ザ・マイカー2月号 |
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走りや加速性能、静粛性の違い
まずは走りや加速性能の違いをチェック。まさにC-HRとCX-3の比較記事の本丸でありメインディッシュ。
結論から書くと、加速性能はCX-3の方がおすすめ。
やはりディーゼルターボエンジンらしい2700cc並のトルクフルな走りは、最後発のC-HRの1.2Lターボでも勝てない。0-100km/h加速だとCX-3の方がC-HRよりも約1秒程度上回るらしい。
またC-HRの発売と同時期に投入された「Gベクタリングコントロール」や電動パワーステアリングの改良で、CX-3は操舵性もアップしたkとおでハンドリングも実に小気味良いです。
またナチュラルサウンドスムーザーを設定されたことで、CX-3にあったディーゼルエンジン特有のカラカラ音も軽減。しかも、その一部改良でCX-3はリアガラスの厚みを0.3mmほど肉厚したり、リフトゲートヘッダーなどに吸音材を追加するなど静粛性が更にアップ。ダンパーなども見直されたことで乗り心地も重厚に。
一方、CH-Rの走りはどうなのか?
結論から新型TNGAプラットフォームを採用したことで、試乗インプレッションの評価が高かったC-HR。例えばザックス製ダンパーを標準装備させたことで、C-HRの足回りは大小のデコボコに対してもしっかり良く動く。この懐の深い走りは国産車SUVの中でもトップクラス。
CX-3の走りも優秀ではあるものの、このC-HRの車体の剛性感には勝てない。例えばロール時だとCX-3の車体はビタッと安定しない傾向にある。C-HRはスタビライザーの効果もあって、ハンドリング性能はCX-3よりスポーティーでリニアリティ。またCX-3の静粛性が増したとは言っても、やはりディーゼルエンジン。ガソリン車には太刀打ちできないか。
ということで、やはり最後発だけあって総合的な走りではC-HRがおすすめと言えるかも。とはいえC-HRのエンジン性能はCX-3と比べると物足りなさはあるので、基本的には一長一短化。トヨタとマツダの技術力の高さが伺えます。
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内装やインパネ周りの質感の比較
続いて内装やインパネ周りの質感をチェックしたいと思います。
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ただ強いて言えばC-HRの方が内装の質感は高め。CX-3はデミオの上級モデルの延長線上にあるので、どうしてもプリウスベースのC-HR相手では限界感もあるか。価格の比較は後述しますが、C-HRの方がやや割高だけあってこういった部分でも質感の違いが出てくる。
車体サイズが大きいこともあって、室内の広さもC-HRが有利。身長175cmの人が後席シートに乗り込むと、C-HRが拳1個半の余裕があるのに対して、CX-3は拳1個分程度の差があるらしい。微々たる差かも知れませんが、後席居住性には意外と大きく左右するか。
ただ強いて言えば、C-HRの方がリアウィンドウガラスが極端に小さいため、CX-3より圧迫感や閉塞感は強く感じるはず。
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ニークリアランスが十分確保されてるとは言えないものの、足先が助手席下に入るので大きな支障はなさそう。C-HRも多くを求めなければ、後席の居住性はどっちも許容範囲内だと考えられます。
一方、荷室は逆転。荷室ラゲッジ容量はCX-3の方が広い。具体的な荷室容量を見ると、C-HRが318Lに対してCX-3は最大350L。リヤゲートの開口部面積も大きな違いはないはずなので、荷室の広さは使い勝手ではCX-3がややおすすめと言えます。
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見た目や乗降性の比較
改めてC-HRとCX-3の見た目を比較しておくと、こんな感じになります。フェンダーアーチの張り出し具合の違いのせいか、CX-3の方がややフツーのコンパクトカーに見えなくもありません。ただリアや後部のデザインに関してはCX-3も十分もSUVテイスト。それでもC-HRのSUVらしいド個性感がなかなか目を引きます。デザインに優劣を付けるのは非常に難しいので困りますが、パンチ力やオリジナリティーならC-HR、大人な清潭さやシャープさならCX-3といったところか。
