ベストカー2月10日号 池之平昌信 |
そこで新型CX5の試乗インプレッションについて、各自動車雑誌さんからテキトーに役立ちそうな情報をかいつまんでまとめてみました。
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新型CX5の内装インテリアは欧州プレミア並の質感
まずは改めて新型CX5の内装をチェックしておきたいと思います。
ベストカー2月10日号 池之平昌信 |
「欧州プレミア級の内装」と見出しに踊っていることからも、新型CX5の水平を基調とした統一感ある内装デザインは質感が高い。確かに助手席前のデザインも含めて、先代CX5と比較するとゴチャゴチャ感が無くなりました。
ナビは先代CX5ではビルトインタイプだったものを新型では独立させて、ダッシュボードの高さを抑制したことで新型CX5では見晴らしや開放感も向上。他にもAピラーが35mmほど後退し、フロントガラスの視界性が向上リアドアウィンドーもピラーが廃止されたので、新型CX5は後方視界性も向上してる。
新型CX-5のデザインはクーペ感が増したことによるデメリットも心配でしたが、それでも実用性という点で退化することはなくむしろ正常進化を遂げている。
マツダ車というかかつての日本車全般で言えたのかも知れませんが、これで新型CX-5の内装やインパネは「オーソドックスでつまらない」といった評価も減るでしょう。新型CX5の内装面については更に言葉であれこれ説明することもできますが、満点評価な質感を体感するには実際に試乗してみるのが早いでしょう。
新型CX5の価格は多少値上がりしてるものの、この内装の質感を考えると問題ナッシング。しかもフルモデルチェンジから、CX5は電動パーキングブレーキにオートホールド機構が備わり、オートクルーズコントロールも全車速に対応。アダプティブLEDヘッドライトも採用されるなど、多少の値上がりこそしましたが十分すぎるほどのお釣りが来ると言えるでしょう。
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新型CX5のドライビングポジションは悪化してないのか?
ただ気になるのはデザインを重視した余り、実用性をそこなってることはないのか。家電製品などでも言えますが、見た目はカッコ良くなったけど使い勝手が悪くなるなんてパターンも世の中には少なくありません。それは新型CX-5ではどうなのか?
driver2月号 |
前述の画像も参考にしていただくとして、一方でセンターコンソールの位置が新型CX-5では60mmほど高くなった。それだけステアリングとシフトレバーの距離が近くなったことで、更にスポーティーなシフト操作が可能になるなど進化してる。
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新型CX-5の乗り心地(試乗)
内装の評価を確認したので、続いては新型CX-5の乗り心地。インパネ周りの質感は高まってますが、シートの形状は変化してないように思えます。
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実は新型CX-5では新開発の高減衰ウレタンが採用されたことで、ドライバーの運転姿勢をしっかりホールドしてくれる。しかも前席だけではなく、新型CX-5は後席でもその素材を採用したことで全席で乗り心地が良好。
当然サスペンションといった足回りが改良されて、新型CX-5は車体全体の剛性感が高められてる。具体的にはフロントサスペンションはダンパー径が拡大。また液体封入式のブッシュを採用したことで、微細な振動も余裕で吸収してくれる。そのことで路面の大きな凹凸を吸収し、「不快な突き上げやショック」を感じることは少ない。
ディーゼルモデルの新型CX-5は、低剛性のロックアップダンパーを採用したことで静粛性もアップ。+40kgの車重増も新型CX5の乗り心地の重厚感に寄与してる。
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ディーゼルエンジンは静かに大きく進化
新型CX-5は2.2Lディーゼルターボエンジンが進化。具体的にはアクセラやアテンザで既に導入されてる「ディーゼルエンジン精密過給制御」を採用。アクセルを踏み込む度合いで加速度を使い分けるという仕組み。
そのことで新型CX-5では「わずかな踏み込み量からリニアで扱いやすい加速が得られる」ようになり、先代CX-5よりも低回転域でのドライバビリティが向上。低速トルクがディーゼルターボの大きな売りですから、そこの加速感が自然に扱えるようになったのは大きい。
また既に他のマツダ車に採用されている「ナチュラルサウンドスムーザー」を搭載することで、「アイドリングから発進加速に至るディーゼル特有のノック音と振動が見違えるほど低減」してるとのこと。具体的には周波数3.5kHz程度のノック音を軽減しているそうですが、マガジンXさんの試乗記事では「アイドリング状態でも先代CX5より静か」になったと評価されてます。
