2016年6月4日土曜日

2016年5月新車販売| スズキ15%減もダイハツ ホンダは増えたのか?

先月スズキも燃費に関してポカをやらかしましたが、2016年5月の新車販売台数が15%ほど落ち込んだそう。三菱自動車や日産は言うまでもなく撃沈。そもそも販売するタマ自体を未だに生産できてませんから。

そこで気になるのがダイハツやホンダの売れ行き。いわゆる「漁夫の利」ってやつを得たんでしょうか?




10%前後の販売増止まり

全国軽自動車協会連合
結論から書くと微妙です。

何故ならダイハツの販売台数はスズキとほぼ同じぐらい。前年同月比でも5%増止まり。ホンダも前年同月比で4%増止まり。むしろスズキよりスバル(前年同月比24%減)の落ち込みの方が激しかったりします。

ただこちらは商用車を含んだ台数。商用バンに至ってはスズキだけが何故か2割増加。軽トラックなど含めても、スズキは前年同月比で5%増加させてる。一方ダイハツは現状維持で、ホンダは6割減。ホンダが何故ここまで落ち込んだのか理由は不明ですが、ここで踏ん張ってることがスズキにとっては大きそう。

全国軽自動車協会連合
そこでいわゆる個人が購入してる軽乗用車を見てみるとスズキは約21%減。先程より減少幅が増えます。
じゃあダイハツやホンダがどれだけ販売を伸ばしてるかといえば、やはり微妙。先程より増加するものの、どちらも「前年同月比10%前後の増加」程度。前月比ですら1000台2000台伸ばした程度

これだけスズキや日産などが急激に販売が落ち込んでる状況を考えたら、他社の需要を全く吸収しきれてない。ある意味、こちらはこちらで「不発」と表現してもいいぐらいか。実は他社から他社へ移るのは、消費者からするとハードルが高いのか?

ダイハツからOEM供給を受けてるスバルも何故か大きく販売を落とすなど、それだけ軽自動車全体の落ち込みを象徴しています。安倍総理は消費増税のタイミングを先延ばししましたが、やはり同時にアベノミクスの脆弱さを裏付けている気がします。


余談

とはいえ、スズキが軽販売で22%も落ち込んだのは事実。ワゴンRがモデル末期ということもあって思ったほど落ち込みが少ないと解釈もできますが、日産や三菱自動車がほぼ壊滅してることを考えたらやはり異常な数字。

だから鈴木修ちゃんは、この問題の責任を取ってさっさと引退すべきでしょう。自分の首を差し出すことで問題がまるっと収まるなら、これほどめでたい話もないワケです。今回の件で晩節は汚れちゃいましたが、インド市場にいち早く参入して見事に大成功させた功績など、何やかんやで有能な経営者として歴史に語り継がれるはず。あまりグズグズして悪影響を引きずらないで欲しいと思います。

あとは「自動車のテレビCMって宣伝効果ないんじゃね?」という記事も前に書きましたが、これを契機にテレビCMを減らしてもいいでしょう。スズキはケチケチしてると言われつつも、実はバンバン出稿してる。

ただホンダ・N-BOXやトヨタ・アクアなどはTVCMをほとんど見かけませんが、事実として未だに爆売れしてるワケです。車はマンションや不動産と同じで、不特定多数にアピールした所で買わない人はどうやっても買わない。特に軽自動車。ましてや売れたって数百台とか数千台の車種がザラ。

というか、まともな社会生活を送ってたら、街中でバンバン自動車を見かける。いわば街中がショールームと言える。それこそ街中を散歩した方がよほど不特定多数の人に宣伝効果はある。だからスズキに限らず、自動車という商品は興味がある人だけに訴求できるネット広告などに特化させた方が効率的でしょう。

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