乗降性に関して言えば、例えば後部座席側だとどちらも開口部は大きくなく、また全高も他のコンパクトクロスオーバーと比較すると低いので、C-HRもCX-3も乗降性に優れてるとは言えなさそう。
ただリアドアハンドルはC-HRはかなり特殊。ピラーに内蔵するタイプは多いものの、ドアハンドルが何故か横向きのまま。もちろんデザイン性は抜群だと思いますが、これだと普通タイプのCX-3の方が総合的な乗降性ではやや有利と言えそう。
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価格とコストパフォーマンスの比較
続いては価格やコストパフォーマンスの比較。
まず価格をチェックすると、C-HRのエントリーグレード「S」はターボが251万円、ハイブリッドが264万円。上級グレード「G」の価格はターボが277万円、ハイブリッドが290万円。ちなみにターボが4WDのみ、ハイブリッドが2WDのみになります。
CX-3の価格はエントリーグレードの「XD」が237万円、「XDツーリング」が259万円、「XDツーリング Lパッケージ」が280万円。4WDモデルはそこから+20万円の割高になります。
だからCX-3は割高とさんざんと言われたものの、価格だけ比較するとC-HRの方が全体的に割高。同程度の装備で比較すると、20~30万円ほどCX-3の方が割安かも。CHRの影響でCX-3の商品力が相対的に上がった感もあります。割高な価格設定が理由でCX-3の販売台数の伸び悩んでいたそうですが、2017年以降の販売台数にどういう影響を与えるのか。
ただ装備面での違いがチラホラ。
例えばC-HRは電動パーキングブレーキに対して、CX-3は手動パーキングブレーキを設定してる。どっちにも標準装備化されてる自動ブレーキも性能差がある。両方共にACC(追従クルーズコントロール)の機能はあるものの、C-HRは全車速に対して、CX3は時速30km/L程度以上と限定されてる。
だからコストパフォーマンスで比較するとまさに甲乙が付けがたい。ちなみに、どっちも値引きは期待薄。値段の安さで選ぶようなSUVではありません。
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実燃費や維持費ではCX-3がおすすめ
ラストは維持費やランニングコストで比較すると、やはりCX-3に軍配が上がります。
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もちろんC-HRのハイブリッドの実燃費がCX-3のディーゼルターボエンジンより劣るわけではなく大きな燃費差はないと言っていいものの、。当然レギュラーガソリンと軽油の価格差はリッター数十円程度ある。燃料費も考慮すると、それこそ走れば走るほどCX-3が維持費の点でお得。
C-HRとCX-3の比較まとめ総括
以上長々と比較してきたわけですが、車種としてはやや古いCX-3が意外と健闘してると思いますが、やはり基本性能の差はC-HRが圧倒的に優秀。
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どうしても趣味性が強いクルマ同士ですが、意外と全高が1550mmと抑えられてるので立体駐車場に駐車可能。こういったメリットを考えると、デザインにクーペ色を強めることに一定の意義がありそうです。
同じくBセグメントSUVのヴェゼルの全高は1.6メートルを超えるので、C-HRとCX-3はまさに都会向けのシティー派SUVと表現することができそう。都会の方が購入するクルマと考えたら、多少割高な価格設定も思わず納得してしまいます。
もしどっちを購入するか迫られたら選択が困りますが、基本的には見た目やエクステリア、内装やインテリアの質感といった「フィーリング」で選べばいいと思います。まさに自分の「感性」を刺激してくれた側のコンパクトクロスオーバーを選べば失敗しないはず。
ちなみにC-HRとホンダ・ヴェゼルやCX-3とCX-5なども既に比較済み。もしC-HRやCX-3の購入を考えてる方はお暇な時でも御覧ください。
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