2015年10月16日金曜日

10万円台の激安中古車はおすすめできる?

「15年以上前の軽自動車やコンパクトカーが多いですね。年季が入っているので、車体のサビ、シートのタバコ跡、エアコンの臭いなど、不具合も少なくありません。しかし、走りはさすが日本車。車両状態も以前より良好になってきているようです。次の車検まで乗りつぶすつもりで買いましょう」
http://nikkan-spa.jp/937639
週刊スパの記事。自動車評論家のマリオ高野さんによると「激安中古車が買い」らしい。詳しくは割愛しますが、「規格外の安さなので満足度も高い」という結論でした。

ただ果たして、一般的に10~30万円前後の激安中古車はおすすめできるんでしょうか?個人的には「おすすめできない」という論点・結論で否定的な記事を書いてみたいと思います。

新車登録から13年以上経過したクルマは増税される

まず古いクルマに乗り続けるデメリットには「登録から13年以上経過した自動車は増税される」ことにあります。自動車雑誌でも「旧車マニアを冷遇する政府を許すな!」という記事をたまに見かけますが、通常かかる自動車税の1.2倍ほど負担が増加。

もちろん新しく中古車も同様に増税されます。もし中古車として販売し直せば登録年数がリセットされるんなら、法律の抜け穴もいいところですからね(笑)

故障しやすく維持費がかさむ

そして古い自動車は故障しやすい。走行すればするほどエンジンや車体は劣化するので、いくら前のオーナーがメンテンスをして大事に乗っていたとしても限度があります。

また最近でこそ自動車の燃費性能が格段にアップしてますが、15年以上前の自動車となってくると燃費性能は極端に悪い。

つまり激安中古車はいくら車体本体価格が格安だとしても、結果的に維持費がかかる。

パーツや部品交換も大変

まだ維持費がかかるだけだったらマシ。

例えば、旧車マニアと呼ばれる方々はお金のことよりも、まずは「この古い中古車が欲しい!乗りたい!」という愛着や執念が勝っていると思われます。自分で故障を修理できたり、車屋関係のお仕事に就いてる方も多そう。格安中古車を購入したとしても、特に支障はなさそうにも思えます。

ただ古いクルマは、その車体に使われる部品やパーツも古い。車の部品も当然新しいタイプに変更され、古い部品は自然と製造されなくなるのが一般的。ということは自動車の年式が古くなれば古くなるほど、修理に使える部品やパーツそのものが入手しづらくなる

要は、いくら格安中古車が規格外の安さだとしても、そもそも完全に修理修復できない可能性も高い。もし購入してから1週間後に故障してしまったら、それこそ泣くに泣けません。

まとめ

まとめに入ると記事でも書かれてますが、激安中古車は車両の条件がかなり限られます。「15年以上前の軽自動車・コンパクトカー」や「古めかしいセダン車」など、また「不人気車種ゆえに割安」ということも多々。

つまりいくら格安中古車だとしても、欲しくもないダサい中古車を買って満足できるのか。運転してて楽しくないor結果的に乗ることすらなくなるのであれば、この10~30万円というお金はまさに無駄。「次の車検まで乗りつぶすつもりで買う」という断固とした割り切りがなければ、後悔しかしないと思います。

まあ10万円20万円の中古車には車両保険を入れる必要がないというメリットはありそうですが(笑)

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