2017年5月28日日曜日

【2019】新型XV vs CX-5 徹底比較まとめ【違い】

記事を書く時には毎回冒頭でまどろっこしい駄文を書くのが通例なんですが、今回は面倒くさいので省略。とりあえず2017年前半にフルモデルチェンジしたばかりの人気SUV同士を比較したいと思います。

新型XV 新型CX-5 車体エクステリア 比較画像
それがスバル新型XVとマツダ新型CX-5。

両者共に2017年前半にフルモデルチェンジされたばかりの新型車。先日のCX-3はセグメントが違いましたが、今回は同じCセグメントカー(厳密にはCX-5の方がやや車体は大きいか)。

果たしてどっちのSUVがお買い得なのか徹底比較してみました。XVとCX-5を競合させてる人がどれだけいるかは不明ですが、是非新車購入時の参考にしてください。ちなみに新型CX-5とCX-3の違いも気になる方はお暇な時にでも御覧ください。


XVとCX-5の見た目エクステリアの違いを比較!


まずは内外装の比較から入りたいと思います。

スバルXV マツダCX-5 車体エクステリア 比較写真
左:スバル・XV、右:マツダ・CX-5
改めて先程の比較画像を貼っておくと、両者の違いは顕著。最低地上高こそ1cmほどの違いがありませんが、右のCX-5の方が存在感は強め。XVよりもクロスオーバー感やオフロード感が伝わるデザインかも知れない。

実際、車体スペックを確認してみると、XVが4465×1800×1550mm(全長×全幅×全高)に対して、CX-5が4545×1840×1690mm(全長×全幅×全高)。上記の画像だけだと少し伝わりづらいかも知れませんが、どっちも同じCセグメントカーではあるものの、CX-5の方が一回りほどサイズ感は大きめ。

いわゆるCX-5はミドルサイズのSUV。一方のXVのサイズ感はややもすると中途半端ですが、BセグメントとCセグメントの中間サイズぐらいか。だから車重に関しても、CX5はXVよりも100~200kgほど重いらしい。

エクステリアの質感という点でも、新型CX-5の方がカッコいいかも知れません。ここらへんは好みによる部分も多いので断定的な評価はしませんがが、強いて言うならこのCX-5に限らず、マツダ車のデザインはどれも同じに見えるということぐらいか。


内装の質感はどっちが高い?


続いては内装やインパネ周りの質感を比較したいと思います。価格帯的には新型XVが213万~267万円に対して、新型CX-5が246万~352万円とXVよりもわりと割高。この価格差が質感の違いとしてどこまで現れているのか。

スバルXV マツダCX-5 内装インパネ インテリア比較画像
上:新型XV、下:新型CX-5
結論から書くと、内装は新型CX-5(画像下)の方が質感は高い気がします。高級輸入車と比較しても遜色ないレベルが体現されてると言ってもいいか。実際ベストカーさんの比較記事では「上質でラグジュアリーSUVの雰囲気」とCX5の内装が評されていました。

マツダコネクトは何かと不評ですが、基本的に操作性は不満なしのレベルにまで改善。また座り心地はCX-5は本革シートの表皮の張りが絶妙。ホールド感に優れており、長距離ドライブでも決して疲れない。また左右乗員間隔もXVよりも広いため、居住性という点でも新型CX-5の方がおすすめ。

ただ価格を考えたら新型XVの内装も十分すぎるほど質感が高いと言えます。Dセグメントカーに匹敵するほどの質感はお買い得です。強いて言えば、CX-5のインパネ周りは運転席側にもう少しグイッと傾いてた方が操作性や使い勝手の良さが更に向上するか。

室内の広さならマツダ・CX-5がおすすめ


内装面を比べたので、続いては室内や後席シートの広さを比較したいと思います。やはり車体サイズの違いが、そのまま室内の広さにも影響するんでしょうか?

