2014年3月17日月曜日

デイズルークス、受注2.8万台も日産が素直に喜べない事情

日産自動車は3月13日、スーパーハイトワゴンの新型軽自動車「デイズ ルークス」「デイズ ルークス ハイウェイスター」が発売後1カ月で2万8000台を受注したと発表した。
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140313_639544.html


先月2月13日に発売された日産のデイズルークスの受注が2万8千台を突破したそう。月販目標台数が5000台だから結構な数字。

ただ日産として、この数字が喜べるかどうかは微妙かも。何故なら、この数字の内訳の大半が「発売日前」の受注だから。

大半の2万台が、発売前の先行受注

日産自動車の片桐隆夫副社長は2月13日に発売した新型軽自動車『デイズ ルークス』の事前受注が2万台に達していることを明らかにした。
http://response.jp/article/2014/02/14/217191.html
先月の発売翌日のニュースですがそれを読むと、発売日前の受注が2万台。つまり2.8万台のほぼ7割。

発売日以降の受注を見ると「8千台」だから、数字のインパクトとしてはやや弱い。ホンダのN-WGNは10週間で5万台、タントも発売から数ヶ月で8万台9万台近くの受注があったので(今は不明)、日産デイズルークスの勢いは思ったほど薄い。

もちろんそれなりに着実に売れ続けることは間違いないんだろうが、パレットOEM時代のルークスからどれほど販売数を増やせるかは微妙か。OEMルークス時代は毎月4~6千台をウロウロしてたので、それを維持するレベルかなーと予想。

少なくとも、このニュースを読む限り、他のタント・スペーシア・N-BOXを食うほどの力強さは感じさせなかった。

売れ筋グレード別

ちなみに売れ筋グレードも載ってたので、それを見ると「ハイウェイスター」が65%だそう。他の車種で言うと、「カスタム」みたいな位置づけ的なモデル。その中でも上位グレードのXが49%、中間グレードのSが3%。

かなり偏りが見られるものの、売れ筋が150万円台以上。安い廉価グレードがとにかく売れてない。そこからは、普通車からのダウンサイジング組が多そうなイメージ。ミニバンが売れなくなり始めたのは、こういう超ハイト系の軽自動車が台頭したからなのかもと思った。

リモコンオートスライドドアが何気に高価格

この記事を書くためにデイズルークスの公式サイトをいろいろ見てると、スペーシアのようにボタン一つでスライドドアが自動で開く機能が、ほとんどのグレードで標準装備されてない。それどころかオプションでも追加できないことに驚いた。

「リモコンオートスライドドア」と呼ぶらしいが、ハイウェイスターの中でも更に上位モデルのみ。CMでそれを見かけたから、スペーシアと同じようにどのグレードにもほぼ標準装備されてると思ってたので、ややガッカリ。

しかもその価格を見ると、13万6500円もすることに驚いた。

スペーシアでひっそり標準装備されてる機能だから、そんな大した額でもないんだろうと思ってたら、めちゃめちゃ高価格。高価なハイテン材を多用してることも然り、スペーシアのコスパの高さとスズキの売り方の下手さを改めて知ることができた。

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