そこで新型ソリオの主な変更点を6つばかし簡単にまとめてみました。
ちなみに【評価】新型ソリオ試乗レビューや【比較】ソリオ vs ルーミー・タンクや【比較】ソリオ vs イグニスなどの記事もソリオに興味があればご参照。
見た目が変化
新型ソリオで一番分かりやすい変更点が、まず見た目。最初に貼った画像からも分かりますように、グリル部分が拡大してメッキもピカピカ。ここらへんのデザインは最近のイカした軽自動車を参考にしたんだと思います。おそらく日産のデイズルークス(三菱ekスペース)あたりを参考?特に、ソリオバンディットはかなり清潭な印象に変わりました。最初自分はトヨタ・ヴェルファイアっぽいと表現した気がしますが、全体的な印象はトヨタ・スペイドの方がより近いかも。スペイドも同じく人気のプチバンなので、ソリオはそこの需要を奪う可能性も。
上が新型・下が旧型 |
ちなみに新型プラットフォームが採用され、ホイールベースが+30mm。車体スペックは全幅+5mm、全高が-20mm。ただフロア高が低くなったので、むしろ室内高は+15mm。室内長も+400mm。室内長は多少ごまかしが効く部分なんですが、前後乗員間距離が+55mmと本物。
荷室下にはサブトランクが確保。その荷室からリアシートのスライド操作も可能になるなど、見た目以上に室内空間は進化してる模様。
センターメーター化
そして内装(新型ソリオバンディット)を見てみると、メーターパネルがセンターメーターに変わったことも大きな変更点。質感も向上。Wikipedia |
ただセンターメーター化ということで正直、使い勝手という点では?個人的にはやはり旧型ソリオの方がメーターは見やすいと思います。センターメーター化は時代にやや逆行してる気がしないでもないですが、新型の方がデザイン的にはむしろスッキリまとまってて良いとも思います。こういうのは所詮慣れといえば慣れですが。
燃費向上はハイブリッドだけじゃない
新型ソリオの最大の変更点といえるのが、ハイブリッド化。ハイブリッドとは言っても、日産セレナのような簡易タイプのハイブリッド。いわゆるS-エネチャージシステム。何やかんや言われてましたが、いつの間にかスペーシアやハスラーといった軽自動車も「ハイブリッド」として定着。ただ実は燃費の上昇幅では、ハイブリッドモデルよりガソリンモデルの方が多い。
例えば旧型ソリオ「X-DJE」の燃費が25.4km/Lだったのに対して、新型ソリオ「HYBRID MX」が27.8km/L(燃費差が+2.4km/L)。一方、旧型ソリオ「G」の燃費が20.6km/Lだったのに対して、新型ソリオ「G」が24.8km/L(燃費差は+4.2km/L)。
何と言っても新型ソリオ「G」の車重は930kg。ホンダ・N-BOXやダイハツ・タントといった軽自動車並。とにかく異常なほど軽量化された点が一番功を奏してるんだと思います。
ただ注意点もありまして、新型ソリオの燃料タンク容量は旧型より1Lだけ減少してます(33L→32L)。車重は軽自動車並みに軽量化された新型ソリオですが、燃料タンク容量も軽自動車に少し近づきました。
自動ブレーキがステレオカメラタイプへ
そして新型ソリオではデュアルカメラブレーキサポートが搭載。これまではミリ波レーダータイプのレーダーブレーキサポートⅡでしたが、ステレオカメラタイプ(カメラ二個)の自動ブレーキへ進化。まず最初に搭載されたスペーシアの予防安全性の動画を見れば一目瞭然。確かスバルEyeSightと同じ日立製。若干性能は落ちるようですが、時速40キロでも余裕でストップ。時速50キロでもギリギリ。前方車両と時速差40キロでも自動的にストップしてくれるので相当優秀。しかも歩行者にも対応。
新型ソリオでは新しいプラットフォームを採用したこともあり、車重が1トンを割り込んでほぼ軽自動車並み。スペーシアでしっかり停止できてる状況を考えると、ソリオでも同じく自動ブレーキがしっかり作動することは間違いなし。新型シエンタのトヨタセーフティーセンスCは歩行者に対応できないなど、ここまで優秀ではありません。
