2017年8月3日木曜日

【2017】スバル D型レヴォーグ 試乗インプレッションまとめ【評価・感想・レビュー】

今月2017年8月7日にスバル新型レヴォーグがビッグマイナーチェンジを行う模様。これまでレヴォーグは何度か一部改良(年次改良)が施されてきたわけですが、今回のマイナーチェンジでC型からD型へ進化。

そこで今回はスバルD型レヴォーグの試乗インプレッションを簡単にまとめてみました。

ちなみにレヴォーグと同じタイミングでマイナーチェンジしたスバル新型WRXの試乗まとめは既にレビュー済み。他にも新型XV試乗レビュー新型インプレッサ試乗レビューもまとめ済み。





新旧C型とD型のレヴォーグを比較してみる


最初はマイナーチェンジ後の新型レヴォーグの内外装を確認したいと思います。

C型 D型 新旧レヴォーグ比較画像
カートップ9月号 交通タイムス社
まずは見た目。新型のD型レヴォーグは先代C型レヴォーグと比べて、エクステリアはどう変更したのか?結論は基本的にはキープコンセプト。

ただグリルのメッキが追加されたり、エアダクトの縁取りがシャープになり、プレスラインの彫り込みも深くなるなど、カートップさんの試乗記事では「より清潭な雰囲気」と見た目の質感アップが評価されてるのもうなずけます。強いて言えば、車格感アップは大げさかなという気もしますが、新型ではヘッドライトやタイヤホイールのデザインも若干変更されている模様。

新型レヴォーグ 内装インパネ 写真画像
新型レヴォーグ 内装インパネ
そして内装インテリアに目を向けてみると、新型レヴォーグのインパネ周りはこんな感じです。

今夏のマイナーチェンジで全体の内装カラーはブラックで統一され、内装はシックさがアップ。一方、ナビ周りはやはりメッキで縁取られるなど質感アップが同時に図られています。ナビ自体も1インチほど大型化されてるそう。スバルの中の人曰く、「新型インプレッサに負けるな」と闘志を燃やしていたらしい(笑)

特にD型レヴォーグで注目したいのがシート周り。先代C型レヴォーグの分割可倒式リアシートは4:6で分割しかできませんでしたが、新型レヴォーグでは4:2:4に後席シートが倒せるように進化してます。地味に便利。

スバルの中の人曰く、内装の質感も含めて欧州車を意識したとのこと。レヴォーグは輸入車からの乗り換えユーザーも多いらしく、どうやらC型は内装の物足りなさがあったそう。だから今回の新型レヴォーグはそういった不満が多少は解消されているはず。少なくともC型レヴォーグよりは買いだと思います。




新型レヴォーグの走りはどう改善された?


そして試乗記事の本題。新型のD型レヴォーグの走りはどう改善されたのか。自動車雑誌さんの試乗ではむしろレヴォーグの走りは進化していないのか。結論から書くと、新型レヴォーグの走りは結構大胆に進化している模様。

例えば、乗り心地。どうしてもスポーティーなステーションワゴンで売り出したので、C型以前のレヴォーグは「ロールが少なく固い乗り心地」だった。それがD型以降のレヴォーグではサスペンションとコイルスプリングのストローク量を増加させたことで、その分だけ新型のD型レヴォーグは乗り心地がしなやかに進化

実際、新型レヴォーグの全高が1cmほど高くなってる。マガジンXさんの試乗では「ザラついた印象が払拭されてスムーズさが増した」と新型レヴォーグの乗り心地を評価。基本的にスバル車は高年齢のユーザーが多いと思うので、そもそもレヴォーグに限らず乗り心地はまろやかな味付けにした方が良さそうです。

レヴォーグの売れ筋グレード(全体の8割)である1.6Lターボには、オートステップ変速制御が追加したCVTが新たに採用。D型レヴォーグの加速フィールは、よりリアルでリニアなものに進化。乗り心地と同様に良い意味でスポーティーさを削ったことで、新型レヴォーグ1.6Lターボは2.0Lターボより走ってて気持ち良い。

