いがないように見えますが、S660はMR車。だからエンジンが後ろの方にあってボンネット部分のノーズがシュッとしてる。一方ダイハツはエンジンが前にあるのでボンネット部分がもっこりしてる。

またS660は運転席がちょうど真ん中あたりにあって見た目がスポーティー。ドライビングポジションも低めで、S660のデザインは全体的に流線的な「まとまり感」がある印象。

コペンはより王道的なオープンカーっぽく、S660はよりスポーティーなデザインという感じ。特に屋根を閉じた状態だと顕著に違ってきます。

エンジン加速度

続いてエンジンの比較。

どちらもターボエンジンだから最高出力は64PSと変わらずですが、回転数を見てみるとコペンが6400rpmで、S660が6000rpm。コペンの方がやや高回転仕様で速度の伸びがありそう。

ただ最大トルクはコペン・ローブ(5MT)が9.4kgfmに対して、S660は10.6kgfmと少し勝ります。回転数はコペンが3200rpm、S660が2600rpm。加速感ではS660が上回りそう。

エンジンは64psと他の軽カーと同じだが、「自主規制を無視して80psにしたのでは?」と思うほどパワーがある。パワーがあるというよりもスロットルレスポンスがシャープなので、そう感じるに違いない。小径のタービンでレスポンスが向上しているのだ。
http://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20150519-20102452-carview/4/
S660の試乗レポートではこういう意見も。

車重を比較するとコペン・ローブが870kg。S660・αが850kg。どちらもCVTですがMT車でも両者には20kg近い差があるので、またMR車ということも考慮するとS660が走行性能という点では勝りそう。単純に性能差で見ると、S660>コペン>アルトターボRSといった感じか。

またトランスミッションはどちらもCVTとミッション車を用意されてるものの、コペンが5MTに対して、S660は6MT。ミッション車マニアさんからしたら、S660の方が乗っていて楽しいクルマと言えるのかも。

燃費性能

続いて燃費の比較。

コペン・ローブの5MTモデルが燃費22.2キロ、CVTモデルが燃費25.2キロ。一方、S660・αの6MTモデルが燃費21.2キロ、CVTモデルが燃費24.2キロ。コペンがどのグレードでもS660よりリッター1キロほど上回ってるかたち…とは言え実燃費面ではほとんど差は見られないと思います。

ただ気になるのは燃料タンク容量。コペン・ローブ(CVT)が30Lに対して、S660・α(CVT)は25L程度。S660は街乗りする程度だったら問題ないと思いますが、例えば高速道路を使って遠出したりする場合は不安が残りそう。常にガソリンを補充することは頭に入れて走りたい。

タイヤサイズ

タイヤサイズを比較してみると、コペンは前後ともに165/55R15。ただS660は前後でタイヤサイズが異なる。前165/55R15・後195/45R16。

理由は不明ですがタイヤサイズは同じの方が一般的にはよろしいので、コペンが有利。

カスタマイズ性

コペンは「ドレスフォーメーション」という機能が付いてる。ドアやボンネットなどを着せ替えることが可能。ただ前にコペンのカスタマイズ作業が大がかりという記事も書きましたが、現在でもさほどパーツメーカーさんも参入されてない印象。面白い試みだと思いましたが、結果としてはうーん。

一方のS660には専用の無限パーツが既に発売されていたりして、どちらも甲乙は付けがたい部分。でもコペンはどんどん面白いカスタマイズパーツを発売してくる可能性もあるので、まだまだ分かりません。

自動ブレーキ

安全性能の代名詞になりつつある自動ブレーキ。

S660では赤外線タイプの自動ブレーキが搭載。いわゆるシティーブレーキサポート。ただコペンではオプション装備でも用意されてない。コペンの方が実用性が高いのでここは残念。もちろん赤外線の自動ブレーキでどこまで事故が防げる?というのもありますが。

荷室空間

コペンはFF車。だから実は荷室空間がしっかりある。屋根を格納するために犠牲になる部分かと思いきや、コペンにはゴルフバッグが一個入る荷室空間が確保されてるのは驚き。一方のS660はMR車。ほぼほぼ後輪近くにエンジンが配置されてるので荷室空間が全くない。

コペンの後ろ姿 荷室空間
Wikipedia
コペンがオープンしてない時に後ろから見ると分かりやすい。何故こんなに屋根がこんもりしてるかというと、後ろに大きな荷室空間があるから。ドアはセダン車のようにパカっと開きます。

S660も一見すると後ろのドアが開きそうですが開かない。厳密に言うとドアみたいなんはパカっと開くんですが、そこに隠されてるのはエンジン。自動車整備士さん以外に特に用事はない。

つまりS660で買い物したい場合、荷物は助手席に置くしかない。だから誰かと一緒にドライブするのは辛い。荷物をずっと持っててもらうしかない。一方、コペンは日常の足車としても使える利便性が実は確保されてる。

内装インテリア

ただ内装を比較してみると、MR車特有のレイアウトがしびれる。

S660の内装はMR車特有のレイアウト
S660ではシートとハンドルの距離が近い。その分だけ乗降性はコペンより劣るものの、逆にシフトレバーの距離が近くなる。それだけドライブ感を素直に楽しめる。メーター表示もデジタルでカッコいい。ドライビングポジションも低いおかげか、前方に対する視界が良好な感じもする。

逆にコペンはいかにもFF車という内装。インパネ周りがドカッと構えてる。決して質感が悪かったりすることはないものの、スポーツカー好きがどうとらえるか。

総合評価

総合評価としては、コペンの方が実用性が高め。乗降性や価格面でもコペンがやや有利。屋根はコペンが自動で開閉するのに対して、S660はまさかの手動式。日常的に使用するならコペンに分がありそう。特に荷室空間の有無は明確に大きい。

ただ実用性を重視するのであれば、ハッチバックタイプのアルトターボRSを購入も選択肢に入りそう。コペンとアルトターボRSの加速度対決ではコペンに軍配が上がりましたが、日常で使う分には特に差は感じないはず。またアルトターボRSは130万円前後から購入できることからもコペンの強力なライバルと言えそう。

だから悪く言えば、コペンはややもすると中途半端。結局、実用性を重視する人がオープンカーを買うのかという疑問も残る。一方、S660はMR車ということからもクルマとしてかなり割り切ってる。当然そこが抱えるデメリットが多いものの、逆にその分だけ「走る」という点ではメリットも増える。

実際に販売台数や受注推移を見る限りは、軽自動車オープンカーの方向性としてはS660の方が正しかった?

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