2017年10月10日火曜日

【試乗】ヴィッツGRとGRスポーツの違いってあるの?【比較まとめ】

つい先日、トヨタ自動車が大々的にスポーツカーブランド「GR」を発表しました。詳しくは「トヨタ・GRブランドとは何か?」という記事も参考にしていただくとして、ざっくり簡単に解説するとトヨタの市販車をスポーティーにチューンドして売り出すというもの。日産で言えばNISMO、メルセデスベンツでいえばAMGみたいなもの。

このGRブランドで特に優遇されている車種が「ヴィッツ」。トヨタの人気コンパクトカー。おすすめ国産コンパクトカー人気ランキングという記事もお暇な時にでもご覧いただくとして、ヴィッツは「ヴィッツGRスポーツ」と「ヴィッツGR」と立て続けに販売。そして最上位ブランドであるGRMNに関しても、ヴィッツが2018年に最初のGRMNブランドとして発売される模様。

ヴィッツGR vs ヴィッツGRスポーツ 試乗比較まとめ
そこで今回は既に発売中の「ヴィッツGR」と「ヴィッツGRスポーツ」の違いを比較してみました。ブランドの立ち位置的には「GR >>> GRスポーツ」という位置付けになります。果たして見た目や内装、走り(試乗)に違いはあるんでしょうか?もしコンパクトスポーツの購入で迷っている方は参考にしてみてください。

今回のヴィッツの比較記事を読めば、更にGRブランドに関する情報を深く知れるかも知れない。



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ヴィッツGRとヴィッツGR sportの見た目を比較


まずは両者の見た目を比較したいと思います。言ってもヴィッツがベース車であるため、そこまでGRとGRスポーツに何か大きな違いはあるんでしょうか。

ヴィッツGR vs ヴィッツGRスポーツ フロント画像の違い 比較
(上:ヴィッツGR、下:ヴィッツGRスポーツ)
先程の比較画像を貼っておくと、上がヴィッツGR、下がヴィッツGRスポーツになります。どちらもノーマルヴィッツと異なり大型の直線的なグリルを採用してるものの、パット見の違いはほとんどないと言えます。

強いて言えば、タイヤホイールなど若干の違いもチラホラ。GRスポーツも決してダサくはありませんが、ヴィッツGRの方がホイールが黒色に若干加飾されるなどデザインが洗練されてる印象を与えます。また両者はタイヤサイズも異なっており、ヴィッツGRは17インチに対してヴィッツGR sportは16インチ。この違いもパット見の印象に多少は影響を与えてそう。

他にもヴィッツGRには新たにLEDライトも採用されているのに対して、ヴィッツGRスポーツにLEDはなし。ヴィッツGRにはローダウンサスペンションやカラードキャリパーブレーキなども追加で装備されているため、ヴィッツGRの方がGR sportよりも全高が10mmほど低いです。画像だと少し分かりづらいですが、実車同士を見比べると割りと気付ける人は気付けます。

ヴィッツGR vs ヴィッツGRスポーツ リア画像の違い 比較
(上:ヴィッツGR、下:ヴィッツGRスポーツ)
ちなみにリア画像を比較してみると、こんな感じ。ヴィッツGRにはルーフスポイラーが採用されてることもあって、先程のフロントマスクよりもパット見の違いは大きく感じるかも知れません。ただルーフスポイラー以外に関しては、どっちもほぼ同じ。

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ヴィッツGRとヴィッツGR sportの内装インパネを比較


ヴィッツGR vs ヴィッツGRスポーツ 内装インテリアの違い 比較
(上:ヴィッツGR、下:ヴィッツGRスポーツ)
ついでに内装インテリアの画像も比較しておくと、こんな感じになります。やはり上がヴィッツGR、下がヴィッツGR sport。やはりベース車両はそのままノーマルヴィッツ。大きな違いはパット見感じませんが、割りと両者では異なる点も多いです。

例えばステアリングを見ると、ヴィッツGRにはGR専用のハンドルが採用されています。ヴィッツGRスポーツよりも小径に設計されており、下の部分に「GR」というロゴが打ち込まれております。残念ながらD型ステアリングではないものの、目印として運転しやすくなる点でも地味に良い。

他にもヴィッツGRにはアルミペダルもGR専用のものが装備されていたり、メーターパネルに関してもヴィッツGRスポーツとの違いが見て取れます。冒頭に貼った「GRスポーツとは何か?」という記事でも触れていますが、GRの立ち位置は旧G's。そのためメータパネルに関してはG's時代のものがそのまま流用されている模様。

それら以外のシートやインパネ周りの赤い加飾などはヴィッツGRもヴィッツGR sportも同じ。そのため86やハリアーなど他でも同様の措置が取られていると考えられるため、GRとGRスポーツのどっちを購入するかの判断になりそう。

ちなみに、ヴィッツGRとヴィッツGRスポーツの価格差が約30万円程度。以上の違いを確認すると多そうで少なかったように思われますが、色々と一長一短ではあるものの十分ヴィッツGRは価格差並のお買い得な仕上がりにはなってると言えそうです。

