自動車の写真や画像が見やすい
まずは良かった点を書いておくと、とにかく車体の画像や写真が見やすい。ちなみに画像は6月号の表紙に載っているホンダ新型フリードの情報。現地点では偽装アリアリのテストカーが街中を走ってるようですが、実態としてはまだまだ分からないらしい?マガジンXさんはページをまたいで新車の写真や画像をバンバン載せてることが多く、どうしても紙雑誌だと見開き部分が見づらくて仕方なかった。かっこいい新車でもブチャイクに写ってしまう。でも電子版のKindleでは全く気にならないどころか、むしろかなり良い感じに写ります。
文字が小さくて読みづらい
ただその反面として、文字が小さすぎて読みづらい。麻宮騎亜さんの『愛華が奔る』を参考に見比べてみると顕著。テキトーに画像をクリックしてみてください。右側の漫画部分は普通に読めますが、左側の文章メインのページは読みづらいです。特に小さな画像に小さな文字で注釈を入れている部分は厳しい。
自分は「バズマン。」という漫画のブログも運営してるから良く分かりますが、Kindle版のコミックは普及したとしても、これだと自動車雑誌に限らず週刊誌などが逆に普及しづらいのも頷けます。
新車の特集ページに至ってはほぼ100%読めません(笑)
だから文章メインの「ざ・総括」といった企画ページも長文ですので、そのまま読むのはしんどいと思います。もちろん画像を拡大すれば普通に読めますが、本や雑誌をめくるようにパラパラとはいきません。
あとマガジンXさんはたまにえげつない背景色を使うことも。画像は新型日産セレナのスクープ情報ですが、これはかなり拡大しても読みづらかった。おそらく紙で読んでる時は自分も気にならなかったレベルなんだと思いますが、ディスプレイ上で見ると白文字とピンク背景のコントラストがえげつない(笑)
動作が重い
じゃあ何故文字が小さくなってしまうのかというと、マガジンXさんの大きさはA4判サイズだから。一般的な自動車雑誌さんのB5判と違ってサイズが大きい。つまりその分だけ情報量を詰め込めるメリットがあるものの、反面としてKindle化した時には一つ一つの情報が小さくなってしまうということ。もちろん、その対策として拡大しても文字が読めるように「高画質化」が図られています。でもこのデメリットもあって、どうしてもデータのサイズ(ファイルサイズ)が大きくなってしまう。具体的にはマガジンXのKindle版のファイルサイズは合計130MB程度になります。つまり1ページが1MB程度ということ。
だからページを一枚めくるのに時間がややかかってしまう印象。パソコンのスペック・性能が優秀でないと、割りとサクサクは動いてくれません。パソコンですらそうなのでタブレット端末だともっとしんどいかも知れません。
総合評価
とはいえ何やかんや言いましたが、ニューモデルマガジンXを購入した感想としては、ポチッと購入してすぐ読めるのは魅力。紙の雑誌だとサイズ的に本棚に絶妙に入らなかったり捨てる手間もありますので、そういう煩わしさから開放されるメリットも大きいです。今のところ他でKindle化に対応してるのは『カートップ』さんや『ザ・マイカー』さんぐらいですが、自動車雑誌は企画で購入している読者も多そう。比較記事や試乗記事、燃費記事など、そういった情報は必ずしも最新号だからといって掲載されてるとは限らない。マガジンXさんのスクープ情報も今月号には載ってないけど前月号には載ってるみたいなことも多い。
つまりは、そういったバックナンバーの需要もきっと掘り起こせそうな気もします。特にKindleはポイント20%還元といったセールが度々行われるのは魅力で、一気にまとめ買いする人だっているでしょう。だから電子化しても読みやすい紙面づくりをやってもらえると助かります。
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