2014年10月18日土曜日

日産ノートNISMO フィット・ヴェゼルと比較して分かるお買い得度

日産自動車株式会社は、「ノートNISMO」を10月10日より全国一斉に発売すると発表しました。
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2014/_STORY/141010-02-j.html
日産のNISMOシリーズに「ノート」が登場。価格は195万から。ダイハツの軽自動車オープンカー・コペンの乗り出し価格が「180万円」からだったことを考えるとお手頃。

そこでホンダ・フィットとヴェゼルをエンジンスペックなどで比較してみた。
 

ノートNISMOはスペックも手頃?

まずは、ノートNISMOのエンジンスペックから見ていきます。排気量が1200ccのターボチャージャー。最高出力が72kW(98PS)/5,600rpm。最大トルクが142Nm(14.5kgm)/4,400rpm。

…というか、「MEDALIST」や「S DIG-S」など素のノートと同じ。結構走ってくれそうな見た目ですが、中身もほどほどお手頃。

ただ排気量が1600ccのノートNISMO Sというグレードは、最高出力103kW(140PS)/6,400rpm。最大トルクが163Nm(16.6kgm)/4,800rpmと悪くない。

敢えて購入するんであれば、「NISMO S」の方が良いかも。価格も224万円なので、そこまで高くはない。

ホンダ・フィットとノートNISMOの比較

そこでノードNISMOと、1.3Lのフィットのガソリンエンジンを比較。フィットガソリン車の最高出力が73kW(100PS)/6,000rpm、最大トルクが119Nm(12.1kgm)/5,000rpm。

ノートNISMOと最高出力はほぼ同じ。排気量が100ccほど違いますが、ターボチャージャーのおかげで最大トルクは23NmほどノートNISMOの方が上。発生回転域もノートNISMOの方が低いので、ガソリンエンジンのフィットよりはやや走りやすそう。

続いて、排気量1.5Lのフィットハイブリッド。最高出力が81kW(110PS)/6,000rpm。最大トルクが134Nm(13.7kgm)/5,000rpm。ノート「NISMO S」と比較すると、フィットハイブリッドの方が最高出力で30馬力、最大トルクでも30Nmほど落ちる。

ただハイブリッドには電動機モーターが搭載されてるので、その分だけ最高出力で29.5PS、最大トルクが160Nmほどプラスされる。だからトータルの動力性能では、ノートNISMO Sよりフィット・ハイブリッドの方が上。

フィットはガソリン車だと140万円前後から、ハイブリッド車でも170万円台から購入できることを考慮すると、一般的に選択しやすいのはノートNISMOよりフィットかな。

ホンダ・ヴェゼルとノートNISMO Sと比較

続いて、排気量1.5Lエンジンのヴェゼルと比較。スペックは最高出力が96kW(131PS)/6,600rpm、最大トルクが155Nm(15.8kgm)/4,600rpm。

ハイブリッド車だと、エンジン部分はガソリン車とほぼ同じ。最高出力が97kW(132PS)/6,600rpm。最大トルクが156Nm(15.9kgm)/4,600rpm。そこに電動モーターの最高出力22kW(29.5PS)/1,313-2,000rpm、最大トルクが160Nm(16.3kgm)/0-1,313rpmが上乗せ。

ヴェゼルには1.5Lエンジンしか用意されてないので、ノートNISMO Sとだけ比較。スペック的には、ややヴェゼルの方がノートNISMO Rより見劣り。ただヴェゼルのハイブリッド車と比較すると、フィットと同じ現象。

ヴェゼルのガソリン車の価格が192万円から、ヴェゼルのハイブリッド車だと241万円から。ノートNISMO Rはその中間ぐらいの価格。だからヴェゼルとであれば、むしろ良い勝負をしてるノートNISMO。

ノートNISMOは雰囲気を楽しむ?

まとめると、ノートNISMOのスペックは決して悪くないが、スポーツタイプのクルマとしてはやや物足りない印象。あくまで中身は市販車の延長線上。こういうダウンサイジングターボは、やっぱりフォルクスワーゲンなど輸入車が強いなと実感。

例えば内装を見ると結構質感は高いので、ノートNISMOは「雰囲気をなんとなく楽しむ」ためのクルマ。見た目や内装にお金をかけられる人にはオススメ。

ノートNISMO Sの専用シートはめっちゃカッコイイんですが、ただオプションで+27万円ぐらいしちゃう。これがもし標準装備だったら、かなりお買い得だと思った。

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