ダイハツ工業(株)は、2014年11月に発表予定の新型軽乗用車の技術概要を発表した。とうとうダイハツのデカデカことウェイクの具体的情報が11月に発表されるらしい。最近は「発表の発表」という周りくどいのが多いですが、その時に発売日などが分かるはず。カムフラージュされてますが、リーク画像よりは随分マシっぽい。
http://autoc-one.jp/news/1915018/
一応軽自動車の括りなんですが、タントよりも大きい。そこで車体サイズや燃費など、ウェイクとタントを比較してみたいと思う。
http://indianautosblog.com/2014/09/daihatsu-1box-leaked-148469
ちなみにデカデカ(ウェイク)のリーク画像がコチラ。あながち外れてもなかった模様。この記事を書こうと思ってダラダラ引き伸ばしてたら、アップした瞬間にまさかのウェイク発表。慌てて消しちゃったのは内緒。
ま、それはさておき本題。
車体サイズ・エクステリア比較
軽自動車の規格では、全幅と全長に規制がある。だから細かいアナウンスはなかったですが、デカデカ(ウェイク)もタントもほぼ同じになってるはず。ホンダ・N-BOXやスズキ・スペーシアでも共通してることですが、それぐらいは現在はほぼギリギリいっぱいの状態じゃあ、どこが違うかと言えば全高。不思議と、ここには規制がない。
具体的に見ると、デカデカは全高1,835mm。タントが1,750mmなので、デカデカの方がおよそ8.5cmも大きい。まさにデカデカ。しつこいようですが、まだデカデカの正式名称は不明。
http://autoc-one.jp/news/1915018/
そこでデカデカの横にタントを並べてみた。幅をほぼ同じにしたので、高さは見た目でこれだけ違ってくるはず。タントが少し小さく見える。デカデカには良い意味で圧迫感がある。
当然室内高も高くて、デカデカが1,455mmに対してタントの室内高が1,365mmだから、9.0cmも高い。だからタントをそのまま、上へボーンと伸ばしてきた感じ。トータル、タントと比較して室内空間は約10%近く大きくなったそう。
室内空間は単純に全高を伸ばしてきただけではなく、車重を考えてルーフパネルを薄くしたことも大きそう。重心高は1.0cmアップに抑制されてたりして、ダイハツさんは苦労した模様。もしかすると雨音が気になる?
デカデカのコンセプトは「荷室」
ダイハツが何故デカデカの開発を進めたかと言えば、「荷室が狭い」という不満の声があったからだそう。ミラやムーヴは言うまでもなく、タントですら荷室が狭いという不満が多かったそう。ま、どちらかと言えば「乗るクルマ」ですからね。そこでデカデカでは、徹底的に荷室を広くしたそう。その名も、「ミラクルラゲージ」。縦にしたゴルフバッグが3つぐらい余裕で詰めるそう。ちなみに橙色の部分はまだ秘密ですよってこと。
荷室を横から見ると、こんな感じ。でも全長などは変わってないので、あまりタントとの違いは見て取れない。
でも荷室の下に90L分の別のスペースが用意されてて、これはスゴそう!典型的なダンボール製のビールケースが2つも入るサイズらしい。ここは全高を8.5cm伸ばした恩恵を受けてると言って良い。
ただ荷室を広げるデメリットとして、もしかしたら後部座席のスライド量が短くなってる可能性も。N-BOX的な悩みは新たに生まれるか。
燃費
デカデカの細かいエンジンのスペックは公開されてませんが、燃費は2WDモデルがリッター25.4km/L。そのターボ車がリッター23.8km/L。ちなみに、タントの燃費がリッター28.0km、ターボ車がリッター26.0kmなので、ややデカデカが落ちてる程度。タントを巨大化させた超ハイト系軽自動車だから、もっと燃費は下がってても自然。ただ前述通り、デカデカの車重はタントを更に樹脂化して、軽量化に務めてるそう。車重はまだ発表されてないものの、タントから+40~80kg以内には収めてきてるんじゃないかと予想。
それでもコンパクトカー並みの4桁(1トン)を超えてる可能性は高い。もしかするとフィットハイブリッド並とか?
http://car.watch.impress.co.jp/img/car/docs/668/969/html/07.jpg.html
他にも空力フィンを採用するなど、走行性能などを落ちないように工夫してる印象ですが、660ccエンジンでコンパクトカーサイズを動かすのはしんどいと思う。しかも色んな荷物を積めますっていうのがウリなので、走行性能という点ではまず期待できないでしょう。
新型エンジンを搭載?
でも、そこで気になるのは新型エンジンを搭載してくるのか。もし搭載してくるんであれば、10月にはタントのマイチェンがあるというウワサがあるので、タントの燃費が伸びる可能性もある。だから今言ったタントの数字は、あてにならない可能性も。12月にフルモデルチェンジというウワサのムーヴも、もしかすると新型ワゴンRに迫ってくる?
デカデカもミラクルオープンドア?
そしてタントの代名詞といえば、「ミラクルオープンドア」。要するに、ピラーレス。ピラーがないことで小さい子供などが乗り降りしやすい。これがデカデカでも継承されてるのか?残念ながらノーピラーレス…ってややこしい言い方だな。要するに、デカデカはミラクルオープンドアではなく、N-BOXやスペーシアと同じ「普通の両側スライドドア」。
だから、ここはタントとの住み分けてきた印象。この背景を少し嫌な見方をすると、デカデカがタントと需要を喰い合うかも?ってことですが、それは正式発表されてからまたテキトーに雑感を書きたいと思います。
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