2014年3月6日木曜日

14年2月新車販売、フィット首位陥落の「やっぱり」な理由

http://www.jada.or.jp/contents/data/ranking.html
2014年2月の新車販売台数が発表。タイトルはやや大げさですが、ホンダ・フィットがフルモデルチェンジからほぼ首位を維持し続けてきましたが、やっぱりトヨタのアクアとプリウスに抜かれてしまった。

フィットが18,303台に対して、アクアが23,973台でプリウスは23,501台。再びかなりの溝を開けられたカタチ。

その理由は、改めて言うまでもなく『大規模なリコール』『長期間に渡る出荷停止』



15日以上の出荷停止も、影響は薄い?

出荷停止の措置が取られたのは、2月10日から26日までの16日間。ほぼ月の半分以上…2月は28日までしかないので通常より感覚的には更に長い。やはりそれが強い悪影響を及ぼしてて、前月が26,869台だったので8000台以上の減少。

ただ15日以上も出荷停止してたにも関わらず、1万8千台以上も販売してるフィットの底力も垣間見た。あくまでリコールかつ出荷停止されてたのは『ハイブリッド』のみ。ガソリン車は堅調に発売され続けたので、そこでかなり救われてるんだと思う。

逆に考えると、アクアなどのようにフィットがハイブリッド専用だったら1万台は軽く切ってたのは間違いないので、ホンダとしてはガクブルもんでしょう。経営的なリスクも考慮すると、あながち併売するのは間違ってないのかも知れない。

同じく長期の出荷停止の措置を取られたヴェゼルだが、前月比で2000台ほどの減少しか見られない。駆け込み需要で前月より販売台数を伸ばしてる車種も多いので、実際の影響はそれ以上かも知れないが、そこまで見かけ上の影響が少ないようにも感じた。

ミニバン・SUV堅調

ホンダ以外を見てみると、ミニバンやSUVが好調な様子。

1月ぐらいにフルモデルチェンジしたトヨタのノアやヴォクシーは、前年比で2倍。ノアが6,202台に対して、ヴォクシーに至っては8,147台とヴィッツの8,386台に迫る勢い。日産のセレナもマイチェンした気がするが、相変わらず1万台を維持。

SUVは何と言っても、昨年末にフルモデルチェンジした日産・エクストレイルが好調で、7,554台。ランキングではちょうど前述のノアヴォクに挟まれてるカタチ。高級SUVのハリアーは前年比100倍の5,360台。マツダのCX-5も前年比2倍の4,498台。

ヴェゼルがランキングを大きく落としたものの、30位以内にSUV系が5・6車種入ってる事実。ミニバンも低調傾向と言われても久しいが、新商品を投入したことで盛り返した雰囲気すらある。

これらはメーカーに対して、若者のクルマ離れなどを嘆く前に、魅力的な商品をもっと投入しろってこと投げかけてるんだと思う。

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