他にもトヨタ自動車とスズキ自動車が業務提携を発表するなど、考えてみると世界には様々な自動車メーカーが存在してて、実はあの車メーカーと車メーカーが提携してるなんてことも。逆に、いつの間にか提携が解消されていたなんてパターンも。
プレイボーイ15号 |
トヨタ自動車
まずは世界に誇るトヨタ自動車。
トヨタ自動車の相関図を見てみると、やはり数が多いです。右端のダイハツを完全子会社化したことに始まり、スバルとは出資提携、マツダとスズキとは業務提携を結んでる。
例えば、ダイハツはトヨタのパッソやタンク・ルーミーを開発生産。スバルはトヨタ・86を開発生産してることは有名。一方、トヨタはマツダのハイブリッド車はトヨタ製のハイブリッドエンジンを供給してる。スズキとはインドで協業することが決定してますが、いずれスズキの車にもトヨタ製ハイブリッドエンジンが提供されるのでしょう。
またトヨタ自動車は海外の自動車メーカーとも関係が深く、BMWとはスポーツカーやFCVの分野で業務提携を結んでる。例えば近々復活予定の新型スープラはBMW製だったりして、割りと関係は深いところまで進んでると言えましょう。
他にもトヨタ自動車はプジョーシトロエンとヨーロッパで合弁会社も作ってたり、画像の相関図には載ってないもののいすゞ自動車や日野自動車も傘下に収めてます。自動車メーカー以外にも視野を広げると、アイシン精機やデンソー、曙ブレーキ工業といった自動車関連企業の姿も。
まさにトヨタ自動車は一大企業グループを築き上げていると言えましょう。
日産自動車
既にチラチラと画像に写ってましたが、続いては日産自動車の相関図を確認したいと思います。
日産自動車の関係は有名ですが、資本提携を結んでいるルノーや傘下に収めた三菱自動車の姿があります。ルノーとはプラットフォームを幅広く共有化させるなど、もはや「一つの企業体」として両者を認識しても良さそうです。
そして意外と知られてなさそうですが、日産自動車はアメリカのフォード・モーターと燃料電池自動車(FCV)の分野で協力を結んでる。やはり多額の開発費用がかかる分野ですからリスクヘッジのためにも、他の自動車メーカーとの関係は不可欠ということ。
画像の相関図だと矢印は書かれてませんが、日産自動車はダイムラーとも関係があります。例えばスカイラインに搭載されてるターボエンジンはメルセデスベンツ製(Cクラス)。まさにグローバルに結ばれた関係と言えましょう。自ずと三菱自動車との相乗効果も期待されるところ。
ホンダ技研
トヨタ、日産と確認したので、続いてはホンダ技研(以下ホンダ)。
ホンダはあまり他の自動車メーカーと非常に関係性が薄く、アメリカのゼネラルモーターズ(GM)と燃料電池自動車の分野で提携してる止まり。ホンダの創業者・本田宗一郎が掲げた「MM思想」が今でも息づいているのか。
日産自動車、トヨタ自動車ですらあれだけ幅広く(ある意味節操なく)色んなメーカーと手を結んでることを考えると、まさにホンダは自動車業界の中ではまさに「孤軍奮闘」といった印象を受けます。
あとGMは2017年3月にオペルをプジョーシトロエンに売却済み。GMとプジョーシトロエンも業務提携を結んでいるため、同じ枠内で移動させた感じか。
ちなみにスズキもかつてGMとは協力関係にありました。現在ソリオとして人気が出てますが、かつてシボレー・MWといった車種も販売してたのは有名…ではないか(笑)
フォルクスワーゲン
日本の自動車メーカーをチェックしたので、続いては海外の自動車メーカー。まずはトヨタと新車販売台数で争っているフォルクスワーゲングループ。
フォルクスワーゲンが傘下に収めている自動車企業は、以上の7社。アウディ、ポルシェ、ベントレー、ブガッティ、ランボルギーニなど、そうそうたる高級車ブランドを傘下に収めてることが伺えます。思わず「独り占めしすぎやろ」とツッコミを入れたくなります。
まさにクルマ好きなら誰もが羨む一大企業グループ。ちなみに聞きなれない名前もありますが、シュコダはチェコの自動車メーカー、セアトはスペインの自動車メーカーになります。シュコダはチェコナンバーワンの企業で、こういったことも年間1000万台超えに寄与しているのか。
フィアットクライスラーオートモービルズ
続いてフィアットクライスラーオートモービルズ(FCA)。
FCAはその名の通り、フィアットとクライスラーが2014年に完全子会社化して作られた自動車メーカー。
このFCAには、アルファロメオやジープ、アバルトといった自動車メーカーが傘下に入っています。フィアットからはアルファロメオやアバルト、クライスラーからはジープが合流した感じでしょうか。
他にもFCAはキンキキッズの堂本光一が大好きなフェラーリとも資本関係にあります。高級車ブランドほど経営が不安定なのか、意外とどこかの自動車メーカーと助け合っている印象。
新興国企業に買われる高級車メーカーたち
ラストはちょっとした栄枯盛衰を感じる自動車メーカー。
例えばスウェーデンの自動車メーカー・ボルボは、中国の吉利汽車(ジーリー)という自動車メーカーが買収済み。実はホンダ自動車なども中国国内で販売するために、東風汽車という自動車メーカーと合弁会社を作ってたりします。
イギリスの高級車ブランド・ジャガーやランドローバーは、インドのタタモーターズに買収されていることは有名でしょう。まさに栄枯盛衰を感じさせます。他にも日本以外の自動車業界に目を広げると、韓国の現代自動車グループやスズキと提携しているマレーシアの自動車メーカー・プロトンなどもあります。
ちなみに2018年以降の「最新自動車業界の関係図・相関図まとめ」は別記事を参照。
当サイトは自動車ブログ「カーギーク」に引っ越ししているため、今後最新情報はそちらで追記しております。最新情報だけではなく、過去の自動車業界における再編の歴史なども解説してるので参考になるはず。
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