既にジープといったアメリカ車、フェラーリやフィアットといったイタリア車も撤退。そもそもフォードやクライスラーは日本市場そのものから撤退済み。そこで今回の東京モーターショーでは更にMINIも出展を取り止めたとのこと。
こういったモーターショーは「華やかさ」が大事。だからコンパニオンさんといった女性も数多く登場して華を添えてる。特に国産車よりも輸入車の方が見た目やブランド的にも華があるわけですが、そういった外車が次々と撤退してる現実は「東京モーターショーの凋落」を印象付けます。
もちろん輸入車の販売台数は知れてるものの、一応新車販売全体のシェアで見ると徐々に増加傾向にある。じゃあ何故東京モーターショーから次々とMINIのような主だった輸入車が撤退するのか?個人的に考察してみました。
TMSの出展料は最低でも数億円かかる?
結論から書いてしまうと、「東京モーターショーの出展料が高すぎる」からだと推察されます。
カートップ8月号 |
数億円あればどれだけのネット広告を出稿できるのか。しかも「出展料のみ」で数億円ですから、実際には人件費など別途必要。いくら東京モーターショーに80万人前後の人が訪れるとはいえ、やはり新車販売台数が知れてる輸入車メーカーにこの出費は辛い。
そして輸入車だけあって本国の意向も強く働く。フォードが日本市場から撤退した時も、かなりドタバタしてました。要するに世界販売でしのぎを削るからこそ「費用対効果」にシビアになってるらしい。普通に考えたら、日本より中国のモーターショーに出品する方が遥かに効率的。
こういったモーターショーで何故そんな出展料になるのか。一体誰が誰に忖度(そんたく)して誰が儲けてるのかは不明ですが、もっと出展料を下げて色んな自動車メーカーが参加できるようにすべきでしょう。
費用対効果が求められるのはどの企業も同じですから、このままでは国産自動車メーカーの撤退すらあり得るのではないか。もう少し官も含めて自動車業界を盛り上げる努力をして欲しいところです。
ちなみに当ブログは最新自動車サイト・カーギークに引っ越し済みなんですが、「自動車業界の最新関係図まとめ」も合わせてご参照ください。モーターショーの取り巻く状況が変わってるように、自動車業界そのものも大きく変遷を遂げている様子。
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