つい先日もトヨタ・ハリアーがビッグマイナーチェンジ。そしてレクサスNXに搭載されてる2.0Lターボエンジンが新型ハリアーにも投入されました。
このビッグマイチェンに伴って内外装が一新されてることもあって、今回は改めて新型ハリアーターボの試乗インプレッションをまとめてみました。既にハリアーと価格帯が似てるC-HRやCX-5と比較してますが、いずれハリアーもいろいろ比較したいと思います。是非購入の参考に使ってください。
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マイナーチェンジでハリアーはどう変わったのか?
ターボの試乗に入る前に、まずは今回のビッグマイナーチェンジで新型ハリアーがどう変更されたのかおさらいしておきます。
画像の新型ハリアーは公式サイトからですが、背景がブラックすぎてハリアーの見た目が分かりづらいと思ったのは自分だけか。ただマイナーチェンジ後も新型ハリアーに大きな変化は見られず、おそらく新型と旧型の違いに気付ける人は少なそう。
カートップ8月号 |
具体的にはフロントグリルの素材やデザインが変わってる模様。新型ハリアーでは縦型のライン・凹凸感がなくなって、より平面的になったらしい。あとはフォグランプもエアインテーク内に収納されたっぽい。フォグランプがあった位置に縦長のデイライトが配されてます。
そしてリア画像も確認しておくと、やはり背景のブラックに溶け込みすぎてて分かりづらいですが、リアはコンビネーションランプのデザインが変更されてる模様。ただ旧型ハリアーと見比べてもフロントマスクと同様に大きな違いを見出すのは難しそう。
だから正直な感想を述べると、ぶっちゃマイナーチェンジ前のハリアーの見た目のほうが好きでした。ハリアーで一番特徴的だったのはグリル部分だと思うので、何故そこをトヨタはイジったのかなと。
ただ相変わらず、新型ハリアーの内装は質感が高いです。マイナーチェンジ後はナビモニターが9.2インチに拡大され、ダッシュボードの素材も変更されるなどコチラは正常進化。他にも後席もエアコン吹き出し口が配され、リアシートリクライニング機構が追加されるなど機能面でも進化。
後席空間はニースペースも拳数個分以上と、ミドルクラスSUVとして必要十分の広さを確保。シートの質感や乗り心地も相変わらず素晴らしい。価格面の変化は後述しますが、それでも新型ハリアーはプレミアム感にあふれたSUVと言えます。
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ハリアーターボは国産SUV最速クラスのパワフルさ
ということで本題。新型ハリアーターボの試乗インプレッションをまとめたいと思います。果たしてレクサスNX譲りの2.0Lターボ(8AR-FTS)の走りはどうなのか。
結論から書くと、新型ハリアーターボの走りは実にパワフル。ベストカーさんの試乗記事では「国産SUV最速クラスのパワフルさを堪能できる」との好意的な評価。実はレクサスNXのターボエンジンと比べると若干馬力が落ちてるものの、それでもハリアーターボのドライバビリティはバツグン。
カートップさんの試乗記事でも「実際に走らせても2Lとは思えない力強い加速と扱いやすさが確認」とやはり高評価。この2.0Lターボ(8AR-FTS)はレクサスNXに最初に搭載されてから数年経過済み。だから何度も地道に細かい改良が施されており、初期NXにあったモッサリ感は既にハリアーターボでは解消済み。まさにハリアーターボの走りの切れ味抜群。
ハリアーターボのカタログ燃費はNAエンジンより見劣りするものの、スペック的には1.5倍近い加速感を実現してる。ベストカーさんの試乗では特にスポーツモードの加速感は高評価。様々な試乗記事を読む限りは、ハリアーターボのトルク感はドライバーの思惑通り・期待値通りの加速感を体現してくれる。
先代ハリアーにはG'sモデル(次期ハリアーGR)がありましたが、このハリアーターボはまさにスポーティーカーに相応しい仕上がりなってそう。ちなみにGRに関してよく知らない方は「トヨタGRブランドとは?」も参照。
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ハリアーターボはハンドリングや乗り味も良好
ハリアーは先代からハンドリングの良さも評判でしたが、マイナーチェンジ後の新型ハリアーターボも好評。SUV特有の見晴らしの良さも相まって、ハリアーターボは扱いやすさと走りの面白さと高級感が高いレベルで実現されてると言っていいか。
ただハリアーターボにはパドルシフトがないため、せっかくの6速ATからもたらされる歯切れのいいシフトフィールを存分の味わえないとのこと。今時パドルシフトは軽自動車にも用意されてるので疑問に思いますが、おそらくレクサスNXとの差別化をトヨタは意識したのかも知れない。もしハリアーターボを購入する場合は少し注意したいか。
一方、今回のマイナーチェンジではサスペンションも一新。新たに前後に採用されたパフォーマンスダンパーはストローク時の摩擦が小さいため、更にハリアーの乗り心地の良さを高めてくれてる。ベストカーさんの試乗では「ちょっとバタつくものの、SUVとしてはかなり洗練されたまとまり」と高評価。
だからロードノイズなども上手に低減されているので、新型ハリアーの室内も静粛性も高め。カートップさんの試乗記事では「高級セダンに劣らない居心地のいいキャビン」とハリアーの乗り心地の良さをやはり好意的に評価。
ハリアーターボに限らず、走りはマイナーチェンジらしい進化を遂げている様子。
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【試乗まとめ】結局ハリアーターボはおすすめなのか?
以上、新型ハリアーターボの試乗インプレッションでした。本当に期待通りの加速感を提供してくれます。最後は新型ハリアーターボはお買い得なのか、おすすめできるのか価格面から考察したいと思います。
結論から書くと、新型ハリアーターボはおすすめだと思います。
何故なら新型ハリアーの価格帯を確認すると、このターボモデルは330~400万円ちょい。この価格はガソリン車より30~40万円ほどお高い程度に収まっており、ハリアーハイブリッドの価格より40~60万円ほどお安い。
つまり今回のターボの投入でハリアーの中間的なモデルが生まれたと言い換えることも可能。例えば2015年度のハリアーの新車販売台数を見てみると、ガソリン車が平均3000台超に対して、ハイブリッド車が平均800台超程度売れてる。
かなり割高のハリアーハイブリッドがそこそこ売れてることを考えたら、今回のハリアーターボはかなり戦略的な価格に見えます。走りの質感に特化したハリアーターボのライバルが輸入車勢だと仮定すると、この価格帯であれば十分お買い得。
ちなみに新型ハリアーと価格帯的に競合しそうなC-HRを意識してか廉価グレード(グランド)が消滅し、最低価格もギリギリ290万円台まで値上がりしました。ただ新型ハリアーは全車自動ブレーキ(セーフティーセンスP)と電動パーキングブレーキが標準装備。バックドアに予約ロック機能が搭載されるなど、商品力そのものはかなり高まった。
ましてやC-HRは1.2Lターボとスペックダウンも際立つので、そう考えるとハリアーターボの2.0Lはやはりお買い得。むしろ廉価グレードが無くなったことで却ってハリアーのブランド力が高まった気もします。
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