ザ・マイカー1月号 |
既にYouTubeなどでは試乗動画も公開されてますが、そこで今回は発売前のC-HRに関する試乗評価について一足早くまとめてみました。(11月26日:CHRの納期情報やベストカーの試乗情報など追記)
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C-HRとプリウスの違いとは?
ちなみにCHRはプリウスベースということですが、そもそも両者に違いはあるのか確認しておきたいと思います。
基本的にプリウスのプラットフォームを流してるものの、CHRではアンダーボディーにかさ上げ材が追加。CHRの全高が80mmほど高いこともあって、前席のヒップポイントも55mmほどアップされてます。それだけSUVテイストが増しただけではなく見晴らしも優れてる。
他にも後期型86に設定されたザックス製ダンパーは評判が良かったですが、このC-HRではまさかのザックス製ダンパーを全車標準装備。ターボの4WDモデルはリアフロアを中心に専用部品が採用されたり、前後スタビライザーもプリウスより大径化されてるなど、プリウスより走りにかなり割り振った性能強化がされています。そこら辺の乗り心地や静粛性に関するCHR試乗情報は後述。
他にも自動ブレーキ・セーフティーセンスPとサイドカーテンエアバッグが標準装備。上級グレードの「G」には斜め後ろを検知するBSMが標準装備するなど、CHRはかなり装備が充実してるお買い得モデルと言えそうです。
C-HRの面白い装備だと足元イルミネーションなんてのも発売されてます。夜間は良くも悪くも目立てそうです。ちょっと恥ずかしい気もしますが、ちょうどいい控えめなライティングといったところ。
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ハイブリッド版C-HRに4WDモデルがない理由
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この理由はCHRの開発チーフエンジニアの小西良樹という方によると、プリウスの4WD「E-Four」はあくまで後輪を小さいモーター(7馬力程度)で動かすだけ。あくまで目的は「補助」の域を出てない。
これだと「C-HRで求める走りが得られない」から設定しなかったんだそう。CHRという車名の由来から考えても、走りにこだわったSUVに中途半端なものは要らないのは頷けます。ただ逆にターボモデルが4WDのみの理由は不明。
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C-HRの車体デザインが独創的すぎる!
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この画像を見るとまさかの穴空きスポイラー。太陽光が見事に通り抜けてる。発想から半年以上かけて開発したそうですが、いやーぶっ飛んでる。軽量化という点でも多少は奏功してるか。
ちなみにC-HRのリアドアのハンドルはピラー近くに設置されてる。近々フルモデルチェンジするマーチやスイフトも同様ですが、ハンドルの持ち手部分が横でなく縦。ブラックアウト化されてる部分に巧妙に溶け込ませるなど、細かい部分でデザインに力が入れられてることが伺えます。
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CHRは内装の質感もヤバい!!
driver1月号 |
C-HRの内装デザインのテーマが「ダイヤモンド型」らしい。ドアトリムやエアコンの吹き出し口などヒシ形で統一されてることが分かります(画像をアップしてね)。他にもメーターなど室内に様々に散りばめられてて、その統一感が高級車そのものというか質感全体を高めてくれているのでしょう。
インパネ全体もドライバー側に向いてるので操作性がGood。ステアリングは凹凸感の少ない縫製が採用されて、握り心地は上質そのもの。CHRのシートの作りも立派で、シートのサイズは前後ともに欧州車に匹敵。シートが厚くなると自ずとニークリアランスなどは気になりますが、身長175cmの人が後席に乗っても握りこぶし大以上のスペースが確保されてる。
ただC-HRはデザイン性を重視してしまった結果、どうしてもリヤサイドウィンドウが小さめで、肩口が張り出した大きめシートで前方視界が遮られるので、driverで試乗した方によれば「閉所恐怖症の筆者にはくつろげそうにもない」とのこと。
ザ・マイカーの試乗でも同じような感想を持たれてて、荷室も床面が高いので容量が狭いことなども考えると「CHRはファミリーカーとしては微妙」とのこと。だからあくまで2~3人程度しか利用しないとハッキリ目的や用途を割り切ったコンパクトSUVと言えます。
