他にもヴィッツがWRCで優勝したり、スーパーGTにおいてレクサス新型LCが大活躍するなど、最近のトヨタはスポーツカーの分野でブイブイ言わせています。でも気になるのが日産自動車の動向。果たしてこのままスポーツカーのジャンルで黙ってていいものなのか。
カートップ6月号 |
新型フェアレディZは2018年にフルモデルチェンジか?
現行フェアレディZがフルモデルチェンジしたのは2008年。フェアレディZの同期の車種を探すと、トヨタのランドクルーザーあたり。最近のクルマを考えると、割りと昔。じゃあいつフェアレディZが次期型モデルに変わるのか、って話です。
それがカートップさんの最新情報によると、フェアレディZは2018年にフルモデルチェンジを行う予定とのこと。周期的にちょうどピッタリ10年になるわけですが、つまりは来年の話。タイミング的に意外と早くフルモデルチェンジされます。
ベストカー2月10日号 |
東京モーターショーに出品されるコンセプトモデルのクオリティいかんで、次期フェアレディZのフルモデルチェンジ時期が2018年の前半頃なのか後半頃なのか、下手すると2019年以降にすら遅れるのかなど詳細な時期を更に予想できるはずです。
次期型フェアレディZは「Z35」と呼ばれる?
ちなみに改めてフェアレディZの歴代モデルを簡単に確認したいと思います。
フェアレディZは1969年に初めて登場しました。このモデルは型式番号から「S30型」と呼ばれているらしい。そこで1978年にフルモデルチェンジした二代目フェアレディZを見てみると、こちらは「S130型」と呼ばれてます。
ただ1983年にフルモデルチェンジした三代目フェアレディZは「Z31型」と呼ぶように変わったらしい。だからそこからは1989年の四代目フェアレディZは「Z32型」、2002年の五代目フェアレディZは「Z33型」、2008年の六代目は「Z34型」と続いてます。
だから、この規則性を考えると七代目フェアレディZにあたる次期型モデルは「Z35型」と呼ばれる可能性が高そう。以下、たまにZ35と呼びます。
次期フェアレディZ35型は「インフィニティQ60」がベース?
続いては次期フェアレディZの中身を確認していきたいと思います。まずフルモデルチェンジといえばプラットフォーム。
現行Z34型フェアレディZはスカイラインクーペとプラットフォームが共用されてる、いわゆる兄弟車。そのスカイラインクーペは、昨年のデトロイトモーターショーで同じく兄弟車にあたる「インフィニティQ60」がフルモデルチェンジしたばかり。このインフィニティQ60は大胆にシャシーやエンジンが一新されたことは記憶に新しいです。
じゃあインフィニティQ60がそのままZ35型フェアレディZになるのかといえば、基本的にはそうなります。
ただ次期Z35の骨格は同じく最新の「FR-Lプラットフォーム」が採用されるものの、次期フェアレディZはインフィニティQ60よりもショートホイールベース化されます。フェアレディZはフルモデルチェンジの度に巨大化した過去がありますが、Z35型では原点回帰するとも言われてる。
新型インフィニティQ60の車体スペックは4683×1850×1385mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースが2850mm。少なくともZ35型の車体スペックは、それよりもコンパクトになることは間違いなさそう。
フェアレディZのフルモデルチェンジ後にスカイラインクーペが復活する?
ちなみにフェアレディZがフルモデルチェンジする場合、スカイラインクーペは既に2016年に販売が終了しているので、もしかするとV37型スカイラインセダン(スカイラインクーペ CV37)が復活する可能性もありそうとのこと。もしくはスカイラインブランドではなく、これを機にインフィニティブランドの日本国内への導入もあるか?
でもV37型スカイラインクーペを日本国内に再投入する場合、Z35型フェアレディZとの差別化が難しくなる。ただでさえ販売台数が知れてるジャンル。もしかするとクローズドボディのハッチバッククーペスタイルだけではなく、次期フェアレディZにはオープンカースタイルのロードスターモデルも投入される可能性もあるか?
Z35型のエンジンはやはりインフィニティQ60ベース
続いてはZ35型フェアレディZのエンジンラインナップ。特にスポーツカーは気になる所。
こちらも結論から書いてしまうと、インフィニティQ60に搭載済みの3.0L V6ツインターボエンジン(VR30DETT型)が新型フェアレディZにも搭載されるとのこと。ちなみにメルセデスベンツ製でもなく、日産オリジナルとのこと。福島県で開発生産されているそう。
実は、このV6ツインターボエンジンは世界的にも評価されている優秀なエンジンで、最高出力304PS/最大トルク40.8kgmを発生する標準仕様だけではなく、最高出力405PS/最大トルク48.4kgmも発生するトップ仕様も用意されてる。
まさにフェアレディZにこそふさわしいパワフルなエンジン。特に後者のハイトップ仕様は「フェアレディZ ニスモ」に設定されるのではないかと容易に想像されます。
しかも、このVR30DETT型エンジンをハイブリッド化(電動化)するのではないかと予想するのは、ベストカーさんのフルモデルチェンジ情報。
スカイラインと同様に1モーター2クラッチタイプではあるものの、150PS/50kgm前後を発生する強力なモーターを搭載することで、Z35型フェアレディZのシステム出力は500PSを超えるとか。
ちなみにカートップさんのフルモデルチェンジでは、次期フェアレディZのエンジンには2.0L直4ターボエンジンが主力になると予想されています。ただしスカイラインに搭載されているメルセデスベンツ製エンジンではなく、ルノーが開発したスポーツ仕様のエンジンを縦置きに積むとのこと。
また6気筒エンジン以上をZ35型に搭載する場合、それはメルセデスベンツ製のターボエンジンを搭載するらしい。だから次期フェアレディZのエンジン部分に関しては、まだまだフルモデルチェンジ情報は錯綜してる様子。
日産次期Z35型フェアレディZの価格値段予想まとめ
現行Z34型フェアレディZの維持費の記事もかつて作りましたが、ラストは新型Z35型フェアレディZの価格・お値段。
ベストカーさんのフルモデルチェンジ情報では「次期フェアレディZの価格は650万円」とのこと。ネット情報だと次期フェアレディZの値段は500~700万円前後ともまことしやかにささやかれています。ただ、さすがに高すぎね?と思ったのは自分だけ?
何故なら現行フェアレディZの価格を確認しておくと「383~454万円」。フェアレディZ ニスモの価格ですら573万円。だからもし以上の価格情報が事実であれば、フルモデルチェンジ後は余裕で200~300万円値上がりすることになる。
そこでフェアレディZの兄弟車にあたる、インフィニティQ60のアメリカでの価格を確認したいと思います。
例えば、廉価グレード(2.0Lターボ)だと40000ドル(450万円前後)らしい。3.0Lターボを搭載した価格が45000ドル(505万円)。400馬力を超えるハイグレードモデルの「Red Sport 400」の価格で52205ドル(585万円)。
逆に考えると、インフィニティブランドでもこの価格帯。
いくらフルモデルチェンジしたとしても次期フェアレディZの価格が600万円を超えることがあるのはかなり疑問点も残ります。仮に価格の値上がりは事実だとしても、個人的には次期Z35型の値段はさすがに400万円台前半からと推察してみる。
ちなみに、結果的に2018年に次期フェアレディZはフルモデルチェンジされませんでした。今後は最新情報は自動車ブログ・カーギークの【日産】新型フェアレディZ フルモデルチェンジ情報まとめで追記予定。
【スポンサーリンク】