スバルXV マツダCX-5 室内の広さ 後席シート 比較画像
ベストカー6月10日号 撮影 小宮岩男 講談社
結論から書くと、室内の広さ的にはほぼ互角と呼べるレベルです。ベストカーさんの比較写真からも、そこまで大きな違いは見て取れないはず。

ただ強いて言えば、CX-5はミドルクラスSUVの中ではヒザ周りの余裕は少ないものの、割りと天井が高い。天井にあるアシストグリップとライター(永田恵一さん)の頭の位置を確認してもらえると、XVとCX-5の室内高の違いが分かりやすいはず。だから車体サイズに比例して、全体的な空間という点ではXVより広いかも知れない。

あと乗降性についてCX-5は不満がないものの、逆にXVはやや乗降性が劣る一面もあります。またシートのかけ心地もCX-5の方が快適か。そつなくまとめられたパッケージングの点で、最終的には室内の広さや快適な居住性という点は新型CX-5に軍配を上げたいと思います。

荷室ラゲッジの大きさならCX5がおすすめ


室内の広さを比べたので、続いては荷室ラゲッジの大きさを比較したいと思います。やはり車体サイズが大きい分だけCX-5の方がXVより有利なんでしょうか?

結論から書くと、その通り(某お笑い芸人風)。CX5の荷室の方がXVより大きいです。例えば荷室幅だと、XVが135cmに対してCX-5は145cm。荷室高こそXVが勝ってるものの、荷室奥行きは、XVが82cmに対してCX-5は95cm。

CX-5の荷室空間は他のエクストレイルやアウトランダーと比較するとそこまで大きくないものの、それでもXVと比較したら目に見えて大きいことが数字上からも分かるはず。やはり車格差が、そのまま室内や荷室の面でも大きな違いとなって現れています。

特にCX-5の荷室ラゲッジでおすすめしたいのが、荷室開口部の大きさ。スクエア状に切り出されているので、荷物を出し入れする時に引っかかることがない。また開口部の高さもXVが90cmに対して、CX-5は75cmと15cmも低い。それだけ楽に重い荷物でも乗せ降ろしできる。

積載性も含めた上で比較しても、やはりCX-5に軍配があがると思います。ただXVの荷室も決して狭いことはなく、同クラスのSUVの中では割りと大きい部類に入ります。「新型XV vs CX-3」の比較記事も良かったら参照。

走りや乗り心地の比較ではどっちが優秀?


続いて走りや動力性能を比較したいと思います。剛性感の高いSGPプラットフォームを採用したXVの走りが有利なのか、トルクフルなディーゼルターボエンジンを搭載したCX-5の走りが有利なのか、果たして?

結論から書くと、走りに関しては割りと良い勝負。XVの走りもCX-5の走りも次元が高いです。

スバル・XVに標準搭載されてる「X-mode」の駆動制御は、かなり優秀。時速40km/h以下で発動するそれは、サマータイヤでもドロドロの雪道を華麗に駆け抜けるフルタイム4WDが魅力。一方、マツダ・CX-5の4WDシステムも優秀。スポーティーさにはやや欠けるものの、駆動制御の緻密さは世界一と評する自動車評論家さんもいるぐらい。

乗り心地に関しても、どっちも優秀。車重が重いことも関係してかCX-5の方がやや重厚で上品。どういった路面状況に対しても、しなやかに凹凸をいなしてくれるので不快さはなく、まさに快適そのもの。

一方、XVはSGPプラットフォームを採用しているため、かなりの悪路であっても華麗に衝撃をいなす剛性感の高さが魅力。またサスペンションのストローク量が大きいため、割りと大きめの衝撃でも華麗にいなしてくれる。ただ細かい凸凹感に関してはやや上品さに欠け、細かいコツコツ感が気になってしまうかも知れません。

CX-5はディーゼルエンジンを搭載しているので、どうしても前後重量配分が悪くなりがち。またトルクフルな走りはややもするとスポーティーさには欠けるものの、走り味はゆったりと上品でネガティブさはなし。それでもアクセルと共に吹き上がるエンジン音が心地良い。

一方、XVに搭載されているエンジンは1.6Lと2.0Lの水平対向NAエンジン。だから取り立てててパワフルではないものの吹き上がりは気持ち良く、高回転域からの加速の伸びはピカイチ。CVT制御も違和感はなく、XVの走りの素性そのものは素晴らしい。

まさに、どっちのSUVも走りの総合力ではピカイチと言えるのではないか。どのパフォーマンスも高いレベルで実現されている。強いて言えば、CX-5のハンドリング性能はやや難か。逆にXVは最低地上高が1cmほど低いのでややオフロード性能では不利か。

