2014年度については、4輪車総需要は475万台で、対前年度比84.4%と大幅な需要減を予想。(中略)4輪車の内訳では、登録車が294万台・対前年度比86.5%、軽4輪車が181万台・前年度比81.2%。
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140320_640596.html
日本自動車工業会(JAMA)という組織の会長が、トヨタ系からホンダ系に変わったというニュース。その中で、来年度(2014年度)の新車販売台数の予想見込みが発表。この数字が前々から言われてたことでもありますが、結構衝撃的な数字。
それが今年度(2013年度)よりも15%以上も落ち込むんだそう。登録車(普通車)はまだ13%ちょいですが、軽自動車に至っては20%近く落ち込むと考えられてる。今年度は新車投入・フルモデルチェンジが多かったとは言え、それでも2割も減少するという予想はなかなか衝撃的。
リーマンショック以来の500万台割れ
500万台割れとなると、リーマンショック以来。ギリギリ下回るとかそんなレベルではなく、それを大きく割り込んで475万台。輸入車も含んで、この数値。今年度の新車総販売台数が563万台だそうだから、ほぼ90万台近い落ち込み。麻生太郎が総理大臣だった当時、カンフル剤的にエコカー補助金などの政策が取られた。それが功を奏したのかは不明ですが、結果、持ち直したと呼べるレベルまで好転。でも、今回の場合、ただただ消費税がアップするだけ。果たして、乗りきれるのかどうなのか。
所詮アベノミクスは、円安誘導による一時的な景気好転に過ぎない。国内の販売台数が落ち込んでも、それが輸出増に繋がればいいが、昨年に限って言えば、マツダとスバル以外は軒並み輸出は『激減』。ホンダに至っては、マイナス41.5%。
もちろん一台あたりの利益が増えたのでメーカーはウハウハだが、『販売台数』という点で円安は効果をもたらしてないのが現実。
2015年の「駆け込み買い」が残されてるから問題ない!
ただ実際、今回のJAMA(もっと良い語呂はなかったんか?)の発表した通りになるかも疑問。何故なら、2015年度には消費税が再び10%にアップするから。ましてや軽自動車に至っては、2015年度から購入したユーザーのみ増税される。およそ現在の1.5倍。7200円から1万800円に値上がる。
当然今回以上の大増税が待ち構えてる以上、消費者が黙ってそのまま見過ごす(買い控える)んだろうか。むしろ今回の8%増税の教訓を活かして、むしろ早め早めの段階に予約しておくべきと考えるはず。自動車は「納車された時点」の税率が適用されるので、ウカウカしてると全然間に合わない。
だから個人的に、そこまで新車販売台数は落ち込まないと思う。
でも、それにも関わらず、JAMAが予測した通りの事態になるとしたら、いよいよアベノミクスは死んだと考えるべき。財政出動ぐらいしかしてないので、そもそも何も始まってないっちゃ始まってないんですが。ベアが行われたと言っても、消費増税分3%を超えるほどの賃上げをされてないところが多いですから。
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