このピックアップトラックはオーストラリアやミャンマーなど地域問わず売れていて、例えば南アフリカ共和国やアルゼンチンなどでは日本車の中で一番ハイラックスが人気だったはず。特にハイラックスが人気なのが中東。どうしても中東=トヨタ車と聞くとランドクルーザーが思い浮かびますが、ハイラックスの人気はそれと同等かそれ以上。
まさにハイラックスは世界的に人気なわけですが、残念ながら2004年のフルモデルチェンジを機に日本国内からは撤退(当時はハイラックスサーフという車名で販売されてた)。そしてピックアップトラックというジャンルも日本国内から姿を消しました。
しかしながら、このたびマガジンXさん7月号によるとトヨタ新型ハイラックスが再び日本国内に再投入されるとのこと。果たして新型ハイラックスはいつ日本に復活するのか?またハイラックスが日本で人気を取り戻すことはできるのか?
ちなみにハイラックス並に人気のランドクルーザーの価格一覧まとめも後でご参照。
新型ハイラックスの発売時期は?
まずはやはり発売時期。一体いつ新型ハイラックスが日本で復活するのか?
マガジンXさんによると、新型ハイラックスの正式発表があるのは2017年9月12日。つまり、あと数カ月後の話。しかもトヨタのディーラーさん向けの研修会は更に早く7月頭に開催される。
つまり、めっちゃもうすぐ。新型ハイラックスの正式な発売日こそ記載されていませんが、タイから輸入されたハイラックスが9月21日から出荷されるらしく、新型ハイラックスの発売時期はその周辺か。また店頭発表会が10月21日22日に行われるらしいので、新型ハイラックスの発売時期が10月後半まで遅れることはないでしょう
ちなみに、この新型ハイラックスは実はタイで生産されて、それが日本に逆輸入されるというカタチ。既にトヨタ以外の自動車メーカーが新興国で生産した自動車を日本で販売してることも多く、今後はトヨタですらマイナー車種がメインで増えていくのか。このタイの生産が始まるのが8月1日になります。
ハイラックスという車名の由来
ちなみに余談ですが、ハイラックスの車名の由来は何なんでしょうか?
結論から書くと、ハイラックスの語源は「High(高貴な)」と「Luxury(贅沢)」の造語。ハイラックスは英語で「Hilux」と書くんですが、その両方から頭の何文字かを取ったことがハッキリと分かります。
ハイラックスの意味としては「ピックアップトラックでも豪華な内装や乗り心地を味わえるんだぜ」的なところから命名されたのか。
新型ハイラックスの車体サイズは余裕で5メートル超え
ということでここからは日本に逆輸入される新型ハイラックスの情報をまとめてみました。
まず新型ハイラックスのボディーですが、かつて日本で販売されていた先々代モデルよりサイズアップ。何故ならハイラックスは2015年に11年ぶりに再びフルモデルチェンジされてる。その新型車が国内に投入されます。
具体的にサイズを見ておくと、新型ハイラックスの車体スペックは5330×1855×1800mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは3085mm。また荷台の大きさに関しても、荷台長が1520mmに対して荷台幅が1535mm。軽自動車の車幅が1475mmですから、どんだけ幅広かが分かるはず(笑)
新型ハイラックスの車体カラーは合計で5色。画像のハイラックスはクリムゾンスパークレッド。
他にはネブラブルーメタリック、シルバーメタリック、スーパーホワイト2、アティチュードブラックマイカが用意されています。
ピックアップトラックというジャンルを考えたら割りとカラーは豊富かなーと思ったんですが、日本だと慣れてないだけで基本的にメインユーザーは個人だから当然の配慮なのかかも知れない。
だからこのハイラックスもあくまで個人ユーザー向け。多分ハイラックスだと思うんですが、小学生の時に近所のオッサンがピックアップトラックを乗り回してました。勝手に荷台に乗って怒られた記憶が…(T_T)
復活ハイラックスはディーゼル+4WDモデルのみ
ということで続いては新型ハイラックスの中身を確認したいと思います。
まずはエンジンラインナップ。結論から書くと、2.4L直4ディーゼルターボエンジンのみになります。スペックは最高出力150PS、最大トルク400Nmを発生。また変速機も6速AT、駆動方式も4WDのみとなります。そして新型ハイラックスのカタログ燃費は11.8km/Lとのこと。
一瞬ランドクルーザープラドのディーゼルターボが頭をよぎりますが、あちらの排気量は2.8L直4ディーゼルターボですので新型ハイラックスのディーゼルエンジンはややパワーダウンするカタチ。ピックアップトラックということで燃費性能といった実用性も重視した結果なのか。
新型ハイラックスの価格とグレード構成
ただ新型ハイラックスのグレード構成は二種類。エントリーグレードの「X」と上級グレードの「Z」。それぞれの価格を見ておくと、「ハイラックス X」の価格が325万円に対して、「ハイラックス Z」の価格が380万円かららしい。
だから新型ハイラックスの金額はそこまでお高くない。ランドクルーザープラドやハリアーハイブリッドの価格よりお安く、故・FJクルーザーより少しお高い程度。おそらく復活ハイラックスに手が届く方はそこまで少なくないはず。
どうやら画像のデカール装飾といったセットオプションを買わせることで、トヨタは新型ハイラックスの価格を少し抑えようとしている模様。他にも荷台のトノカバーやゲートプロテクターなどの純正アクセサリーが豊富に取り揃えられています。逆に言えば、そこで利益を出そうとしてる。
ただ気になるのは、海外向けのハイラックスにはシートがレザー仕様であるにも関わらず、日本国内に逆輸入されるハイラックスはファブリック素材。さすがに300万円は超える以上は、どちらかに絞るにしてもレザー素材じゃね?みたいな。
それぞれのグレードの特徴を見ておくと、上級グレードの「Z」のメーターパネルにはTFT液晶が標準装備されます。他にもLEDヘッドライトや自動ブレーキ(セーフティセンスPではない)、メッキバンパーやスマートエントリーシステム、クルーズコントロールも標準搭載される。
だから50万円ほどお安いですが、エントリーグレード「X」は最低限必要な装備しか施されていない印象。とはいえバックモニターやサイドカーテンエアバッグ、ヒルスタートアシストコントロールなどは標準搭載されているので捨てグレードとまで言ってしまうのも無理がありますが。
トヨタ復活ハイラックスまとめ
以上、2017年秋頃に復活する新型ハイラックスの最新情報でした。ピックアップトラックは無骨なイメージがありましたが、思ったよりデザインがオシャレで良い。意外とクルマクルマしてて、商品としての使い勝手や魅力は高そうな印象。
最近ではメルセデスベンツも新型「Xクラス」というピックアップトラックを発売するぐらい、世界的には人気ジャンルの一つとして確立されてる。日本でも軽トラックは毎月数千台以上が売れてることを考えると、新型ハイラックスが売れる可能性や素地は十分あるはず。正直、軽トラックだと馬力や積載性の点でも物足りないですからね。
さすがに日本国内のSUVブームに代わることはないと思いますが、その延長線上としてピックアップトラックがささやかながらもブームを巻き起こすことはできるんでしょうか?
ちなみに当ブログは自動車試乗ブログ・カーギークに引っ越ししており、既にトヨタ新型ハイラックス 試乗評価まとめもレビュー済みなのでご参照。
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