軽自動車同士で加速を競った珍しい動画。
ただし、注意したいのが映像が撮られた時期。「ムーヴがフルモデルチェンジしたばかり」という声が聞こえてきたので、おそらく2007年頃。
だからゼストやオッティなどが登場するなどやや懐かしいメンツが揃ってますが、それでもプロのレーサーが運転してることもあって貴重な動画で一度ぐらいは観ておきたい。
400メートル走では、スバル・ステラが加速力ナンバーワン
単純に加速力をした勝負(400メートル走)では、スバル・ステラがトップ。ちなみに全車カスタムグレードで、ターボ仕様。つまりエンジンの最高出力は『64馬力』と、全車同じ。それにも関わらず、ここまでの差が生まれるのは興味深い。ただ注意したいのは、現在のステラはムーヴをOEM供給として受けてる。つまりこの動画当時のステラは、完全なスバル製。ということは、現在のステラは4位のムーブカスタムとほぼ同じと考えても構わない。
加速力がない、ダイハツ・ムーブ
続いての勝負では、まさにレース場を使ったガチ勝負。スタート時から結構本格的。その初っ端でとにかく遅かったのが、ダイハツ・ムーブ。とにかく加速力がない。
先ほどの勝負の結果を如実に反映するかのように、ステラやワゴンRに置いて行かれるムーヴ。乗車してるプロのレーサーも「おっせーな」とボヤきまくり。
ただそれより遅いのがホンダ・ゼスト。レース中、とにかく伸びない。そしてどんどんと置いて行かれる。乗車してるレーサーさんに思わず同情。
走行性能ナンバーワンは、ワゴンR
で、先に答えを書いておくと、スズキ・ワゴンRが首位。ムーヴとゼストは案の定最下位争い。最初の勝負では、ステラに続いての二位だったワゴンR。実は地味に加速力が高かった。でも何がステラと勝負を分けたかと言えば、コーナリング性能の高さ。
実際のレース場を利用してるだけあって、プロのレーサーたちがコーナーを攻める攻める。画像の青がワゴンR、黄色がステラ。この時点で、結構膨らんでしまってるステラ。
ただ最終的には、これぐらいまで膨らんでしまうステラ。ワゴンRのコーナーリング性能の高さが歴然…というよりステラの出来が悪すぎ?
この差が最終的に蓄積されてって『2秒』近い差が生まれて、ほぼダントツに近い結果でワゴンRがトップで終わる。
2014年度版「軽自動車加速競争」を期待
とは言っても、さすがにこの動画は古すぎるので、あまり参考にならないのも確か。この当時からワゴンRは更に車体が軽くなって、エネチャージも搭載。ホンダはパワフルでトルクが太い新エンジンを積んだ、Nシリーズがバカ売れ。この動画では高い加速性能を見せたステラは、現在では単なるムーブのOEM車。日産には新しくDAYZという軽自動車も登場。
全く状況が異なってる。むしろ良い意味で、軽自動車市場は進化してる。スズキ・ダイハツの二強時代が続いたが、今ではそこにホンダと日産が参加して「四強」時代と表現しても構わない。
だからこそ、『2014年度版』の軽自動車加速レースを観てみたい。今度は誰が一番になるか、本当に想像がつかない。車体がとにかく軽いスズキ・ワゴンRなのか、パワフルエンジンを搭載したN-WGN or N-ONEなのか。
ムーヴとDAYZは4番手競争が関の山だと思いますが、ただ近々ダイハツはコペンを発売。試乗したプロ評論家の方の動画を観る限り、かなり走りそう。ホンダもSS660なんかを出す模様。スズキは相変わらずハスラーが大人気。
メーカーさんも「若者は自動車に興味がない」と嘆く前に、若者に興味を持たせる仕掛け・演出が足りないんだと思う。身近な自動車が走ってこそ、消費者も『オッ!?』となるはず。以上の自動車が同時に競争してる映像はすごく興味深い人が多いんじゃないだろうか。
【スポンサーリンク】