2016年9月9日金曜日

新型プリウスPHVの試乗インプレッションが絶賛されてる件!ちなみに価格は?【口コミ評判評価まとめ】

そろそろ発売されるトヨタのプラグインハイブリッド車「プリウスPHV」。その名の通り、昨年2015年末に登場した新型プリウスをベースにしたPHV。既にプリウスPHVに関する情報は出回っていますが、そこで今回は二代目プリウスPHVに関する試乗インプレッションをまとめてみた。

トヨタ 新型プリウスPHV 試乗インプレッション情報
プレイボーイ38号
雑誌で小沢コージというイケメンだけど、少し893の若頭にも見えなくもない自動車ジャーナリストさんが最速で新型プリウスPHVに試乗してきたらしい。果たして二代目プリウスPHVはノーマルプリウスを超えることはできたのか?!




新型プリウスPHVとノーマルプリウスの比較

まずは新型プリウスPHVのデザインが良い。旧型プリウスPHVはデザインは、ノーマルプリウスとほぼ同じでした。

新型プリウスPHVとノーマルプリウスの比較画像
ベストカー10月10日号
でも2代目の新型ではボンネットやグリルなどが大胆に変更されて、フロントマスクの印象が新型プリウスPHVならではのデザインにチェンジ。4連LED化されたヘッドライトは高級感が増してプリウスPHVの購買意欲を思わずそそります。画像は青っぽいカラーが新型プリウスPHV、ライムグリーンがノーマルプリウス。

そもそも車体サイズからして、新型プリウスPHVは違う。空気抵抗係数を示すCd値は0.01ほど悪化してるものの、全長もノーマルプリウスから+105mm延長されて、新型プリウスPHVの全長は4645mmまで伸長

リアのハッチドア(テールゲート)も炭素繊維複合材のCFRPを採用するといった力の入れよう。炭素繊維複合材の方が実はアルミ素材などよりもデザインに幅が広がるらしい。だから新型プリウスPHVのお尻のデザインはうねったデザインで、ノーマルプリウスよりも特徴的。リアテールランプも横に広がるデザインで、ノーマルプリウスとは真逆の印象を与えてくれます。

他にもTRDやモデリスタといったドレスパーツも充実させたり、カーナビのモニター画面も縦型11インチを採用するなど、新型プリウスPHVでは商品力が大幅にアップ

自動車雑誌ではいち早くスクープされていた、オプション装備の「ソーラーパネル」。最初は出落ち感が満載のオプションと思ってましたが発電量が179Wも発生させられるので、ソーラーパネルを装備するだけで一年間で1000kmも走行可能な発電量を賄うことができる。これはプリウスPHVにとどまらず、いずれ他の車種への応用も考えられそうです。


新型プリウスPHVのEV走行距離が2倍超へ進化

以上は新型プリウスPHVに関する情報の簡単なおさらいですが、ここから本題の新型プリウスPHVに関する試乗インプレッション。

結論から書くと、新型プリウスPHVは2012年に発売された先代プリウスPHVから大幅に進化してる。プレイボーイの試乗記事でも「初代プリウスPHVの反省が生かされまくっている」と評価されています。

例えば、EVのみで走行できる距離。先代プリウスPHVは26km程度しか走行できなかった。でも新型プリウスPHVではリチウムイオン電池容量が4.4kWhから8.8kWhから倍増されたことで、新型プリウスPHVではEV走行距離が60kmまでアップ。

つまり新型プリウスPHVでは、なんと2倍超までEV走行距離が伸びたことになります。どうしても電気自動車やPHVはバッテリー切れが気になる。走行距離が伸びることがそのまま自動車としての魅力に繋がることは、昨年末にマイナーチェンジされた日産リーフの販売台数を見ても明らかでしょう。

新型プリウスPHVの荷室空間はやや狭い
ベストカー10月10日号
ただ大容量バッテリーを搭載したことで荷室フロア高が高くなって、新型プリウスPHVの荷室空間は若干犠牲になっているのが少し注意したいところ。画像の右側が新型プリウスPHVの荷室。

ちなみに先代プリウスPHVはコンセントでしか高圧バッテリーに充電できなかった。でも新型プリウスPHVだと走行中でもしっかり自家発電できるように進化させてる。

これはすごくありがたい…と言いたい所ですが、先代プリウスPHVの使い勝手が最悪すぎただけ。さすがにバッテリーからしか充電できず、しかもEVのみの走行が20kmどまり。これではさすがにプラグインハイブリッド車としてのメリットが少なく、先代プリウスPHVを購入する人が少なかったのも頷けます(笑)