少なくとも、旧型レダブレⅡより進化したことは間違いなく、コンパクトカーやプチバンの中ではトップ。価格も7万円チョットとお手頃なので、是非搭載しましょう。
グレード数が減少
新型ソリオではグレード数が減少。選択肢がスッキリしたということで、消費者としては選択肢が絞られてた方が買いやすいかも。細かい部分の装備はメーカーオプションでやっちゃって、お得なモデルは特別仕様車として販売すればいいと個人的には思ってます。新型ソリオではグレードが「ハイブリッドMZ」「ハイブリッドMX」「G」の三種類。旧型ソリオではガソリンモデルが三種類あって、下位グレード以外に旧エネチャージが搭載されたグレードがありました。新型ソリオバンディットも「BANDIT HYBRID MV」の一種類のみ。もちろん新型でもそれぞれに4WDモデルが用意されてます。
残念ながら、15インチアルミホイールを装備した4WD専用グレード「G4」は消滅。ただ寒冷地ではウケていたとかウケてなかったとかで、新型ソリオでもいずれテコ入れ策として追加される可能性はあります。
CMタレント
ソリオのCMタレントは、KAT-TUNから、同じジャニーズのTOKIOへ変更。長瀬くんや城島くんなど、公式サイトにも5人が仲良く写ってます。ジャニーズの写真はネットにアップしたらダメというイメージがありますが、企業広告だとオッケーということなんでしょうか。まあKAT-TUNはメンバーが減ったり増えたり忙しかったですからね…って増えたのはEXILEだけか。ただ考えてみると、ソリオとトキオの語感は似てるので、ソリオの知名度アップにこれほど最適なタレントさんもいません。もしかするとスズキは「最初からTOKIOはんで良かったやーん( TДT)」と思ってるぐらいかも(笑)
価格はほぼ現状維持
新型ソリオのモデルチェンジ最新情報をまとめた記事では、「価格は高くなる?」と書きましたが大ハズレ。見た目や中身の質感をアップさせ、燃費も向上させてきましたが、結果的には旧型ソリオと価格はほぼ変わりませんでした。だから一応変更点には含めてません。何故「ほぼ」という表現を使ったかというと、「ハイブリッドMX」と「バンディット ハイブリッド MV」の高級グレードだけは値上がりしてるから。それでもMXが3万5000円、バンディットMVが8万5000円と値上げ幅は低い?
具体的な価格を見ると「ハイブリッドMX」は169万5600円、「ハイブリッドMZ」は184万1400円、「ソリオ バンディット ハイブリッド MV」は195万1560円。一方、ガソリンモデル。新型ソリオ「G」の価格は145万4760円。だからガソリンとハイブリッド(旧エネチャージ版)の価格差は広がりました。
前述のようにガソリンモデルの方が燃費上昇幅が大きいことを考えると、実は新型ソリオはハイブリッドより普通のガソリン車の方がおすすめと言えます。実際、トヨタ新型シエンタはハイブリッドよりガソリンモデルが売れてるというウワサも。最近は消費者もトータルバランスを考えるようになってるということでしょうか?
ただ注意したいのが、新型ソリオ「G」には「デュアルカメラブレーキサポートを搭載できない」というデメリットがあります。せっかく優秀な自動ブレーキですので、また価格も6万7万円ぐらいと高価ではないので、この予防安全性を享受できないのは痛いかも知れません。ハイブリッドを購入させようと、スズキもなかなかイヤらしいことしてきます。
でも今回消滅した「G4」を復活させるとしたら、そこにデュアルカメラブレーキが搭載される可能性も。グレード名も「G4×2」みたいに変更されたりして?ちなみに「2」はデュアルの2です。
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