2016年10月25日火曜日

【2018】新型インプレッサ vs ゴルフ 徹底比較 Cセグメント最強はどっちだ!?

2016年10月にスバル新型インプレッサが5年ぶりにフルモデルチェンジ。新型プラットフォームを採用するなどして大幅に刷新。新型インプレッサの試乗記事を読んでもまさに絶賛の嵐で、先代インプレッサからかなり進化したことが伺えます。

新型インプレッサ VS ゴルフ 比較
ベストカー10月26日号
そこで気になるのが同じCセグメントカーであるフォルクスワーゲン・ゴルフの存在。ゴルフと言えば外車・国産車に関わらず、Cセグメントカーのベンチマーカーとして知られています。

そこでベストカーさんの記事を参考に新型インプレッサとゴルフの違いを比較してみました。果たしてスバル新型インプレッサはどこまでゴルフに肉薄することはできたのか?もしかするとインプレッサはゴルフを追い抜くことができたんでしょうか?



キングダム』や『ゴールデンカムイ』といった漫画のレビューも書いてるんですが、一度ぐらいでいいから盛大に「バズる」という経験を体験してみたいなと思ったり思わなかったり。新型インプレッサとゴルフの比較記事もアクセス10万ぐらい超えないかしら…はぁ(笑)




インプレッサとゴルフの車体サイズを比較してみる

まずは車体サイズや基本的なスペックを比較してみたいと思います。

新型インプレッサは4460×1775×1480mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは2635mm。ゴルフは4265×1800×1460mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは2670mm。どっちも3ナンバー車ですが、ゴルフの全長が意外と短め。

新型インプレッサは2016年秋のフルモデルチェンジで、車体がサイズアップしたこともあって更にゴルフとの体格差が生まれました。ただ依然としてゴルフの方が全幅があるので、そのことが室内の広さにどう影響してくるのか。

【スポンサーリンク】




室内の広さは新型インプレッサがおすすめ


ということで続いては室内の広さを比較してみたいと思います。結論から書いておくと、やはり新型インプレッサの方が室内は広いです。

具体的に先代インプレッサと後席スペースを比較してみると、新型インプレッサはヘッドルーム(シート座面から天井までの距離)が+10mm、レッグスペースが+26mm拡大。足元スペースも前席が+9mm、後席が+36mmも拡大しているんだそう。

新型インプレッサ VS ゴルフ 室内の広さ 比較
上が新型インプレッサ、下がゴルフ
画像で比較してみると、明らかに新型インプレッサの室内の方が広いと実感できてしまうレベル。およそ後席スペースは5cm~8cm以上の差はありそう。5人乗車に限定するとゴルフに若干分がありそうですが、それでも基本的には新型インプレッサの方が広いと言って良さそうです。

【スポンサーリンク】




内装や質感の高さも新型インプレッサがおすすめ?


室内をチェックしたので続いては「内装の質感」を比較してみたいと思います。

新型インプレッサ VS ゴルフ 内装の質感 比較
上が新型インプレッサ、下がゴルフ
質感を評価するのは主観によるものが多いので一概には言えませんが、どちらともCセグメントのベンチマーカーとしては必要十分な質感を誇っていると言えます。

上の新型インプレッサはナビ周りが先進的な雰囲気を醸し出していて、カーボン調のドアハンドルなどもはや新型インプレッサはスバル車ではないと言っても良さそうか。立体感あるメインモチーフと細部まで作り込まれたディテール(シボ加工されたダッシュボードや斜めに入ったシルバーのステッチなど)と対比コントラストが見事。

新型インプレッサに対して「レガシィクラスの1クラス上のDセグメントのコンセプトをそのまま落とし込んだ」とスバルが自負されているのも頷けます。要所要所の小洒落た演出は外車・輸入車のそれを彷彿とさせてくれます。

一方、ゴルフはゴルフでダッシュボードのシボ加工など質感は高め。ドアも重厚であり「音の質感」という点でも評価できます。本革シートも座り心地や乗り心地が良さそうですが、残念ながら+27万円のオプション装備。デザインもオーソドックスといえばオーソドックス。

後述する価格差などを考慮すると、内装の質感では新型インプレッサにやや分があるのかなーと思います。

【スポンサーリンク】




加速性能・走りの良さはどっちも同じ?


