ニューモデルマガジンX2月号 |
水平6気筒から4気筒へダウンサイジング
現行ケイマンのエンジンラインナップは水平6気筒(NA)ですが、新型ケイマンでは水平4気筒(ターボ)にダウンサイジングされます。2気筒があったスペースにターボチャージャーが配置される模様。いわゆる「NA フラット6」から「ターボ フラット4」へと変貌を遂げます。更に詳しく排気量を見てみると、今回のマイナーチェンジで1.6L、2.0L、2.5Lまで下がります。現行ケイマンの排気量が2.7L、3.4L、3.8Lでしたので大幅ダウンと表現してもいいかも。ただエンジンスペック自体はかなりパワーアップします。
2.0L 水平4気筒エンジンは、最高出力が300PS、最大トルクが350 N・m(35.7kgm)。0-100 km/h 加速が5.5秒。2.5L 水平4気筒は最高出力が360PS、最大トルクが400 N・m(40.8kgm)。0-100 km/h 加速が5.0秒。
しかも100kmあたり1Lほどガソリン消費が低減されますので、新型ケイマンでは燃費面も多少は期待できます。
ポルシェの水平4気筒エンジンの開発は古くて、1957年に登場したポルシェ・718まで遡るらしい。現在でもモータースポーツレースでも活躍するなど前述のマカンも然り、スペックや信頼性という点では問題なさそうです。
718ケイマンに改名へ
そしてコチラもポルシェから公式でアナウンスされてますが、ケイマンは今年のマイナーチェンジから「718ケイマン」に改名されます。ケイマンSは「718ケイマンS」ってこと。ちなみに718の由来はかつて活躍したミッドシップレーシングカー「718 RSK スパイダー」から来てるそう。ベストカー1月26日号 |
どうやらポルシェ的には、ケイマンとボクスターは911シリーズのようなブランド展開をこれから図っていく模様。現在は「ケイマン>>ボクスター」という位置付けですが、今回のマイナーチェンジからは「ボクスター>>ケイマン」という関係性に変わっていく予定。
だから前述のエンジンスペック情報は718ボクスターのものなので、718ケイマンのエンジンスペックは多少悪化させてくる可能性は高そう。300馬力は超えない?でも新型718ボクスターの車重は1400kgを超えてくるそうですが、一般的にクーペの方が軽いので加速性能という点では大差は生まれないかも。
おそらく価格設定も変更されて、現在はケイマンの方が少しだけ割高っぽいですが、今後はポルシェ・ボクスターの方が割高に設定されます。でもネット上では「新型718ケイマンの価格帯が下がるので大歓迎」という声がありましたが、あくまで新型718ボクスターの価格をアップさせるだけだと思うので、新型718ケイマンの価格がグッと下がるかは不明。
前述のダウンサイジングの件は新興国市場も意識した展開ですので、新型ケイマンの価格が下がる可能性はありますが、新型718ケイマンとボクスターには振動対策として車体の4箇所にアクティブエンジンマウントを採用するなど価格が下がる要素があるかは微妙か。
フェイスリフトの変更点
新型ケイマン…もとい718ケイマンがマイナーチェンジで見た目がどう変化するのか?ニューモデルマガジンX2月号 |
その他も細かいブラッシュアップがありそうですが、デトロイトモーターショーではやはり出品されてませんでしたので、新型718ケイマン or 718ボクスターのお披露目は3月のジュネーブモーターショーあたりになりそうです。
2015年のアメリカ新車販売では、ポルシェ全体では好調だったようですが、ボクスターとケイマンはあまり奮わなかった模様。今回のマイナーチェンジでどこまで販売台数を伸ばすんでしょうか?はてさて。
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