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C-HRのターボモデルの試乗評価
ということでやや前置きが長くなりましたが、ここからが本題。新型C-HRに関する試乗インプレッションの感想や評価についてまとめたいと思います。まずオーリスに搭載されている1.2Lダウンサイジングターボ(4WD)の評価を見たいと思います。
ザ・マイカーさんの試乗ではやはり低速トルクの太いターボエンジンだけあって、「動き出しからグイグイ来るので低速時から扱いやすい」といった評価がされています。逆にターボエンジン特有のデメリットでもありますが、4000回転5000回転以降のパワー感に物足りなさはあるものの、CHRの車重1.5トン近い車重を考えると十分すぎるトルクを保持。
カートップさんでは「加速性能はHVモデルを上まわる」とのこと。C-HRの車重を見るとターボモデルの方が70kgほど軽量なことも奏功。特にC-HRのフロント周りが軽く感じられることでハンドリングも軽快。
このターボモデルには4WDしか設定されてないわけですが、それでも「ドライ路面での走行感覚はFF車と大差ない」とのこと。だから夏場でもヨユーで違和感なく乗りこなせるので、安心して雪国のドライバーさんもCHRを購入できるはず。
driverさんの試乗記事では、やはりオーリスと同じく加速の伸び感に欠けると批判してますが、それでもC-HRでは最終減速比がローギヤード化されているので「(オーリスより)車重が170kg増えたボディを上り勾配でもスポーティーに加速」させると最終的には好意的にCHRを評価されてます。
またザックス製ダンパーを「素晴らしい」と絶賛。「切り込んでもロールらしいロールを見せない」割に、「サスペンションは路面に対してフレキシブルに追従し続ける」とCHRが持つシャシー性能の高さを評価。
マガジンXさんではやはりターボ特有の吹き上がりの良さに言及してるんですが、個人的に興味がそそられたのが変速機の仕上がり。「CVTにありがちな間延び感はなく、有段ATに近い直結テイスト」と高評価。
ベストカーさんではプリウスの足回りはふにゃふにゃだったが、ザックス製ダンパーを組み合わせてきっちりセッティングしたことで「ビックリするぐらい正統派」とやはりCHRターボを高評価。ただカートップさんでは「足回りのしなやかさはHVが格段に上」だったらしい。
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C-HRのハイブリッドモデルの試乗評価
続いてプリウスと同じ1.8Lハイブリッドエンジン(2WD)を搭載したC-HRの試乗インプレッション。プリウスと比較してどういった評価がされているのか。
まずザ・マイカーさんの試乗。
時速100km/hのスキール音が鳴るかならないかの領域でも「直進安定性を維持し、そこからのステアリング操作にも的確に反応」する。「横Gのロール感が少ないのため、スポーティー感覚が高い」とのこと。「ブレーキングしながらステアリングをキルト軽いロールと共にスッとインを向く」。カートップさん曰く、FF特有の癖が少なく、ステアリングに忠実な回頭性を示してくれる。
前述のようにハイブリッド車のC-HRでは加速性能がやや劣るものの、遮音性が高くて車内は静か。ターボモデルのC-HRは4WD特有の微振動やロードノイズがややうるさめ。ハイブリッドモデルはせいぜい風切り音が気になる程度で、遮音性の優れた走りは質感が高い。
どうやらターボのCHRと比較してブイブイ飛ばす楽しさよりも、走りの軽快感や乗り心地の快適性が優先されている印象。ハイブリッド版のCHRはワインディングロードでも「ドライバーにとって気持の良い時間」を提供してくれるとのこと。
driverさんの試乗ではプリウスと同じパワートレインを採用してるものの、やはりローギヤード化されているなどレスポンス重視の専用チューニングのおかげで、プリウス以上にトルクの立ち上がりが鋭い。S-Tのターボ車と「甲乙つけがたい加速を楽しませる」とのこと。
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タイヤの違いによる操舵性や乗り心地の差
C-HRの操舵力はプリウス以上に電動パワーステアリングの仕上げが軽め。それ故に「急コーナーの継いだでも狙い通りのトレース性を保ち続ける」とdriverさんの試乗ではCHRを評価されてます。
じゃあターボ車とハイブリッド車で操舵性の違いがあるのかと言うと、スッキリ感では前述のハイブリッドモデルの方がやや勝るとのこと。