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結局走りに違いが現れるのか?試乗比較


ということで、ラストは走りの違いを考察。ヴィッツGRとヴィッツGRスポーツの試乗を比較してみたいと思います。

まずはヴィッツGR sportの試乗から。ノーマルヴィッツから専用サスペンションを採用したことで、足回りが激変。フラットな乗り味になり、明らかにロールも抑制されている。ステアリング操作も如実に改善され、コーナリング時ではノーマルヴィッツとの違いを特に体感できる。

ヴィッツGRスポーツはスポット溶接が増し打ちされ、ノーマルヴィッツよりもボディー剛性がアップ。ノーマルヴィッツの低燃費タイヤからスポーツタイヤに履き替えたことで、タイヤのグリップ力も向上。車体の操縦安定性は高まり、旋回速度も高まったことでヴィッツGRスポーツは直線でも時速130km/hも余裕。

「標準車がこのGRスポーツのレベルからスタートすべき」とヴィッツGRスポーツを評価するのはカートップの試乗記事。あくまでヴィッツGR sportはライトチューンではあるものの、ノーマルヴィッツから数十万円ほど割高な価格に設定されてることもあって走りは向上してる模様。

一方、更にチューンナップされてるヴィッツGRの試乗はどんな評価なのか。ヴィッツGR sportより更にバネレートアップされたザックス製ダンパーを採用したことで、更に硬くなったものの、同時に柔らかい懐の深い乗り味に深化。リアスポイラーでタイヤの接地感を高め、サイズアップした17インチタイヤで操縦安定性もアップに寄与。

LSDを新たに搭載したことでハンドリングのレスポンスは早まり、トヨタが販売してる高級車で見られる10速シーケンシャルシフトマチックが更なる伸びやかで谷間のない加速感を生む。ドライバビリティー全体が更にスポーティーに改善。

ヴィッツGRは更にシャシー前後中央に補強材が追加され、ヴィッツGRスポーツよりもネジレ剛性が強化。ボディー全体の運動性能が向上したことで同じエンジンを搭載していても、ヴィッツGRはCVTモデルで135km/h、MTで140km/hまで時速を速めることが可能。ノーマルヴィッツよりも、まさにレーシングカーに一歩近付いた仕上がり。

両者ともトヨタが製造工程の途中でカスタマイズしてるため、後付け設定のチューンナップではない。だからこそヴィッツGRやヴィッツGRスポーツは、根本的にクルマとしての運動性能が改善されてる。まさにトヨタの売り込みに恥じないようなクオリティーであり、サーキット走行でも十分耐えうる代物に仕上がってるか。

ということで、ヴィッツGRとヴィッツGRスポーツの試乗に違いを一言でまとめるなら、ヴィッツGR sportは「足回りが主に強化」されているのに対して、ヴィッツGRは「車体全体で走りが改善」されてるといったところでしょう。良くも悪くも、どちらも価格相応のチューンナップがされていると結論付けられます。

ちなみにどちらもエンジンはノーマルヴィッツと同じものを採用してるため、加速性能などに違いは現れません。ただヴィッツGRスポーツにはハイブリッドエンジンモデルも販売されているので、電気モーターの加速感がプラスされる分だけ一概にどうこうは言えないか。

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トヨタ・ヴィッツGR vs ヴィッツGR sportの比較と試乗評価まとめ


様々な試乗記事を総合的に評価すると、しっかり数十万円の価格差が走りの良し悪しに如実に現れていそう。

ただ個人的に敢えて購入するのであれば、より高性能なヴィッツGR。何故なら200万円という金額を払うのであれば、自分ならヴィッツGRスポーツとほぼ同じ価格帯の新型スイフトスポーツをおすすめしたいから。既に記事化した「スズキ新型スイフトスポーツの試乗評価まとめ」も参考にして欲しいんですが、とにかく走りが良い。

この新型スイスポはエンジンは2300cc並のトルクを発生する1.4L直4ターボを搭載。コンパクトカー特有の軽量さ(ヴィッツGRなどよりも軽量)に、その爆発的な加速感の組み合わせはまさに反則。当然ノーマルスイフトからスポット溶接が増し打ちされ剛性感がアップするなど、輸入車を含めても新型スイフトスポーツの走る曲がる止まるの運動性能の高さはトップクラス。

それでいてスイスポの価格は100万円台後半と、コスパという点でもよりも明確に優れてる。そのためヴィッツGRですら新型スイフトスポーツと比較すると、そこまで商品全体の魅力がどこまであるのかはやや微妙な気がします。

エンジンはノーマルヴィッツと同じという点も含めて、あくまでヴィッツGRなどは「ノーマルヴィッツの延長線上」に過ぎないとも解釈可能。もちろん他に選択肢がなく、またヴィッツにこだわりがあるのであれば別ですが、トヨタ車以外にも目を向けると走りに優れた国産コンパクトスポーツがあるのも現実か。おそらく新型スイフトスポーツに勝てる車種はトヨタを含めて少ないでしょう。

以上、トヨタ・ヴィッツGRとヴィッツGR sportの比較&試乗まとめでした。ちなみに「トヨタ・ヴィッツハイブリッドとアクアの比較記事」や「トヨタ・ヴィッツとスズキ・スイフトの比較記事」「トヨタ新型ハリアーターボの試乗評価まとめ」なども既に書いてるので、もし良かったらいつでもご覧ください。

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