月販目標台数が500台と控えめですが、スズキが開発した新世代のBセグメント用のプラットフォームをいち早く採用。この新型プラットフォームは今年夏か秋ごろにフルモデルチェンジするらしい次期スイフトにも採用されます。
だからバレーノの車体スペックや室内空間を知ることで、「次期スイフトの全貌」もある程度は見えてきます。ちなみに既に【感想】スズキ新型スイフト 試乗評価まとめはレビュー済み。
バレーノはとりわけ荷室空間が広い
まずバレーノの車体スペックを見ると、3995×1745×1470mm(全長×全幅×全高)。現行スイフトが3850×1695×1500mm(全長×全幅×全高)ですので、バレーノは全長も全幅もスイフトより拡大化されてます。バレーノのホイールベースも現行スイフトより+90mmの2520mm。リアオーバーハング(後輪から最前部までの距離)も+75mmで670mmだったりして、新型プラットフォーム採用の影響が色濃く出ています。
特にバレーノは荷室の拡大がめざましく、スイフトと比較して荷室長は+185mmで670mm、荷室幅は+275mmで1390mm。フル乗車時の荷室容量はなんと+190Lで320L。フィットはフル乗車時の荷室容量は363Lですので、バレーノは大分頑張ったと言えそう。
またスズキが調べたところによると「スイフト購入を見送った理由」として、一番多く挙げられたのが「室内空間の狭さ」と「荷室空間の狭さ」らしい。パーセンテージでいうと40%近い。つまりスイフトが持つウィークポイントがかなり改善されてると予想できます。
ちなみに「見た目のデザイン」を理由にスイフト購入を断念した人は4%もいなかったので、次期スイフトもやはりキープコンセプトされるのは想像にかたくありません。意外に「車両価格が高い」という声も18%近くあったのには驚きました。
【後部座席】後席スペースはフィットに肉薄?【バレーノ】
特に後席スペース。バレーノの後席レッグスペースはスイフトより広い800mm超え。前後乗員感覚は現行スイフトと比較して+70mm。ヒップポイントも前席で-25mm(550mm)、後席で-45mm(575mm)。それだけ頭上空間が広がりました。
左・バレーノと中央・フィットの後席スペース比較 |
さすがにセンタータンクレイアウトの特許のおかげで、バレーノよりフィットの方がコブシ半個分ぐらい広そうですがパット見そこまで大差はありません。ちなみにフィットは海外だと「ジャズ(Jazz)」という車名で販売されています。
右は韓国メーカー・ヒュンダイのエリートになります。
○バレーノはフィットの「後部座席」と比較しても遜色なし
https://www.youtube.com/watch?v=d_PYldjC8nA |
https://www.youtube.com/watch?v=d_PYldjC8nA |
ちなみに何故、動画内のインドの方がみなさんグラサンをしてるのかは不明(笑)
ただヘッドレストを比較してみると、バレーノの方がフィットより大型サイズ。スズキ初の「1.0L 直3ターボエンジンのスペック」でも触れましたが、バレーノは自動ブレーキが標準装備なので安全性能ではフィットを上回りそう。
だからバレーノを見る限りは、次期スイフトはなかなか期待できそうな印象。もしフィットに室内空間で肉薄できれば月販5000台も夢ではない?
ちなみに車比較サイト「カーギーク」の【比較】ジムニー vs ジムニーシエラや【比較】クロスビー vs ハスラーなども参照。バレーノより小さいサイズのSUVではありますが、スズキの中では売れ筋のSUVなので是非ご覧ください。
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