マガジンX9月号 |
今回のフルモデルチェンジの注目点が、何と言ってもプラグインハイブリッドモデルの投入。ただしトヨタから最新のハイブリッドシステムを拝借するカタチ。まずはアメリカから導入するようですが、じゃあ新型XVがPHV化する理由は一体何なのか?
アメリカで燃費基準が厳しくなるから
新型XVがプラグインハイブリッド化する理由はシンプル。アメリカでの燃費基準が厳しくなるから。いわゆるCAFEと呼ばれる企業平均燃費のハードルが高くなる。これは車種全体の平均の燃費値を上げましょう、という規制。これを達成しないと多額の罰金が科せられる。
だから極端に燃費が悪い車種を販売しないか、極端に燃費が良い車種を販売するかのどちらかの道しかない。一応、更に厳しいカリフォルニア州で実施されてるZEV規制もありますが、スバルは対象外らしい。
具体的にCAFEがかした平均燃費値を見てみますと、全ての自動車メーカーは2016年までにリッターあたり35.5マイル(約15.1km/L)の燃費基準を満たさないとダメらしい。しかも、2025年までには23.2km/Lにまで引き上げられる。オバマ大統領がゴリゴリに推し進めた規制らしいですが、仮にオバマが退陣したとしてもこの燃費基準が緩まる可能性は低いでしょう。
特にスバル車は基本的にSUVが多い。ましてや全車AWD(4WD)。スバル車は走破性やEyeSightのような安全性がウリなものの、正直燃費性能はあんま大したことはない。だからと言って、スバルが超コンパクトカーを発売するのもどうかということで、トヨタの力も借りることでプラグインハイブリッドに活路を見出すしかないということ。
新型プリウスのTHS-Ⅲをベース
ちなみに冒頭でも触れましたが、新型XVのPHVは今冬に登場する新型プリウスのハイブリッドシステム「THS-Ⅲ」がベースになるそう。現行プリウスPHVは「THS-Ⅱ」というハイブリッドシステム。これでもEV走行だけで26.4kmも走行可能。「THS-Ⅲ」はバッテリー容量も増やすなどして、EV走行だけでも30km以上は最低でも走りそう。
ちなみに新型XVの車体スペックはやや拡大。何故分かるのか。XVがフルモデルチェンジする前に、まずインプレッサが2016年にFMC。この新型インプレッサが拡幅してるから。4500×1795×1550mm(全長×全幅×全高)と予想されてます。車重も下がっていたら、新型XV PHVでも更なる燃費の期待が!!
ベストカー8月10日号 |
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