またサスペンションが進化したことで後輪タイヤの接地性も高まって、その分だけ新型レヴォーグはトレース性能もアップ。電動パワーステアリングの制御も改善されたことで、確実に新型レヴォーグの操舵性はアップ。ベストカーさんの試乗記事では「別モノかと思う走りの激変ぶりに吃驚仰天」とD型レヴォーグの走りに関する感想を述べられています。

そして新型レヴォーグは静粛性も改善。傍からは気付きませんが窓ガラスの板厚が0.5mmほど肉厚になってる。それだけ外界からの騒音をシャットアウト。他にも床下にサイレンサー、荷室周辺に吸音材が新たに追加されるなど、新型レヴォーグは欧州車も全然目じゃないか。

カートップさんの試乗記事では「これなら新プラットフォームは必要ないのでは思えるほどの進化」と新型レヴォーグの試乗の感想を締められてる。まさにそれを象徴する走りの進化ではなかったでしょうか。




D型レヴォーグはEyeSightなど先進装備が進化!


そしてD型レヴォーグは、何と言っても安全性能も進化。C型レヴォーグのEyeSightにあった「アドバンスドセーフティパッケージ」に設定されていた機能が全車標準装備。例えば後退時への自動ブレーキも全車標準装備されてる。

そして「ツーリングアシスト」という名称を今後使っていくようですが、カメラの性能も向上したことでACC機能も進化。これまでのレヴォーグと違って、白線がなくても前走車に追従できるようになった。またACCが全車速に対応し、ACC設定可能速度も10km/hほど低下しました。

新型レヴォーグの「EyeSightツーリングアシスト」の評価も見ておくと、カートップさんの試乗記事では「前走車がジワジワと走る動きにも追従するし、すべての制御がスムース」と先代EyeSightにあった弱点がほぼ消えてる様子。今後、レヴォーグ以外のスバル車に展開されていく予定。

新型レヴォーグ リアビューカメラ
またルームミラーは全面液晶を採用し、リアビューカメラでとらえた映像をそこに投影することも可能。他にもフォレスターに初搭載されたステアリング連動ヘッドランプ(AFS)も標準装備されるなど、新型レヴォーグは走り以外でも装備面がかなり充実。

これで廉価グレードの「1.6GT EyeSight」で+5万円程度、それ以上のグレードは+2万円程度のの値上がりで収まってる。もはやインプレッサへの当て付けしか思えませんが、ここまで来るとC型レヴォーグを買っちゃった人ドンマイって感じです(笑)




スバル新型レヴォーグの試乗・評価・感想・口コミ評価


以上、スバル新型レヴォーグの試乗評価まとめでした。

もうここまで装備面や機能面を潔く充実させてくると、レヴォーグのネガティブな口コミ情報は今後更に見当たらくなるか。マイチェン後もレヴォーグは相変わらず300万円前後で購入できるため、欧州車からの乗り換えはますます増えていくんだろうなーと思いました。

そういえば、かつてインプレッサとプリウスを比較したこともありますが、価格帯的にはプリウスはどちらかと言えばレヴォーグと競合する。維持費や燃費性能以外で比べたら、プリウスが逆立ちしてもレヴォーグには勝てないか。

どんどん下のクラスとの価格差が縮まったことで、レヴォーグの良さが際立ちつつあるのかも知れない。新型レヴォーグは2019年以降にフルモデルチェンジするとも言われているので、一体どれだけレヴォーグが進化するのか楽しみ。

ちなみに当ブログは新車試乗ブログ「カーギーク」に引っ越し済みのため、 フルモデルチェンジした次期レヴォーグの試乗はそちらで新たにレビューしたいと思います。そのときはまだ是非参考にしてください。

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