スズキ・ワゴンRは去年から、インドネシアでカムリン・ワゴンRとして発売。そして、現在開催中のジャカルタモーターショーで、画像の新グレード「GS」が発表。かなり車高が上がってて、迫力がある感じに仕上がってる。
既に今年4月にはパキスタンでもワゴンRが発売されてたりして、実は日本の軽自動車は海外で攻勢をかけている。
ただ外国には軽自動車の規格は存在しないので、エンジンの排気量は660ccから1000ccにアップさせてる。ただスペックも上がってるかと思いきや、意外な事実を発見。
1.0リッターエンジンも660ccエンジンもスペックはほぼ同じ
インドネシアで発売されてるワゴンRの1.0Lエンジンのスペックを見ると、最高出力は68PS/6,200rpm。そして、最大トルクが90Nm/3,500rpm。じゃあ国内販売されてるワゴンRスティングレーターボのエンジンスペックを見ると、最高出力が64PS/6,000rpm。そして最大トルクが95Nm/3,000rpm。
実は排気量に大差はあるが、その中身を見るとほぼ同じであることが分かる。むしろ最大トルクに至っては、660ccエンジンの方が1.0Lエンジンより超えてる。最高出力は自主規制で64馬力に抑えてるだけで、実質的にはむしろ超えてくることも可能?
軽自動車をそのまま輸出していいんじゃね?
それだけ日本の軽自動車専用の660ccエンジンが、いかに高性能であるかも伝わってくる。だからこそ、特別なデメリットでもない限り、660ccエンジンのまま日本から輸出しても良さそう。やっぱり1000cc未満のエンジンだと、イメージ的に非力だと敬遠されるんだろうか…。
ただ間違いなく言えることは、日本の軽自動車は決して非力でもなく、ガラパゴスでもない。ワゴンRクラスの車内空間だって、170cm台のドライバーが運転しても室内高は余るぐらい。
ハスラーをジャカルタモーターショーで出品したら、かなり反応も良かったようですから、スズキが…というよりも新興国市場で日本の軽自動車が席巻する日も近そう。軽自動車はガラパゴス製品と揶揄されがちですが、日本メーカーは自信を持ってどんどん売り出していくべき。
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