2016年12月21日水曜日

【2018】イグニス vs ソリオ 徹底比較まとめ 【結局どっちがおすすめなのか?】

スズキの人気コンパクトカーといえば、イグニスとソリオ。イグニスはSUVテイストを増したデザインで、ソリオは両側スライドドア車。全く趣は違うものの、実は同じAセグメント用のプラットフォームを採用してる。

イグニス ソリオ 比較画像
ニューモデル速報 2017年 コンパクトカーのすべて
だから比較することに意味がないように見えて、実はそこそこ意味があります。イグニスとソリオが競合する可能性は低く、実際にどっちを購入しようか迷ってる人も少ないと思いますが、今回はイグニスとソリオの違いを簡単に比較してみたいと思います。





イグニスとソリオの見た目の違いを比較した


最初は見た目を比較したいと思うんですが、まず車体スペックの違いを確認したいと思います。

イグニスは3700×1660×1595mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは2435mm。一方、ソリオは3710×1625×1745mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは2480mm。

当然ソリオの方が圧倒的に背高なんですが、全長だとイグニスとほぼ同じサイズ感。逆に全幅ではイグニスの方が幅広。やはり室内空間を確保するためか、ソリオの方がイグニスよりホイールベースは長めに設計。

イグニスとソリオのどちらが見た目的に優れてるかは、それぞれの好みだと思うので割愛します。オフロードチックなホイールデザインなど、個人的にはイグニスをおすすめしたいと思います。





乗降性の良さは文句なくソリオがおすすめ


続いて乗降性の良さを比較したいと思います。

ニューモデル速報 2017年 コンパクトカーのすべて
再び冒頭の比較画像を貼っておくと、言うまでもなく乗降性の良さはスライドドアのソリオの方が一枚上手。イグニスの後部ドアはほぼ直角に開くので乗降性に優れてそうですが、開口部がスクエア型ではあるもののやや狭めか。

しかもイグニスはSUVだけあってヒップポイントも高い。だから基本的に乗降性に優れてるはずなんですが、前述のようにイグニスの全高は1.6メートルもないため、どうしても身長が少しでも高いとしゃがんで乗り降りする必要が出て来るのが難。

またステップ高を比較してもイグニスの方が+15mmほど高いなど、やはり乗降性の良さはソリオに軍配が上がると結論づけます。





インパネ内装の質感比較


続いて内装インパネの質感などの比較。

イグニス ソリオ 内装インパネ 比較画像
上がイグニス、下がソリオ
どちらもAセグメントカーとしては内装の質感は高め。ステアリングのデザインも一昔前のスズキ車と比較すると、随分質感が上がった印象を受けます。昔はもっと軽自動車感があったような気が。

イグニスの内装はシンプルかつオシャレ。トヨタ・シエンタと比較しても遜色ないか。センターコンソールあたりのオレンジの差し色が効いてます。またイグニスはオプションでダッシュボードも車体カラーと同系色のオレンジやブルーに塗り替えることができるので、更に質感が上がるのでおすすめ。

強いて言えば、ナビパネルが少し浮いてる感があります。ステアリングもイグニス専用のデザインに仕上げても良かったのかも知れない。

下のソリオの内装はエアコンの吹き出し口を縦向きに設定するなど、意外と先進的。センターメーターを採用してるのが特徴で、本来はメータがある箇所が収納ケースになってる。他にも小物収納収納ボックスが多いなど実用面でも優れてます。強いて言えば、シフトレバーあたりがさも軽自動車を彷彿とさせるのが残念。

内装の質感の高さは甲乙つけがたいですが、デザインならイグニス、実用性ならソリオといったところか。




室内の広さはやはりソリオがおすすめだが…


続いては室内の広さの比較。

イグニス ソリオ 室内の広さ 比較画像
ニューモデル速報 2017年 コンパクトカーのすべて
前席の運転席を比較すると、さすがに頭上空間はソリオが圧倒してますが、意外とそこまで大きな違いはなさそう。どちらもシートリフターやチルトステアリング機能が採用されているので、大柄の男性でもそこまで窮屈感は感じさせないか。

