ダイハツ工業は9月2日、軽商用車の新型「ハイゼットトラック」を発売した。15年ぶりとなる今回のフルモデルチェンジ。ダイハツの軽トラック・ハイゼットが15年ぶりのフルモデルチェンジ。カタログ燃費が改善。軽トラックのジャンルでも最近はスズキに後塵を拝してるので、ダイハツは名誉挽回といきたいところ。
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140902_664731.html
しかし、スズキの軽トラック・キャリィも一部改良を行って燃費が改善。
まさに今軽トラック同士の燃費競争が熱い!
そこで燃費面以外でも積載性など肉薄してる部分も多いハイゼットトラックとキャリイトラックの違いを比較したいと思います。
スズキ・キャリィトラックは「変速機」の改良で燃費がアップ
スズキ・キャリィトラックの場合、「変速機」を改良することで燃費をアップさせた。具体的には海外向けのコンパクトカーでは既に採用してる「新しい変速機(AGS)」を搭載。既存グレードの5MT車ではリッター18.6kmだったんですが、それがAGS搭載グレードのキャリイトラックではリッター19.4kmまで燃費改善。ざっくりリッター1kmほど向上した計算。
このAGSという変速機は、いわゆるセミオートマチック。既存の5速MTをベースにクラッチ操作を自動で行わせてる。
ちなみに、既存の5速MTや3速ATが無くなるわけではないのでご安心を。あくまで新たに5AGSというグレードが追加されたカタチ。
ダイハツ・ハイゼットトラックは「エンジン」の改良
そしてダイハツ・ハイゼットトラックの場合は、エンジンの改良。ミライースで培ったイースエンジンを軽トラックにも投入してきた。ハイゼットトラックの変速機は5速MTと4速ATのみ。新しい燃費を見ると、5速MT車でリッター19.6km。スズキ・キャリィと比較すると、リッター0.2kmほど上。敢えて狙ってきたのかは不明ですが、それでも全体的な誤差の範囲か。
おそらくハイゼットトラックもキャリイトラックも実燃費では大差は出ないでしょう。ちなみに両者の燃費ともJC08モード。
【積載性】キャリィトラックとハイゼットトラック、実用面でどちらが優位?
ちなみに軽トラックということもあり、両者の積載性の違いも見ていきたい。ただ基本的に荷台の大きさは、キャリィもハイゼットも大差はない。じゃあ、どこが違うかと言うと「荷台床面の地上」からの高さ。
まずハイゼットトラックを見てみると660mm。
それに対して、キャリィトラックは650mm。ハイゼットトラックよりも10mm(1センチ)ほど低い。
つまり、それだけキャリィの方が重い荷物の上げ下ろしをしやすい。農家さんは高齢のドライバーさんも多いと思うので、その1センチの差は想像以上に大きく感じるはず。
他にも異なる点は、荷台の左右後ろを支える荷台高。
ハイゼットトラックの高さが285mm。
一方、キャリィトラックは290mm。キャリィの方が5mm(0.5センチ)ほど高い。それだけ多少大きな荷物を載せても倒れない?でも、こちらは0.5センチぐらいなので、たかだか知れてるレベルか。
一部改良したスズキ・キャリィには、坂道でもアクセルペダルを離してもすぐ後退しない「ヒルホールドコントロール」機能も追加。燃費ではやや負けてますが、実用性という点ではハイゼットよりもキャリィの方がやや優位と言えます。
ちなみに最新自動車ブログ・カーギークの【比較】キャリイトラック vs ハイゼットトラックを参照。新しく発売された新型スーパーキャリィも比較対象に加えた更に詳細な最新バージョンになります。
また【人気】おすすめ軽トラック比較ランキングまとめなども参照。キャリイトラック、ハイゼットトラックだけではなく、アクティトラックも加えて徹底的に比較してみました。
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