エクステリアやインテリアを比較したので、やはり車好きが知りたい「走りや加速性能」について見ていきたいと思います。まずは両者のエンジンスペックをおさらい。

新型インプレッサの1.6L水平対向4気筒エンジンは最高出力が85kW(115PS)/6200rpm、最大トルクが148Nm(15.1kgm)/3600rpm2.0L水平対向4気筒は最高出力が113kW(154PS)/6000rpm、最大トルクが196Nm(20.0kgm)/4000rpm

一方、ゴルフはダウンサイジングターボエンジンを採用していて、いわゆるフラットトルクと呼ばれる加速感ある走りが特徴。主に売れ筋のエンジンを見ていきたいと思います。

ゴルフの1.2L直4ターボエンジンが77kW(105PS)/4500~5500rpm、最大トルクが175Nm(17.8kgm)/1400~4000rpm1.4Lターボエンジンが103kW(140PS)/4500~6000rpm、最大トルクが250Nm(25.5kgm)/1500~3500rpm

だから数字だけ比較すると、排気量に差はあるもののほぼ同じぐらいのパワー感。またお互いに車重は1300kg台前後と少し新型インプレッサが重い程度と、やはり違いや差は少ないです。

ただ結論から書いておくと、ベストカーさんの比較では「新型インプレッサの方が好印象の走り」だったとのこと。ゴルフはフラットトルクではあるものの排気量の少なさからパワー感が欠けるらしく、どうしてもアクセルを踏み込まないと加速しないとのこと。

インプレッサの新型FB20エンジンは、なめらかなスムーズ感がある加速感で雑味がない吹け上がりが心地良い。先代FB20エンジンは「ミャーンと嫌だ回りたくない」って感じで回り出してた。変速機のCVTもオートステップ変速の制御が良くなったことで、ドライバーとの感覚のズレも改善されてる。

新型インプレッサの試乗記事でも詳しく書いてますが、走りの面でかなり実力が向上している模様。でもゴルフの変速機の7速DSGはダイレクト感が素晴らしい。エンジンや加速感では新型インプレッサでは負けてるものの、トータルの走りではどっこいどっこいと言えます。


【スポンサーリンク】



運転のしやすさや操舵性などインプもゴルフも五分五分


走りを比較したので、続いては運転のしやすさや操舵性を見たいと思います。

試乗記事でも触れましたが、新型インプレッサはボディー剛性が格段にアップ。「日本車が超えられない欧州車の特徴」を打破することに成功して、ゴルフとボディー剛性は肉薄。むしろコーナリング時の車体の安定感は新型インプレッサの方が上回る。それだけ直進安定性にも優れてる証拠。

新型インプレッサのサスペンションも全然バタつかない。ハンドルを切ってもボディーがねじれない分だけ、ダイレクトにサスペンションからの入力が伝わってくる。それだけハンドルを切った瞬間に素直にスッと車体が曲がり出し、その立ち上がりの良さは気持ちいい。先代インプはハンドルを切ってから反応するまで時間差があり、更にボディーが一旦受け止めてから反応するため二重の遅れを感じたものの、それが新型インプでは改善されている。

特にアクティブトルクベクタリング付きの18インチタイヤモデルの応答性は優れていて、ベストカーさんの比較記事では「STIが入らなくても大丈夫なぐらい戦闘力が高い」と新型インプレッサを評価。

それでもフォルクスワーゲン・ゴルフが大きく見劣りすることはなく、発売された時期を考慮すれば「五分五分」と評価していいのではないか。

【スポンサーリンク】




乗り心地の良さはインプもゴルフも優秀


走りや操舵性を見たので、続いては乗り心地の良さを比較したいと思います。結論から書くと、新型インプレッサもゴルフもほぼ同じぐらい乗り心地が良い

まずゴルフは路面の小さい凹凸には反応せず、ずっとフラットアンドライドに走行してくれる。Cセグメントを代表するベンチマーカーだけあって完成度が高く、乗り心地はまさにクラストップクラスに上質。

一方、新型インプレッサは「重箱の隅をつつくように弱点を探したが見当たらない」とのこと。ゴルフと同様に路面の小さな凹凸でも衝撃が伝わることは少なく、新型インプレッサを乗った瞬間にタイヤと路面の間に「絨毯(じゅうたん)」があるように錯覚させられる。

それだけアクセルやハンドルの入力をしても最初にそれが吸収してくれるので、まるで高級車に乗っている感じ。まさに「フライングカーペットに乗ったF1マシーン」と比較記事では新型インプレッサの乗り心地を表現しています。

新型インプレッサではリヤスタビライザーを車体に直接取り付けたことで、かなりロール感が半減してる。そのことが前述のコーナリング性能の高さにも寄与してるんだと思いますが、特にトルクベクタリング付きの18インチタイヤグレードはかなりGがかかってしまうコーナーでもインを向いてくれるのが奏功。

ただ内装の質感が高かったインプレッサですが、シートの形状や乗り心地で比較するとまだまだゴルフの方に分があるという意見もあります。長距離ドライブで比較するとホールド性の高いゴルフがやや有利という側面も。

【スポンサーリンク】




維持費や税金面では実はゴルフがおすすめ?