逆に後席空間はソリオがやはり圧倒的に広い。画像からも分かりますが、どんだけコブシ分の空間が余ってんねんという。記事ではソリオの室内空間を「ハイト系ミニバンを思わせる抜群の広さ」と評価されてるのもうなずけます。

ただイグニスはイグニスで後席空間は十分広い。女性が乗り込んだ場合、コブシ3個4個分ぐらいは確保されてます。頭上空間に関しても、ハイト系軽自動車並には確保されてるのではないか。

下手すりゃ、イグニスより更に車体が大きいアクアやデミオの方が後席空間は狭いかも知れない。あくまでソリオの室内が圧倒的に広いってだけで、イグニスは趣味性の高いAセグメントカーとして十分優秀と言えます。ただしさすがにイグニスで5人乗りは難しそう。





運転のしやすさはイグニスがおすすめだが…


続いて運転のしやすさ。

先程比較しましたが、ホイールベースはソリオの方が長い。そのため小回りのしやすさを表す最小回転半径はイグニスが4.7メートルに対して、ソリオは4.8メートルある。だからイグニスの方が基本的に小回りがききます。

ただソリオはイグニスより全幅が4cm程度細く、フロントガラスや三角窓もイグニスよりかなり大きい。他にもミドルクラスミニバン並みにアイポイントの高さなど、ソリオは見晴らしや視界性に優れてる

だから基本的にイグニスの方が運転しやすいと思いますが、実は狭い裏路地を走行する場合や、運転が苦手な方ほどソリオの方が運転しやすいのかも知れない。




走りや加速性能の良さはイグニスがおすすめ


続いて走りの良さを比較。

マガジンX11月号
ソリオもイグニスも同じ1.2Lエンジンを搭載してます。ダイハツのデータではありますが、このエンジンの加速力はフィットやフリードと肉薄し、シエンタやポルテを上回ってることが分かります。

イグニスとソリオの車重差70kgを考えると、やはりイグニスの方が走りの点で優れてると評価できます。イグニスに至っては、フィットあたりを凌駕してるのではないか。

ただ、これはあくまでマイルドハイブリッドエンジンの話。ソリオは2016年11月に完全にフルハイブリッド化したモデルを新たに発売。このソリオハイブリッドの試乗評価がなかなか上々らしい。

いずれイグニスもフルハイブリッド化されると思いますが、この比較記事を書いてる段階ではまだ未搭載なので、あくまでマイルドハイブリッド同士で比較するとイグニスの走りの方がおすすめです。





荷室の使い勝手の良さはソリオがおすすめ


ラストは荷室の広さや使い勝手の比較。

イグニス ソリオ 荷室ラゲッジ空間 比較画像
ニューモデル速報 2017年 コンパクトカーのすべて
結論から書くと、やはり荷室の広さではソリオに軍配が上がります。イグニスとソリオは同じプラットフォームを採用してるにも関わらず、後席シートが通常時でも荷室の奥行きは両者で3.5cmほどの違いがあります。

また後席シートをフルフラットに折りたたんだ状態だと、奥行きは更に広がって差が10cmほど生まれる。荷室というか、室内の高さに至っては20cmほどの差。やはりソリオの室内の広さは圧倒的。

ただ荷物の積載性を考えるときに無視できないのが、リアゲートの高さ。そこで改めて冒頭に貼った画像を再確認しておくと、リアゲートを開いた状態だとどちらも同じ1830mmの高さ。荷物の積載性では意外とイグニスもソリオも大差はないと言えます。


1830mmという高さはフィットやノート、デミオ並。逆にソリオは全高が高いからこそ、ちょうどいい高さに収まってる。そう考えたらソリオの荷室の使い勝手の良さが更に際立ちます。

以上、新型イグニスと新型ソリオの徹底比較記事でした。ちなみに「イグニス vs パッソ」や「ソリオ vs タンク・ルーミー」も既に比較済みなので興味がある方は是非あとで御覧ください。

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