マガジンX12月号 |
そこで2018年に復活する予定の、今後のBMWのフラッグシップクーペとなる予定の「新型8シリーズ」について最新情報をまとめてみました。お金持ちの方々がウォーミングアップしている光景が思い浮かびます。
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そもそも8シリーズとは何やねん?
まずBMW・8シリーズについて簡単におさらいしておきたいと思います。Wikipe |
画像からも分かりますが、8シリーズは2+2シーター。リアスペースが極めて狭いなど実用性なんてお構いなし。あくまでブイブイ走らせるためだけのスポーツクーペ。ちなみに当時の8シリーズのライバルはメルセデスベンツのSEC(C126)やCL(C140)といったメンツがあげられます。
この8シリーズには5.0L V12気筒エンジンを搭載。当然そこまで気筒数が増えるといくらV型エンジンとは言え、かなりのスペースが必要になります。
だから8シリーズに限った話でもないんでしょうが、当時の超高級スポーツカーやスポーツクーペの皆フロントノーズが極端に長かったのもそれが理由。意図的にデザインしてるのかと思いきや、単なる「機能美」だったらしい。
ただV12気筒エンジンは故障が多く、最新の高性能V8エンジンが開発されたことで、V12エンジンの消滅と共にBMW・8シリーズは1999年にひっそりと短い生涯を終えました。だから8シリーズが販売されていた期間は10年ちょっとしかなかったそう。
この8シリーズがいよいよ2018年についに復活します。
BMWの最大のラグジュアリークーペは現地点で6シリーズですから、一人でこれまでメルセデスベンツSクラスクーペやベントレー・コンチネンタルGTを相手にしていた。ただそれも2018年以降は8シリーズの登場でお役御免。きっと肩の荷が下りて今頃6シリーズもホッとしていることでありましょう(笑)
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8シリーズの車体サイズやスペックはどんなもん?
ということでここからが本題。まずは車体スペックを確認したいと思います。
新型8シリーズの車体サイズは5100×1950×1350mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは3050mm。初代8シリーズよりも全長で+32cm、全幅で+10cmほどのサイズアップ。ホイールベースでも35cmほど伸長してる。
8シリーズのサイズ感をBMW内で例えると、6シリーズグランクーペよりサイズが大きく、7シリーズよりも小さい。メルセデスベンツAMG S63クーペとほぼ同サイズぐらいになります。
だから初代は2+2シーターではあったものの、新型8シリーズではフル4シーターのクーペに進化する模様。実用性という点でもそこまで苦になることはなさそうか。
マガジンX3月号 |
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見た目はピニンファリーナ・グランルッソ・クーペそのまま?
ということで再び新型8シリーズの見た目デザインを改めて確認するとこんな出で立ち。ファストバックスタイルが特徴的なラグジュアリークーペに仕上がっているらしい。新型8シリーズのリアを見るとこんな格好をしてますが、やはり偽装がテンコ盛りで一体どんなデザインか予想するのは大変そうです。
でも記事によると新型8シリーズは「ピニンファリーナ・グランルッソ・クーペ(Pininfarina Gran Lusso Coupe)」と似通ったデザインになるのではないかと言われています。確かに脳内で重ね合わせてみると、何となく瓜二つに見えてこなくはありません。
このピニンファリーナ・グランルッソ・クーペ(舌を噛みそう)は、BMWとピニンファリーナというイタリアの会社が共同開発。2013年にイタリアのクラシックカーの祭典(ペブルビーチ)で発表されました。
ピニンファリーナはフェラーリのデザインや受託生産している超高級車の開発を得意としているメーカーらしく、グランルッソクーペはラグジュアリーを更にラグジュアリーに進化させたモデルであり、まさに新型8シリーズに相応しいデザインと言えましょう。
このピニンファリーナ・グランルッソ・クーペの内装を見てみると、落ち着いた雰囲気の中にドッシリと構えた高級な雰囲気に思わずたじろいでしまいそうです。おそらく新型8シリーズの内装もグランルッソ・クーペに寄せていくとか寄せないとか。
当時からグランルッソ・クーペは新型8シリーズの後継車として相応しいのではないか、新型8シリーズがいよいよ復活する兆しではないか、などウワサがありましたが結果的にそれが事実となったカタチ。意外と新型車情報やフルモデルチェンジ情報では競馬予想屋並みの予想が当たってしまうから面白い。
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新型8シリーズのエンジンはやはりダウンサイジング?
