AGS(オートギアシフト)の意味を説明
AGSとは、スズキ自動車が開発した変速機のこと。いわゆるMTをベースにしたAMT(オートマチックMT・セミAT)の一種。同じくAGSもAT限定免許で運転できる。変速操作は手動なままだが、クラッチ操作などを電動油圧式のアクチュエーターで自動的に行っているのが特徴。しかしAT車のクリープ機能も備わっている。正式名称は「AUTO GEAR SHIFT(オートギアシフト)」。
AGSの特徴としてはAMTとほぼ変わらない。なめらかな発進や加速感はあまり望めないものの、アクセルの踏み込みと速度とのダイレクト感はそこそこ。ただクラッチ操作の切り替えがややもたつくものの、エンジン動力の伝達効率は良く、燃費性能では低速高速ともに良好。トランスミッションとしては重量が軽い部類に入るのでMT車よりカタログ燃費は優れる。
軽トラックのキャリィやアルトなど、日本国内では主に軽自動車に採用されている。MTの変速操作を味わえるということから軽スポーツカー・アルトターボRSに採用されたことで一躍有名になった。AGSの前評判は良くなかったが、結果として2015年4月のアルトターボRSの販売台数は月1000台以上と上々な滑り出しを記録した。
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