2017年7月13日木曜日

【2017】トヨタ新型カムリ 試乗インプレッションまとめ【感想評価】

トヨタ新型カムリがつい先日2017年7月10日にフルモデルチェンジを果たしました。

カムリと言えばアメリカ(北米)でトップクラスの販売台数を誇る人気セダン車。日本国内だとカムリの位置付けはプレミアムセダン車だと思いますが、それでもアメリカではわずか15年でカムリは1800万台を売り上げているそう。

確か任天堂のWii Uの累計販売個数が全世界で1400万台前後だったので、新型カムリはちょっとしたゲーム機本体より売れてる。

トヨタ新型カムリ 試乗インプレッションまとめ
そこで今回はトヨタ新型カムリの試乗インプレッションをまとめてみました。既に自動車雑誌さんでは先月から北米で新型カムリを試乗されていたらしく、そのレビューを参考にしたいと思います。

先代カムリは日本だと月販1000台もありませんでしたが、果たして新型カムリは売れるんでしょうか?高級セダン車の復権はあるのか?ちなみにあとで新型クラウン最新フルモデルチェンジ情報トヨタ新型スープラ最新情報ども参照。


新型カムリの内外装のチェック


最初は簡単にトヨタ新型カムリの内外装をチェックしたいと思います。

トヨタ新型カムリ 試乗 フロントマスク画像
トヨタ Instagram
まずフロントマスクに触れておくと、パット見のこのインパクト感にやはり圧倒されます。先代カムリもエアインテークがかなり巨大でしたが、新型カムリは更に拡大。下手したらレクサスのフロントグリルより強烈か。またヘッドライトが更に鋭さが増して、エンブレム付近のデザインは流行りのC-HRっぽいニオイもします。

トヨタ新型カムリ 試乗 サイド画像
トヨタ Instagram
ただ新型カムリを横から確認すると伸びやかなフォルムをしており、やはりスポーティーな出で立ちではありますが、先代カムリよりクーペ感が増した印象です。実際、新型カムリの車体スペックは全長と全幅が拡大し、全高が低くなっているそう。

トヨタ新型カムリ 試乗 リア画像
トヨタ Instagram
そこで新型カムリのリア画像を見てみると、やはり先代カムリと比べるとバックドアの面積が小さくなってて、トランクルームもプリッと引き上がってる感じがします。自動車雑誌さんの試乗記事では「筋肉質な造形美」「色気を感じさせる」と高評価。

だから新型カムリは癖があるっちゃ癖があるデザインではあるものの、全体的には良い意味でスポーティーにまとまってるのか。今貼った画像だと分かりませんが、ツートンカラー仕様のモデルもカムリには用意されてる模様。

ちなみに北米版カムリはデザインが違って、より「X感」が強い見た目に仕上がってます。いずれマークXがカムリに統一されるらしいので、日本でも北米版カムリの見た目を発売した方が…。



新型カムリの内装は質感アップ


続いては新型カムリの内装インパネ周りをざっくり確認したいと思います。

トヨタ新型カムリ 試乗 内装インパネ室内 画像
新型カムリは内装面も一新されてて、一段と質感がアップ。

例えばインパネ周りがドライバー側に向けて設計し直され、助手席と分かつように配されたメッキラインも思わず目が引きます。ステアリングスイッチ類は若干操作しづらいものの、全体的に操作性は増したか。

また新型カムリのシートは高級セダン車らしくサポート性がアップ。そしてヒップポイントがフロントシート側が約2cm、リアシートが約3cmほど引き下げられたことで室内空間も拡大。全高は低くなったものの、新型カムリの居住性という点でも一切マイナス面はなく、相変わらず高い居住性を誇っている模様。

この新型カムリの価格帯は330万~420万円超と、先代カムリから約7万円ほどの価格アップ。ただ先日、試乗レビューしたハリアーターボとほぼ同じぐらい。カムリはハイブリッド専売車であることを考えると、新型カムリは意外とお買い得価格であることに気付かされます。税負担が少ないアメリカでカムリが人気が出るのも頷けます。




新型カムリの加速は自然かつダイナミック


ということで本題。ここからは新型カムリの試乗感想をまとめたいと思います。冒頭でも書いたように、既に先月以前から北米版カムリを色んな自動車雑誌さんが試乗した評価を参考にしたいと思います。