続いては新型8シリーズの具体的なエンジンラインナップを確認したいと思います。前述のピニンファリーナ・グランルッソ・クーペのパワーユニットはV12気筒エンジンが搭載されてたんですが、果たして新型8シリーズでもV12気筒エンジンの復活なるか!?結論から書くとノー。新型8シリーズのエンジンラインナップは7シリーズに準拠されるためV12気筒エンジンは設定されません。つまりは8シリーズも時代の流れに合わせてダウンサイジング。そこで具体的に3つのエンジンを確認したいと思います。
◯3.0L直列6気筒ツインターボエンジン
最高出力…240kW(326PS)/5500rpm
最大トルク…450Nm(45.9kgm)/1380~5500rpm
カタログ燃費…12.2km/L
◯4.4L V型8気筒ターボエンジン
最高出力…330kW(450PS)/5500rpm
最大トルク…650Nm(66.3kgm)/1800~4500rpm
カタログ燃費…9.8km/L
カタログ燃費に関しては7シリーズの数字ですので、8シリーズのカタログ燃費がどうなるかは不明。でもBMWの他のシリーズを参考にすると、そこまで大きく上がることも下がることもなさそうな気はします。新型8シリーズの売れ筋は基本的にはV8エンジンか。
ちなみに海外では「3.0L直列6気筒ディーゼルターボエンジン」が用意されているものの、日本では現行7シリーズでもディーゼルターボエンジンは設定されてないことを考えると、現時点では新型8シリーズも追従してくると考えられます。
ただ2018年に7シリーズでもディーゼルが設定されていれば、新型8シリーズでもディーゼル化される可能性は大いにあります。
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プラグインハイブリッドシリーズ「iパフォーマンス」も設定
そして新型8シリーズのパワートレインで注目すべきは「プラグインハイブリッド」の設定。今年2016年のジュネーブモーターショーで発表されましたが、BMWは今後「iパフォーマンス」というプラグインハイブリッドシリーズを展開していくそう。
既にBMW7シリーズでは「740ei パフォーマンス」を展開。ここに新型8シリーズも追従してくると考えられ、その時の同じようなノリで「840ei パフォーマンス」というグレード名になる可能性がありそう。
そこで740eiの詳細なスペックを確認しておくと、2.0L直列4気筒ツインターボエンジン(258PS/400Nm)と電気モーター(113PS/250Nm)を組み合わせて、システム出力は合計で326PSと500Nmを発生するかなりパワフルな仕様。
また二酸化炭素排出量は50~51g。電気モーターのみでの走行は45km。EUの燃費モードでは50km/Lを達成する環境性能の高さも実現している。それは新型8シリーズのiパフォーマンスでも同様だと推察されます。
でもBMWには既にご存知のように、プラグインハイブリッド車「i8」がラインナップ済み。8シリーズの「8」を名乗っている割に、車格的には8シリーズなどよりもひと回り小さい。またパワーユニットも直列3気筒ターボエンジンとパワーダウン気味。もしかすると8シリーズの登場でi8が消滅する可能性も高い?
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8シリーズの頂点「M860i」とは?
ラストは8シリーズの頂点とされる「M860i」について説明したいと思います。BMWには頭文字に「M」が付いたグレードが各々のシリーズで展開されています。とにかくスポーティーなグレード。これは新型8シリーズでも同様に設定される。でもただでさえパワフルなクーペであろうと設定される8シリーズではどうなるのか?
やはりここでも8シリーズは7シリーズでも準拠しまして、「M760Li XDrive」(日本ではつい先日10月13日に前述の740eiと同時に発売)の6.6L V型12気筒ターボエンジンが「M860i」にも搭載されます。つまり先程V12エンジンは消滅したと書きましたが、この「M860i」で厳密には復活するカタチ。
しかしながらM760Liよりも更にパワフルにチューンナップされてます。
具体的にはM860iでは最高出力が600PS(5500rpm)から640PSに。最大トルクは81.6kgm(1500rpm)から85.0kgmまで引き上げられます。ざっくり5~10%ほどパワフルに仕上がっているっぽい。このことで8シリーズはライバルであるベントレー・コンチネンタルGTとほぼ肩を並べるカタチ。
ちなみに8シリーズとは関係ありませんが、メルセデスベンツAMG S65ロングは更に強力なエンジンを搭載してる。M860iと同じくV型12気筒エンジンを搭載してて、排気量は6.0Lとやや小さくなるものの、最高出力が630PS(463kW)で最大トルクが102.0kgm(1000Nm)。1000とか初めて見たわw
果たしてBMW新型8シリーズはメルセデスベンツSクラスを倒すことはできますでしょうか?
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