ただ基本的に大きな変更点がなかったガソリンエンジンでも、ピストン下部の形状などを変更することでフリクション(摩擦)が低減されてる。2.5Lエンジンでは高周波ノイズを程よく低減させたことでスポーティーなサウンド感を実現してる。
ちなみに2018年にフルモデルチェンジする新型アクセラでは、HCCIという新技術を搭載したガソリンエンジンをマツダが投入する予定。2018年2019年以降は次のモデルチェンジを待たずに、いずれ遅かれ早かれ新型CX5にも同じHCCI技術を搭載したガソリンエンジンに換装されるはず。
そもそも新型CX-5では車体全体で静粛性が高められていて、見た目の変更点こそ乏しかったものの、ワイパーの位置を見直すことで風切り音が減少させてる。他にもリアノイズを軽減させるため、床面ボードとサブトランクのスキマが詰められ、トノカバーとリアシートのスキマが縮小されてる。
天井トリムの厚みも肉厚にしてドアの開閉音の共鳴も抑制させるなど、とことん細かく手入れが施されていて、マツダ車はロードノイズや静粛性が弱点だったものの、低周波から高周波まで幅広いノイズに対応してくれてる。これはCX-9で実現させた静粛性に関する技術を、そのまま新型CX-5に投入したとのことですからさもありなん。
新型CX-5のFMC記事では「どの程度体感できるレベルか知りませんが」と書きましたが、真っ先に試乗された方の感想によれば十分体感できるほどの静粛性らしい。CX-5の内装は内外含めての質感の高さと言えそうです。
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新型CX-5は雪上試乗でも発揮する操舵性の高さ
ということでラストは新型CX-5の雪上試乗の評価。
ちなみに雪上で試乗したのはディーゼルのAWD(4WD)モデルだったそう。この「i-アクティブAWD」も2017年のFMCでかなり改良されてるそう。具体的にはリヤデフロックとパワーテイクオフの軸受部を全てボールベアリング化したことで、フリクションが30%ほど低減。結果、実用燃費が2%ほど向上しているらしい。
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既に他のマツダ車でも「Gベクタリングコントロール」は投入されているものの、あまり「体感できる?できない?」と自動車評論家の中でも評価は分かれてましたが、雪上だと悪条件が重なったことで、却って良くも悪くも「舞台裏で動いてるGVCの動作ぶりがうっすらと観察できる」らしい。
つまり雪上で優秀な走りを見せてくれる以上、オンロードの試乗でCX-5の評価が悪いはずがなかろうということ。特に今の季節、雪国の方にとっては「4WD+Gベクタリングコントロール」の組み合わせは安全面においても重宝しそうです。
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専門用語が多くて意味分からん感じですが、先代CX5では取り付け部分をラバーブッシュで止めてたのに対して、新型CX5ではボルトで直付けしたことでハンドル操作の伝達ロスが少なくなる。とりあえずピニオン式の方が緻密な制御が可能。既に新型CX5はACCが全車速で対応可能になったことをお伝えしましたが、これは将来的に自動運転を見越した対応でもあります。
他にも変速機の6速ATも一新され、ロックアップダンパーを採用することで変速制御がなめらかになってステアリングレスポンスを向上。Gベクタリングコントロールが前輪のグリップ力を高めることで、更にスムーズなコーナリングを実現。
ドライバーのインプット・入力に遅れることなく的確に挙動と現れることで、ムダなステアリング操作やペダル操作も減少。初代CX-5に残っていた荒削りな部分が取り除かれて、上質な走り味が抽出されたのが新型CX-5と言えます。
もしCX5を購入する予定がなくても、一度試乗するだけでも価値がありそうです。
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新型CX-5試乗の評価口コミ感想
以上、新型CX-5の試乗インプレッションをまとめてきたわけですが、CX-5に初めて採用された技術は乏しく、見た目の変化も少ないものの、今回のフルモデルチェンジで自動車としてかなり進化を遂げている模様。自動車雑誌・driverさんでは「もっとも進んだマツダ車」や「代替えをうながす進化ぶり」などと新型CX5を評価してるのもうなずけます。
どうしても人気車ほど大体な変化を加えることが難しく、FMCではキープコンセプトにとどまることも多いですが、新型CX5の試乗評価を見ていくと「キープコンセプトのあるべき進化」やその答えが読み取れる気がしました。
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