driverさんの試乗ではステアリングレスポンスやリニアリティが1ランク上に引き上げられ、「懐深い意のままの走りを堪能させる」くせに、それでも「乗り心地が損なわれた様子がほとんどない」とハイブリッド版のハンドリング性能をべた褒め。逆にガソリンターボ「S-T」に関しては「アンダーステアがハッキリ現れ、ロールも若干気になる」。
ただ注意したいのは、実はハイブリッドとターボの間で操縦性に大きな違いはないということ。何故ならハイブリッドとターボで履いてるタイヤが異なるから。その違いが試乗の評価でも明暗が分かれる結果に繋がる。
具体的に言うと、ハイブリッドの上級グレード「G」系が18インチタイヤを装着し、ガソリンターボの「S」系がSが17インチタイヤを装着。更に言うと17インチタイヤの銘柄はダンロップの「エナセーブEC300+」。一方、18インチタイヤはミシュランの「プライマシー3」。
つまり17インチタイヤは燃費性能を重視したエコタイヤ。CHRの市場でハンドリング性能や乗り心地に違いが生まれるのは、あくまでタイヤの差に過ぎないわけです。だからもし走りを重視してC-HRを購入するのであれば、ハイブリッドもターボモデルに限らず上級グレード「G(G-T)」をおすすめします。
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C-HRの剛性感の高さはゴルフだって上回るんだぜ
とにかくC-HRの乗り心地は悪くない。ザ・マイカーでは「乗り心地はかなり良い。テストコース上に設置された障害を乗り越えた際に感じたのは、強い入力をいなすのが早く、後席でもガツンと衝撃を感じない」とC-HRの乗り心地を評価されています。前述のシートの良さも貢献しているのでしょう。
ただCHRの乗り心地に一番貢献してるのが、何と言ってもシャシーやTNGAでもたらされたボディ剛性の高さ。
マガジンX11月号 |
マガジンX11月号 |
プリウスのTNGAもホメられてましたが、そのTNGAの良さを最大限引き出しているのがC-HRではなかろうか。
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新型C-HRの納期は4ヶ月5ヶ月待ちか?
まだ発売されてませんが人気が出そうなC-HR。既に受注も開始していますが、やはり気になるのは納期。
ベストカー12月26日号 |
C-HRの価格帯やジャンルを考えると販売台数は1万台2万台を超えるとは思えないので、予定していた生産台数が少なかったのかも。トヨタの公式サイトではリアルタイムで納期情報が更新されることが多いので、最新の納期情報はそちらでチェックしてみて下さい。
あとC-HRの受注状況を詳しく見ると、ガソリンターボよりハイブリッド車の方が人気らしい。そのためガソリンターボよりハイブリッド車の納期は更に1ヶ月遅れているとのこと。
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新型CHR試乗の感想口コミまとめ
CHRの試乗インプレッションをまとめると、オーリスには用意されているパドルシフトがないことに対する操作性の不満もありましたが、概ね高評価。driverの試乗では「日本車のクロスオーバーで間違いなくトップレベル」であり、「ハンドリングと乗り心地のバランスはヴェゼルより明らかにハイレベル」とのこと。
まさに「シャシーの素晴らしさが光る」という表現は言い得て妙であり、かなり絶賛なC-HRの試乗インプレッション記事でした。SUVだけあってアイポイントが高いので前方視界性に優れてるにも関わらず、車高の高さを感じさせないハンドリングなど、C-HRは走ってて非常に楽しそうなクルマ。いずれC-HRの実燃費についても、またコチラの試乗記事で追記したいと思います。
既に何度か説明しましたが、C-HRにはヴェゼルに続いて電動パーキングブレーキやザックス製ダンパーを採用してる。他にも全車で自動ブレーキ・セーフティーセンスPとサイドカーテンエアバッグを標準装備するなど、C-HRはクルマそのものの商品力も高い。
どちらも乗り心地やボディ剛性は高い分だけ迷いますが、もし自分がC-HRを購入するなら、ハイブリッドモデルの上級グレード「G」。価格こそ割高ですが、結果的に実燃費面やエコカー減税でそこそこ相殺されるはず。加速性能はターボのC-HRより劣るものの、18インチタイヤがもたらすレスポンス重視の走りを選びたい。
だからC-HRの選び方があるとしたら「2WD(HV)か4WD(ターボ)」か「17インチタイヤ(標準グレード)か18インチタイヤ(上級グレード)」か、この4パターンの中から選べばいいと思えば分かりやすい気がします。
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