とりあえず良い意味でなかなか甲乙は付けがたい優れたSUVだと考えられます。

燃費性能はCX-5がおすすめだが…


走りや乗り心地を比べたので、続いては実燃費などを比較したいと思います。

結論から書くと、CX-5のディーゼルターボエンジンの実燃費が一番優秀です。ただカタログ燃費が17.6km/Lですから言っても知れてるっちゃ知れてるレベル。そこまで安定して20km/Lを達成できるかと言えば、車重の重さも手伝って100%NOでしょう。

またガソリン車同士で比較するとカタログ燃費値ではXVもCX-5も大差ないため、ディーゼルターボを選択しない限りは燃料費の違いについて特に意識する必要はないでしょう。多分時間の無駄。

ちなみに維持費については別。

何故ならそれぞれの排気量を改めて確認しておくと、新型XVが1600cc水平対向エンジンと2000cc水平対向エンジン。一方、新型CX-5は2200ccディーゼルターボと2500ccガソリンエンジン。

つまり自動車税はCX-5の方がXVより負担額が多くなります。またCX-5は車重は1500kgをゆうに超えてしまうので、自動車重量税でもXVと違いが出ます。ざっくりエコカー減税の影響を無視した場合、CX-5はXVよりおよそ「年1万円」程度の負担が重くなる計算か。

燃費性能こそCX-5がやや有利な一面もありますが、維持費という点ではXVの方がおすすめできることも。

自動ブレーキや予防安全性能はどっちがおすすめ?


ラストは自動ブレーキの違いを比較したいと思います。XVは「アイサイト(EyeSight)」、CX-5は「i-Activesense」を搭載。果たしてどっちが優秀な自動ブレーキを搭載してるのか?

結論から書くと、意外とどっちも性能的にそこまで違いがありません

例えば作動速度域。XVのアイサイトは車両速度差が50km/h以下に対して、CX-5の場合は4~80km/h程度。だからどっちも時速50km/h程度までであれば、前方の停止対象物に対しては概ね停止できるか。

他にも対歩行者に対する自動ブレーキ機能やレーキ自動キープアシスト機能、ACC(追従クルーズコントロール)など、搭載されている機能面でも大差なし。強いて言えば、新型CX-5には標識認識機能が搭載されているのはポイントか。一方、XVの歩行者エアバッグも捨てがたし。

ただACC作動中における速度の加減速のスムーズさは、XVのアイサイトの方がやや分がある模様。

何故ならCX-5のi-Activesenseも作動中における加減速そのものはスムーズなものの、最終的なブレーキングの挙動がやや不安定。きっちり車両側で停止するのか、ドライバー側に停止させるのか曖昧なため過信しすぎると事故を誘発するかもです。

メルセデスベンツの自動ブレーキ・自動運転技術と比較すると、どっちもまだまだっぽいか。

スバル新型XVとマツダ新型CX-5の比較評価・評判口コミまとめ


以上、スバル新型XVとマツダ新型CX-5の比較でした。

ざっくりまとめると、どっちも優秀なSUVであるがゆえに車格の違いがそのまま色んな結果として顕著に現れていた気がします。だから敢えて走りや駆動方式にこだわらないのであれば、新型CX-5を購入した方が質感や実用性も含めて、しっかり納得できるお買い物ができそう。

ただ「4WDの走り」を重視するなら、断然XVがおすすめ

何故なら、もしCX-5の4WDを購入しようとすると、下手したら乗り出し価格が400万円近くなるから。さすがに車両価格が400万円近くなれば、余裕で輸入車も視野に入ってきます。逆に200万円台であの走りを体現してくれる、XVのコスパの高さはまさに筆舌に尽くしがたいものがあります。

どっちも基本的に向いてる方向性は近いクルマだと思うので、あとはお財布や感性や好みで選ぶと良いのかなーと思います。

ちなみに【比較】XV vs トヨタ・C-HR【比較】XV vs ホンダ・ヴェゼル【比較】CX-5 vs 日産・エクストレイル【比較】CX-5 vs CX-8といった比較記事も良かったらご参照ください。

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