まず新型カムリハイブリッドのエンジンスペックを確認しておくと、エンジンが176PS/22.4kgmを発生する2.5Lダイナミックフォースエンジンを搭載し、そこに118PS/20.6kgmを発生する電気モーターが組み合わされます。

先代と比較するとエンジンパワーが増してモーター出力が若干弱まっているっぽいですが、新型カムリのシステム合計出力は211馬力とやはり高出力。

新型カムリを試乗されたのがアメリカということで、高速道路(ハイウェイ)の制限速度が120km/h前後と日本より緩め。だから自動車のエンジン性能はそれなりに求められるものの、新型カムリは「わずかにペダルを踏み込んだだけで、アメリカン・ハイウェイの流れに用意に入り込める」と評価するのはベストカーさんの試乗。

そして加速フィールも実に自然。北米版カムリでも同様にハイブリッドモデルは変速機にCVT(電気式無段変速機)を採用。海外を筆頭に特にCVTの評判は良くないものの、ただカートップさんの試乗では「CVTの変速フィールが自然で、中速域の加速感が気持ちいい」との評価。

また「スロットルペダルの踏み込み具合に呼応して、ドライバーの意志に忠実に、いやそれ以上にダイナミックに、そして軽快に加速していく」と、新型カムリは幅広い速度域で実用的かつ快適な走りを提供してくれている模様。

前述のように新型カムリはアイポイントが下がってるため、前方視界性が更に改善するだけではなく走りもよりスポーティーなものに仕上がってるのも見過ごせません。



前後重量バランスの良さがもたらす安定した走り


この新型カムリには新たにTNGA向けプラットフォームが採用されたことが話題になりました。それだけ先代カムリと比べても車体の剛性感が高まった。乗り心地や走行安定性など、当然走りに良い影響を与えていないはずがない。

そして新型カムリで地味に注目したいのが前後重量バランス。今回のフルモデルチェンジで一から全てを作り直せたため、バッテリーの配置を自由に選択できた。結果、なんと新型カムリの前後重量配分はほぼ50:50の理想的なバランスに仕上がったそう。

そのことで新型カムリのステアリングフィールは「まさにドライバーズカー」と評価するのは、ベストカーさんの試乗。電動パワーステアリングの出来も素晴らしく、加速感と同様にドライバーの入力に応じて操舵がリニアに反応してくれる。アメリカカーオブザイヤーにも選ばれたフォルクスワーゲン・パサートを超えるほど。

当然クルマとしての基本性能の高さは、そのまま予防安全性能の高さにも好影響。新型カムリにはトヨタセーフティセンスPが標準装備されたんですが、そこにはACC(追従クルーズコントロール)機能がある。高速道路上で自動的にハンドル操作と速度操作を行ってくれるという代物。

言うまでもなく、それらは曲げる、走る、止まるという基本性能が低ければ意味をなさない。例えば車高が全然違うミニバン車とセダン車同士で想像してみると一目瞭然か。だから新型カムリは安全性という点でもおすすめかも知れません。



新型カムリの試乗評価・口コミレビューまとめ


以上、トヨタ新型カムリの試乗に関する感想評価まとめでした。

カートップさんの試乗では「これまで以上に走りの質を高めたクルマに出来上がっていた」と締めくくられているように、新型カムリでは先代以上に快適性も含めて高いレベルで実現されているようです。

先代カムリもそこまでゴリゴリにスポーティーなセダン車ではありませんでしたが、それでも今回のフルモデルチェンジで「高級ミドルセダン車」という地位を更に確固たるものにしたのではないか。

新型カムリは価格帯は同じくハイブリッド専売車のプリウスの価格から+70万円程度ですから決して庶民でも手が出ないレベルではない。クラウンよりブランド力こそ落ちるものの100~300万円ほどお安いことを考えたら、多少無理してでも新型カムリを購入する価値はありそう。

プリウスのSUV版であるC-HRが爆売れしてることを考えると、このカムリも価格帯的に人気が出てもおかしくないか。 クルマ好きなら一度はセダン車に乗っておきたいと思うので、もし購入を迷っていた方はババっと買っちゃえば良い気がします。

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