特に参考したくなる内容があったわけでもないですが、ネタとしては面白いので自分も記事化してみた。
ディーゼルエンジンに対する不信
昨年2015年に起きたフォルクスワーゲンを発端とするやらかし。これによってディーゼル自動車に対する見方が変わった可能性は否定できないでしょう。マツダの好調っぷりはディーゼルエンジンに代表するところがありました。最近でこそフォルクスワーゲンのネタは報道されませんが、これが間違いなく徐々にボディーブローのように効いているはず。
もちろん外車・輸入車を見ると、現在でもディーゼルエンジンモデルは次々と投入されています。代表的なメルセデスベンツやBMW、Audiだけではなく、ジャガーなども投入しました。
ただ輸入車の販売台数全体は知れているので、悪影響があったのかどうかがどうしても読みづらかった。でも販売台数が好調だったマツダだからこそ顕著に読み取れるぐらいの影響が出たと考えるのが自然でしょう。
値引きの渋さ
続いて値引き。これは国沢氏も指摘されていました。「ここにきてマツダは値引きを極端に絞ってきた」とのこと。ただ前々(とはいっても4・5年前)からマツダの値引きは渋かった。だから最近になって値引きが渋くなったのではなく、これまでの渋い値引きが徐々に悪影響として現れたと解釈するのが自然でしょう。
例えば大人気のCX-3などは割高感が強い。コンパクトSUVなのに最低でも260万円以上。もちろん昨年末にテコ入れが行われましたが、やはり価格の割高感を相殺するまでには至らない。そこへ来ての前述のディーゼル不正があったもんだから、販売不振が続くのも頷けます。
要するに、前々は「値引きが渋くても買われていた」のが、それが現在では「値引きが渋いと買いにくくなった」に変わった。その結果として、販売台数全体の伸び悩みとしても現れてるんだと思います。だからといって利益率を落としてまで値引きを拡充させるのも本末転倒なので、正直難しいところですが。
モデル末期に近い車種が多い
マツダの販売台数が急減したと言っても、あくまで「前年・前年度」と比較した上での話。こういう場合は前年がどうだったかによって、今年の動向の見方が大きく変わってきます。例えば、トヨタ・シエンタは昨年にフルモデルチェンジしたわけですが、前年比では800~1000%超えの月もありました。これはもちろんシエンタの今年の販売台数が好調ということもありますが、それだけモデル末期で前年が売れなさすぎたことも意味しています。トヨタ・プリウスも好例。
そこで現モデルが発売した時期を見てみると、アテンザは2012年11月、アクセラは2013年11月、CX-5は2012年2月と古い。ほぼモデル末期に差し掛かってると言ってもいいレベル。デミオですら2014年9月。もうすぐ消えるビアンテ、プレマシーあたりは言うまでもないでしょう。
だから、そういったモデルの古さがマツダ全体で伸び悩む背景としてありそうです。CX-4もいずれ日本へ導入されるでしょうが、現状としてはこれといった打開策がないのが実情か。
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