輸入車・外車で気になるのがやはり維持費。ただエコカー減税で比較すると、実はゴルフが有利。

新型インプレッサは自動車取得税20%、自動車重量税が25%減税。一方ゴルフは取得税が60%、重量税が50%減税されます。ここはダウンサイジングターボのメリットと言えます。

実燃費はそこまで差が生まれないと思いますが、カタログ燃費はゴルフの方が2~3km/Lほど上回ってる。ゴルフは外車ではあるものの車検代で大きな違いは出ないと思うので、やはり維持費の点ではゴルフが有利だと結論付けてみます。




価格やコスパでは新型インプレッサがおすすめ


維持費を見たので、ラストは価格とコスパを比較したい思います。今更ですがどっちともFF車です。またインプレッサはセダンタイプの「G4」もワゴンタイプの「スポーツ」も同価格帯です。

まず新型インプレッサは「1.6i-L」の価格は2WDが192万円、4WDが214万円。「2.0i-L」の価格は2WDが216万円、4WDが238万円。「2.0i-S」の価格は2WDが237万円、4WDが259万円。

「2.0i-L」と「2.0i-S」の違いは、アルミホイールが17インチを履くか18インチを履くかの違い。またステアリング連動ヘッドランプ(AFS)とアクティブトルクベクタリングの有無。だから先程新型インプレッサが高評価を受けていたのは、主に上級グレードの「2.0i-S」。

一方、ゴルフの価格。1.2Lターボエンジンを搭載した「TSIトレンドライン」の価格が250万円「TSIコンフォートライン」の価格が280万円。1.4Lターボエンジンを搭載した「TSIハイライン」の価格が329万円になります。

ゴルフのグレードの違いは、タイヤのインチ数が15インチから17インチまで段階的にアップしていきます。どのグレードも自動ブレーキを標準搭載されるものの性能差があり、車線逸脱を防止するレーンキープアシスト機能はコンフォートラインから。ハイラインの自動ブレーキは後方へも対応。他にもLEDヘッドランプの有無などになります。

結論から書くと、やはり新型インプレッサのコスパの高さが際立ちます。何故なら自動ブレーキ「EyeSight3」と歩行者エアバッグが標準搭載されているから。ゴルフも自動ブレーキが標準搭載されているものの、車線逸脱防止機能は廉価グレードには付かないなど全体的に性能面で見劣りします。

また歩行者エアバッグは国産車に限らず、現地店では輸入車でもボルボV40などかなり限られるのも大きい。AFSが標準装備されてるインプレッサ「2.0i-S」の価格は237万円にも関わらず、ゴルフの最廉価グレードは250万円もする。

新型インプレッサは先代比で価格は+10万円ほど割高になっているものの、これらの装備が標準で付いてくるんだから十分すぎるほどお得。新型インプレッサは安全性能の高さやコスパの高さが群を抜いてるカタチ。国産車と輸入車を単純に比較するのもやや乱暴ですが。

【スポンサーリンク】



新型インプレッサと新型ゴルフの違い比較まとめ(口コミ評価評判)


以上、スバル新型インプレッサとフォルクスワーゲン新型ゴルフの徹底比較まとめでした。

新型インプレッサとゴルフの違いをまとめると、ゴルフがどうこう以前にまず新型インプレッサの商品力の高さが際立ちます。ゴルフを買いたい人がインプレッサと悩んでるとは思いませんが、それでもゴルフの存在が霞むぐらいに進化。内外装の安っぽさなどが見事に払拭されてる。

また剛性感や走行性能、操舵性や乗り心地、その全てにおいて新型インプレッサはゴルフと肉薄。むしろゴルフより優れている部分もあるなど、先程も書きましたがベストカーの比較記事では「日本車が超えられなかった欧州車の壁を超えた」とインプレッサが評価されてる。

輸入車マニアの方も一度は、国産車の底力を見せつけてくれた新型インプレッサとゴルフを比較してみる価値は大アリでしょう。ということで、最強Cセグメントカーは新型インプレッサを個人的におすすめしたいと思います。

【スポンサーリンク】