走り味も新型プリウスPHVは相当進化

そして新型プリウスPHVでは走行性能も大幅進化させてきてる。

新型プリウスPHVのパワーユニットは1.8Lガソリンエンジン+2モーターという仕組みは、そのままノーマルプリウスと同じ。ただ新たにワンウェイクラッチで直列接続させることで、発電用モーターが駆動モーターとして機能させる仕組みへ変更。

このワンウェイクラッチは「ラチェット」という方式を取っているそう。従来のスプラグ方式よりも大きなトルク感をモーターに伝えること可能なので、つまりは新型プリウスPHVでは「実に静粛かつスムーズ」な加速感を得ることが可能ということ。

そのことで新型プリウスPHVのEVモードでの最高出力は122PSまでパワフルに性能アップ。これをトヨタではデュアルモータードライブシステムと呼んでいるらしく、まさに「1+1=2」。普通にノーマルプリウスでもこの仕組を導入すればいいのにと思ったんですが、やはりバッテリー容量の関係があって難しいか。

だから試乗記事でも「これが実際に乗るとやたら速いわ、滑らかだわ、オマケにEV走行は静かだから高級感がハンパじゃないのだ」と評価がされてます。確かにスペックだけ見たら、日産リーフの最高出力109PSより高く、新型プリウスPHVのEV最高速度は135km/hまで加速度が伸びたのも当然の帰結。新型プリウスPHVで高速を走行しても全然余裕のある走りができるはずです。

新型プリウスPHVでは乗車定員は5名から4名まで減少。そういった意味で使い勝手は悪くなっているものの、その分だけ自動車としての性能がノーマルプリウスより格段に上がってるという何よりの証左でありましょう。

そして試乗記事では、新型プリウスPHVのハンドリングもキレキレだとのこと。120kg近い走行バッテリーをリアに積んだおかげで前後重量配分が改善。新型プリウスPHVの乗り心地は重厚とのこと。ベストカーの試乗記事では「クラウンも真っ青の乗り味」「実際に乗ってみた時の印象もワオ!の連続」と評価されていました。

いや実際はリアの方が重量が重くなるものの、前述のテールゲートの素材にCFRPを採用することで軽量化を図ったことが、絶妙な前後重量バランスに繋がっている。トヨタはなんという策士。

とにかく新型プリウスもリアサスペンションをダブルウィッシュボーンに変更するなど試乗評価も高かったですが、新型プリウスPHVはそれを更に上回る上質ぶりなんだそう。吸音性の高い素材をフェンダーに使用するなど、新型プリウスPHVの静粛性も抜群。ベストカー10月10日号の試乗記事では「もはやプリウスと名乗らなくてもいいと思えるほど大変身を遂げている」と評価されています。

新型プリウスPHVの価格については最後に後述しますが、しっかり上質な国産高級プラグインハイブリッド車としての地位を確立できているのではないかと感じさせる試乗インプレッションでした。


予想価格は320万円ぐらい

以上は試乗インプレッションに関する内容でしたが、ラストは予想価格。先代プリウスPHVの価格は高くて400万円台でしたが、ノーマルプリウスの価格よりもプラス50万円程度に収まるとのこと。

新型プリウスPHVはノーマルプリウスの高級グレードがベースになるらしいので、その「A」グレードの価格が277万円ですから新型プリウスPHVのお値段は327万円前後に設定されるのではないかと予想されています。値段的にはカムリと同価格帯ぐらいか。

ただ新型プリウスPHVはバッテリー容量が増えたことで、何故かエコカー補助金も倍増されて9万6000円と約10万円まで補助してくれるんだそう。実質的な値上がり幅はやや緩和される見通し。じゃあバッテリー容量を3倍にしとけば良かったのに…と思ったのは内緒。

ちなみに新型プリウスPHVの全体的なデザインは「MIRAI」に敢えて似通わせているそう。MIRAIの価格は700万円800万円しますから、その値段の半額程度で買えるプリウスPHVはお買い得と言えそう。

やはり燃料補給のしやすさなど実用面でも上ですから、プリウスPHVに限らずプラグインハイブリッド車は最先端のエコカーとして一番現実的な選択肢と言えましょう。試乗記事では「ノーマルプリウスより新型プリウスPHVを買え」と評価されているのもすぐ頷けるぐらい商品性が高まっていることは間違いありません。

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